【社長ブログ】なんで円の価値が上がるの? 


円高が進行し、日本経済は大きな打撃を受けています。

働いても、働いても生活は豊かにならないという状況です。

そもそも日本は、失われた10年、少子高齢化社会、財政問題、さらに東日本大震災で40兆円もの損害を被った国です。

どうしてこの状況で日本の通貨の価値が上がっているのか、皆さん不思議に思いませんか!

これには2つの背景があります。

●ギリシャの債務不履行によるユーロの危機

ギリシャが金融危機を起こしてから既に2年。

その間ギリシャは何も変わっていない、何もしていないのです。

本来、国家の財政危機に遭遇したのですから、即座に緊縮財政を実行し、公務員の給与カット、国営企業の民営化、社会保障の削減、増税などの対策を実行する必要がありました。しかし国民の強い反発にあって何もしていない、出来なかった。

何もしない国家にユーロ中央銀行が救済しようとしても他国の理解は得られるはずもなく、ギリシャに対しては債務の借り換え(繋ぎ資金)の融資しかできなかった。

これが今起きているギリシャ国債の暴落です。

20%の金利をつけても買い手がいない。ギリシャ10年債の利回りが24%を突破するなど、市場での不安は極度に高まっています。

つまりギリシャ国債はデフォルト懸念で暴落の危機です。

ギリシャ国債が暴落した瞬間に、高利のギリシャ国債を膨大に抱えているスペイン・ポルトガル・イタリアなどの多くの銀行が破綻します。

これがユーロの危機です。

●米国債のデフォルトの危機

米国では国家財政の危機に加えて実体経済が痛んでいます。

FRB の議長が「米国の雇用情勢は危機的な水準にある」と発言をしましたが、まさにその通りです。

米国が直面している状況は第二次世界大戦後では最も長い不況で、好転のきっかけもつかめていません。

まさか一時しのぎで戦争をなんてことは国民や他国の理解を得られませんね。

想像以上に実体経済が悪化しているのです。

世界経済はこの二つの問題で世界同時金融危機を引き起こす不安があります。

これが今、円が世界中で買われている円高の理由です。

つまり「日本はまだまし」と市場が認識されているのです。

大変な時代ですね。

リスクヘッジのために、物価の低い新興国に工場移転が加速しているのも、こんな側面があります。