自社のデザイナーのデザインを「時代遅れ」にしない方法

デザイナーのデザインを「時代遅れ」にさせない方法

デザイナー職。クリエイティブの中で要となる職種ですが、「プライドが高く、デザインセンスも古い。。」という声を聞くことがあります。特に過去に賞をとった人ほど、プライドが高くなる傾向があると聞きます。
日進月歩のデザイン・クリエイティブ業界の中で、いかに自社のデザイナーに最先端のデザインを学び習得していってもらうか。それには考え方をシフトさせる必要があります。自社のデザイナーのデザインが「時代遅れ」と言われないための方法を解説します。

 

自分のピーク時のノウハウで成長が止まる

「Webデザイナーは自分のピークの時で成長が止まる」
これはWeb会社の現場や人事でよくささやかれることです。一人前以上になった時の技術やデザインをベースに仕事を組み立ててしまい、それを活用することに慣れ、自信とプライドを持ってしまうからです。

Webページのデザインのトレンドはコロコロ変わります。それこそ半年前のトレンドが既に古く感じるくらいの世界です。

しかし、残念なことにデザインを仕事にする人の中には、プライドが高く自分が考える「いいもの」「技術」を譲らない方がいます。「時代感にあったWeb画面に覚えなおせ」と言っても反発するばかりでしょう。

ある意味、残酷なくらいトレンドの変遷のサイクルが速いため、自分の感性が古くなったと思われるのは心外だと思う気持ちもわからないでもありません。そう思わない限り、今までの努力や結果がパーになると感じる気持もわかります。
では、Webデザイナーにどうアプローチすれば心と頭を動かして新しいトレンドを吸収し続けてくれるのか。それはデザインの価値の根本を置き換えてもらう必要があります。

 

凄い「技術」から「感謝される」視点に切り替える

まず、Webデザイナーに技術やセンスが古いという言葉を使うのは止めましょう。
変わりに、デザインを提供するお客様の商品やサービスが「凄い!」「思わず買ってしまおう!」という導線を引く視点でデザインを考えてもらうようにしましょう

以前はホームページがあればよかった。他社より見栄えがよければそれでよかった時代かもしれません。しかしながら、ご存知の通り、今はホームページを通して販売したり集客したりするといった「収益に直結」させたいニーズが強くなりました。
実際、Web業界の業界紙である「Web Designing」も技術的中心なコンテンツから、より成果を出すマーケティング・ビジネス寄りに1年前から大きく変化したくらいです。

しかし、問題のあるWebデザイナーは「売る」ことではなく「創る」ことに関心を置きます。
なので「売るためにマーケティングを覚えろ」では受け入れてくれません。

そこで「お客様が感謝するデザインはどうすればいいのだろう?」とお客様が喜ぶデザインは何かから発想させることが頭を切り替えさせる第一歩になります。
マーケティングや売上ではなく、あくまでも「感謝されるデザイン」から入るのがコツになります。

 

お客様の「ありがとう」の中身を知ることで意識が切り替わる

感謝されるデザインとは何か?という問いは、お客様から直接聞く。もしくはお客様の声を集計したものを見せるといいでしょう。デザインがダサくていいとは絶対いわないはずです。しかし、デザインだけよければいいとはならないでしょう。

・アクセスが増える
・申し込みが増える
・「いいね」の数が増える
・ホームページを介した売上が増える
 など

ほぼ確実にビジネス的な目的が多数となるはずです。
この目的をクリアするために、どんな「ストーリー」や「導線」を引いた「カッコいいデザイン」を組めばいいかを考えさせるようにすればいいのです。

人は「居場所」を求めます。「居場所」は「感謝されること」でできがります。
お客様が何を求め、期待以上の効果で感謝のレベルを上げさせることを考えさせるのです。

 

実は技術やこだわりが強い人こそ、「感謝」に弱い

どのような「ストーリー」「導線」にするのかのシナリオを考えるのはマーケティング担当かもしれません。
しかし、実際にお客様のクライアントが目にする「画面」をつくるのはWebデザイナーです。
お客様がどんな声で感動の声をあげるか、どんなシナリオで「どう見せたら」期待以上に喜んでもらえるという視点があれば、「マーケティング」や「流行りの画面」など必要な関連知識や技術もwebデザイナーは喜んで吸収してくれるようになります。

大事なことは、デザイナーはデザインだけといった「自分の世界観からしか物事を見ない」という偏見をなくすことです。

人は誰も自分の仕事に誇りを持っていることは前提。その前提を否定しようとすれば誰もが抵抗します。どんな形にせよ、デザイナーはデザインのプロであることに変わりはありません。デザインやクリエイティブな事は尊重する。このことで聞く耳をもってくれます。
その上で、その仕事がどう喜んで欲しいかを刺激することで固いクリエイターの信念の殻を破ることができるようになります。

 

デザインやシステムは日進月歩で変わっていきます。
この流れにうまく乗っていくには、もちろん日々の勉強やスキルアップも必要です。しかしながら、それ以上に「考え方」のシフトこそが重要です。この「考え方」さえ変われば、自発的に勉強するようになるでしょうし、その効率もよくなります。
そして、その「考え方」の中心に置くべきなのはデザインへのこだわりではありません。デザインもあくまでビジネスの一環です。そのビジネスの目的を達成すること、すなわち、お客様からの「感謝」にこそ重点をシフトさせると良いかと思います。

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