優クリエイト 代表取締役 高橋です。
ご存知ですか? 11月は子ども虐待防止推進月間です。
鳩山首相や長妻厚生労働大臣もオレンジリボンを付けて閣議に臨んでいます。
都庁もオレンジにライトアップされて、街中ではケンタッキーのカーネルサンダースおじさんもオレンジリボンを身に付けていました。
現在3日に1人の子どもが虐待によって命を奪われています。
自殺者の数からすると圧倒的に少ないですが、自分の意思で行動できない子どもが、もっとも信頼している親から虐待を受けたら、その後の人生に大きな影響が出てしまいます。
全国の児童養護施設で暮らす子どもは3万5千人で、その8割が虐待から保護された子どもたちと言うのが実態です。
先日、この児童養護施設をドキュメンタリーに撮影した映画「あしかび」の試写会に招待され、この映画を制作された小池監督にお会いしました。
http://www.kazesoyo.com/
小池監督は3ヶ月間、この施設に寝泊りして映画の撮影をされたようです。
施設の子どもたちと接していて感じたことは、「白か黒」で判断をする子どもが多いとおっしゃっていたのが印象的でした。
世の中はグレーの部分の方が多く、人はグレーの中で「考え」、「悩み」、「成長する」のであり、何事も良い、悪いの自己判断だけして、悪いとすぐに切れてしまう子どもが多いと感じたらしいです。
たとえば施設では時間になると食事が出てきますので、スーパーに買い物に行く機会も少なく、物の価格や食材なども解かりません。
世の中との関わりが少ないと視野が狭くなり、グレーが少なくなるとの話が印象的でした。
この映画、劇場公開のみでレンタルビデオにはならないとの事ですので、ぜひ、ご覧ください。