正社員の中途採用に適正なスケジュールは?

前回の記事では、グラフィックデザイナーを派遣で採用する際のスケジュールについて解説をしました。
本記事では正社員として中途採用を行う際のスケジュールについての解説です。

 

スケジュールのトレンドは?

フェイズ毎における、2014年度と2015年度の比較をしてみたいと思います。

※本記事のデータは、下記データをもとにしています。
・対象:優クリエイト経由で転職が決定した方
・期間:1.2014年4月~2015年3月
2.2015年4月~2015年12月
・職種:グラフィックデザイナー

○書類推薦~一次面接の実施日までの日数
正社員として転職が決まった方について、優クリエイトから採用企業様にご紹介した日(書類推薦)から一次面接までにかかった日数の分布です。

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全体の傾向としては、2014年度・2015年度とも同じ傾向になっています。
書類推薦から一次面接までの期間が短い程、入社に至る割合が多いことがわかります。

2014年度と2015年度の違いに目を移した場合、2015年度は「7日以内」の割合が大きく増加しており、その分「14日以内」「21日以内」が2014年度を下回っています。
明らかに、書類選考から一次面接までのスピードが早まったと言えるでしょう。

○書類推薦~入社決定までの日数は?
転職の期間については下記のような言い回しがあります。

「書類選考に1週間、一次面接~結果まで1週間、二次面接~結果まで1週間、さらに条件調整で1週間、合計で4週間」

この2年はどのような状況でしょうか。

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まずは2年とも変わらない点。
28日以内(=22~28日)での決定が約2割、29日以上での決定が約3割と、ほぼ同じ推移となっています。
先に「合計で4週間」の話に触れましたが、実際に4週間前後≒約28日前後での決定が半数近くを占めています。

一方、書類推薦~一次面接と違い、この2年間でも明確な違いが現れました。
29日以上ともう一つのボリュームゾーンが、2014年度は「21日以内(=15日~21日)」でしたが、2015年度は「14日以内(=8日~14日)」と早まっています。

そのため、2014年度も2015年度も「1~21日以内」までの決定率はほぼ同じですが、「1~14日以内」に絞ってみると、

・2014年度:21%
・2015年度:34%

このように大きな違いが出ています。

 

考察と対策

今回のデータで考慮していない点として「面接回数」「実技テストの有無」があります。

面接回数は2~3回という企業が多いかと思いますが、面接回数が3回以上、もしくは面接回数が2回であっても実技テストがある場合などは、28日以降の決定に分類される割合がほとんどと想像されます。

一方、面接2回のスタンダードなスケジュールの選考での決定は、28日よりも早いタイミングに分類される傾向にあると思われます。

この傾向と、この2年で違いが出た「21日以内」→「14日以内」へボリュームゾーンが移動した点を合わせて考えると、2回面接で合否を検討する方法を採用している企業の場合、選考スピードを早めた企業ほど採用に成功していると言えます。

2回面接の企業の方は、社内での検討・候補者との連絡など、よりスケジュールを縮めるにはどうしたら良いのかの検討が必要です。
また、面接回数が3回以上の企業や実技テストを実施している企業は、今まで以上に選考過程での辞退が発生することを見越した候補者の母集団形成と、各選考段階での「応募意欲を高めるための施策」などの候補者へのフォローが必要でしょう。

また、人材紹介サービスでは、候補者との連絡・スケジュール調整、あるいは候補者へのモチベーション維持・向上といったことは人材会社サイドでフォローを行っています。
ですので、社内の検討スピードが大きなポイントとなるのですが、自社HPや求人サイト経由での採用の場合は基本的には自社で全てを行う必要があります。
採用手法によっても、対応すべきポイントが違ってくることにも注意が必要です。

 

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