NASAも導入!社員のポテンシャルを簡単に引き出す、レゴブロックを活用した発想方法

フィンランド式アプローチやマインドフルネスなど、海外の企業で取り組まれている事例。今回は、我々にもなじみ深い「レゴブロック」を使用した、世界基準の発想方法をご紹介します。やり方はとても簡単、しかしながら、あのNASAでも導入されている注目の手法です。また、クリエイティブな発送はもちろん、潜在的な社内の問題アプローチにも使うことができます。

 

右脳と左脳、両方を使う?

右脳は発想、アイディアを生み出すことに優れ、左脳は逆に論理的に整理することが得意、と言われています。

クリエイティブやブレストなどで右脳を使い、さまざまなアイディアを出す。出尽したら左脳に切り替え、KJ法やツリー手法などを用いて整理する。このように、右脳でアイディアを発散させ、左脳で収束させるという手法が、日本ではよく用いられます。
しかし、アイディアを出す時は盛り上がったが、いざ整理しだすと最大公約数的な結論にしかならない・・・。そういう経験をされた方は多いのではないでしょうか。

整理する時、似たものを集めてグルーピングしていくため、尖ったアイディアは埋もれてしまいがちです。
右脳、左脳の使い分けは、実際のところかなり難しいのです。

右脳と左脳を活性化させながら、画期的なアイディアや洞察を行うにはどうしたらいいか。
実は世界ではレゴを使って発想する会議が注目されています。

その方法は「レゴ・シリアスプレイ™」(以下LSP)とは呼ばれ、元デンマーク・レゴ社の教育事業部門開発責任者、ロバート・ラスムセン氏が2001年に開発した問題解決手法です。

現在では、NASAなど世界を代表する組織でもその方法が採用されています。

 

レゴ・シリアスプレイ™とは?

この手法は、マサチューセッツ工科大の『人はモノを作るとき新たな理論や知識構築を同時に進めることができる』という学説がベースになっています。
この学説を現実世界で実現する手法として、レゴを使ってお題に沿ってブロックを組み合わせていくことで、自分の中でもぼんやりしていた視点や考えがスッキリ可視化でき、短時間でまとめられる、というのが特徴です。

これは、さまざまなポジション、事業のメンバー、また価値観や見識の異なるメンバーが集まって、一つの方向に意見を取りまとめたいときにむいている手法と言えます。メンバー全員でビジョンや戦略のアイディアを出し、ゴールを理解し、自ら行動をとれるような基盤創りに用いることができます。

また、個人の価値観やビジョンといった無意識の中にあって形のないものを具現化・具体化できますので、例えば個々の社員のキャリア面談や、部門内・社内における問題点のあぶり出し・対策の策定といったことでも用いることができます。

頭の中にある「もやもや」がいわばレゴブロック一つ一つであり、手を動かして組み合わせることで頭の中がスパークするのです。

 

進め方はいたって簡単

進め方は、お題に沿って、たくさんあるレゴブロックの中から、ピンとくるものを選び、組み立てて作品を作り、作品の説明を行い、それぞれの作品を組み合わせながら対話を行い、組み合わせた結果を振り返り、洞察を深めていく、という流れが基本です。

お題は自由です。
・今の職場でおきている問題について
・競合を含め、今、市場で起きていること
・将来自分がなりたい姿
など。

不思議なもので、実際になんとなく手を動かして作った作品を自分で解説するうちに「なんとなく考えていたこと」がスルスルと言葉になったり、「言いにくかったけどレゴを通したら言えた」ということがあるのです。

筆者がLSPを体験したときの話ですが、「今の職場の状況」について板状のレゴブロックの作品を階段で何となくつなげたものを作りました。
実はそのとき、組織階層にある壁に問題を感じていたということが、その作品を通して自分自身で再認識することができ、表面上に出ていない、深層心理を反映した作品になっていたので驚いたという経験があります。

あるいは、ある人は人型のブロックで円を作り、自分ひとりだけその円から外れ、外側を向いている作品を作っていました。
要はチームの中で浮いているということ。思い切ってその円の真ん中にその人を表す人型のブロックを入れたら「思ったより簡単で温かい気持ちになった」「実は周りはそこまで拒絶していなかったように感じる」といった気持ちの変化が表れていました。

立場を変えて客観視したり、望む形に置き換えたりして気持ちを切り替えるシミュレーションとしてレゴは効果があります。ブロックの位置を置き換えるだけで簡単に視点を切り替えらえるようになるからです。

 

例えば絵を描くといったようなアート活動には、本人の潜在的な意識が表現されるとよく言われます。心理学のアプローチとしても、絵を描くという手法が用いられるケースがあります。このモノを作る作業に、誰も知っていて手軽に使え、表現ができるレゴブロックはとても相性がよい手段です。
まずは、お家か実家にあるブロックを持ってきて、何かでお茶でも飲みながら手を動かして作品を作って品評しあってみるだけでも、想定以上の効果を感じることができるかもしれません。

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