デザイナー&ライターに聞いた、信頼できる “仕事上手”な営業・プランナーは?

クリエイティブの現場は常に締切勝負。そして時には理不尽なことも。クライアントとのコミュニケーションもしっかりとって、余裕のあるスケジュールを組んでうまく納品までの段取りをつけても、予定通り進まないなんてことはよくある話かもしれませんね。そんな時に、頼りになるのはあなたの協力者であるクリエイターたち。いざという時に、彼らが力になってくれるかどうかも、プランナーや営業マンの実力のうち。では、どういう人物が信頼を得ているのか、デザイナーやライターに聞いてみました。

 

依頼の手順は間違ってませんか?「仕事の依頼の仕方」

内制するにしても外注するにしても、まず交渉のスタートは、相手が仕事を引き受けてくれるかどうかという点にあることをお忘れなく。当たり前ですが、仕事を持ってきてやった、という感じを出すのは絶対NGです。

クリエイターはあなたからの依頼のために常にスタンバイしているわけではありません。
社内のデザイナーや編集チームのスタッフは、いくつもの仕事を抱えています。フリーランスのクリエイターの中には、自分で仕事を獲得できる営業能力の高い方もいます。つまり、みなさん、仕事を待っているわけではないということです。

新しい仕事を依頼するときは、まずは仕事を受けてくれる余裕があるかどうかの確認が必要です。メール、電話あるいは対面でも、必ず「依頼内容の説明」の機会を作ってください。

「こっちの都合を聞かずに勝手にプロジェクトチームに入れられていた」
「スケジュールを無視した納期を提示して、やってくれなきゃ困ると言われた」
「本来なら社内で依頼書を回さなくちゃいけないのに、非公式ルートで頼み込まれて困った」

もしかしたら、無茶ぶりしているつもりも上から命令している意識もないかもしれませんが、クライアントの要望で締め切りギリギリの案件を扱っていたり、忙しくてつい細かい説明を後回しにしてしまっていると、クリエイターからの信頼は得られません。

それから、外注する場合は、ギャラの話はできるだけ早い段階でこちらから具体的に切り出すのがベター
「どれくらいで引き受けてもらえますか?」と相手を慮っているつもりで聞いているとしたら、逆効果です。案件の予算を掴んでいるプランナーが基準を出さなければ、クリエイター側からは何とも言えないものです。
こちらからギャラの話題を切り出してあげると、「この人はきっちりしている、筋が通っている」という印象を持ってもらえます。

 

無理強いするのではなく寄り添う姿勢で!「修正依頼の仕方」

まれにほぼ修正なく事が進む場合もありますが、どんな案件でも、チーム内やクライアントからの指摘で修正作業は発生するのが当たり前。しかも、想定外の大きな修正になるというケースもどうしても出てきます。

「クライアントがこう言ってるから、の一点押しでデザイナーの言うことを聞いてくれない」
「最初に聞いていた構成案とかけはなれた修正指示がきて、取材からやりなおし」
「細かい修正を何度も何度も依頼されて辟易する」

ここでも、NGなプランナー像というのは、基本的にクリエイターの立場を無視した修正依頼をしてくるというもの。
あるいは、全体を把握せず、横流しにしているから指示漏れや本来の修正意図とは違った指示をしてしまう人、曖昧な指示してしまう人。間に立つ人間として、一方だけを見るのではなく、仕事に関わるメンバーそれぞれに寄り添う感覚が大事です。

もちろん、みんなの声を聞くだけ聞いて作業が滞ってしまっては元も子もありません。クライアントからの修正内容をそのまま伝えるのではなく、効率よく修正できる対策を考えたり、納期を見直すなど、現場スタッフへの配慮をしながら最善策を打ち出す提案や交渉ができる人には、力になってあげたいと自然と思うものです。

 

相手を思いやることで、自然と信頼を得られる

「この人の仕事は断れないな」と回りから思ってもらうためには、普段の仕事の取り組み方がやはり大事ということです。

今回話を聞いたデザイナーやライターから挙げられた、「こんな人は要注意」という特徴は、

・対話を面倒がる
・無責任
・自信がない
・無駄なことを何度もやらせる(やらせている本人は無駄に気がつかない)
・中途半端で要領が悪い

というもの。なかなか厳しい声ですね……。

いろんな役割や立場のメンバーをコントロールし、進行管理するのは大変な仕事です。コミュニケーション不足には気を付け、相手を思いやる気持ちを忘れないこと。それに尽きるかもしれません。

普段から丁寧な仕事の仕方を心がけることで、急な依頼にも気持ちよく対応してくれるクリエイターが回りに増えていくはず。「○○さんのためなら!」そう言ってもらえる人物を目指したいですね!

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