【フリーランス・起業への道 番外編1】あるある話~まさか、TVでもないのに訴えられた!?~

独立・番外編 あるある話

【フリーランス・起業への道】シリーズ、思いのほか多くの反響をいただきました。その中で「具体的に独立時のどんなトラブルがありましたか?」とのご質問を複数の方から。と言うことで、筆者の体験と、身近な人間から聞いた、フリーランス、起業に関するリアルな失敗談、苦労話をご披露しましょう。暗くなりすぎても良くないので、良かったと言う話もご紹介します。

●発生度=以下のそれぞれの話がどの程度一般的かを示します。
(あるある!):一般的に良くある
(あるね。):多くはないがある
(あるかな。):なくはないが珍しい

 

困った!辛かった!編~点滴で元気回復

(あるね。)
多忙な日々の中で、不覚にも風邪をひいてしまいました。明らかに熱があり身体もフラフラします。
その時はフリーランスとして1人で仕事をしていたので交代要員はなく、休む訳にはいきません。仕方なく仕事場近くの病院へ行きました。
病状と共に、休む訳にはいかないと熱心に説明しました。すると点滴をすることになり、点滴中に寝てしまったのですが、そのまま2時間ほど起こさずにベッドで放置してくれたのです。目を覚ました時には、なんと!全然別人のように元気になっていました。

それからは、1年に1回くらい過労が溜まるとその病院へ行って点滴してもらっていました。その後になりますが、10年ほど前に一部で「点滴バー」なるものが流行りました。同じような人間は結構多かったと言うことでしょうか。

 

本当にある!手のひら返し

(あるある!)
ドラマなどで見る「手のひら返し」。
周囲でも聞いたことがあるかもしれませんね。突然に態度を変えるイヤな対応の人です。会うまでは、こんな人いるかなぁと思っていましたが、います!会社を辞めてフリーランスになると割と出会う人が多いようです。さまざまなケースがあるように聞きます。

それまでの関係を人間同士の信頼関係と思っていたのに、見事に裏切られたことがあります。前職の会社に出入の業者さんだった人が、それまでは妙に腰が低い人だったのですが、個人相手になった途端「いやぁ、それはできませんよ!」と強い口調で断られました。また、メールを無視されたこともあります。何度問い合わせてもとうとう返事は来ませんでした。
テレビの「手のひら返し」に比べたら小さいことかもしれませんが(言われた本人には衝撃的ですが…)、対会社から対個人になったときに、このような経験をした方も多いのではないでしょうか。

人間同士の付き合いなのか、対会社なのか、見極めは難しいですね。

 

訴えられた!

(あるかな。)
寝耳に水でした。まさか自分が裁判沙汰に巻き込まれるとは。相手のあることなので少し脚色を加えてお話しします。

前職A社で担当していたクライアントB社の仕事を独立してから受注しました。以前作った製品の別バージョンを売り出すにあたって、再びパッケージデザインを担当して欲しいとのこと。当然、前のデザインを踏襲します。そうしたところ、A社より、そのデザインが「A社のオリジナルデザインの著作権侵害である」とB社へクレームが入りました。

デザインの著作権はとても微妙な問題です。その関わり方によって、デザイナー、そのデザイナーが所属するプロダクション、さらに制作に関わるクライアントにも権利が発生するそうです。

結果から言いますと、こちらに非はなく、訴えは起こされませんでした。しかし結果が出るまで、今まで経験したことのない煩わしさが日々頭から離れませんでした。余計な心配をかけたくないので家族にも話さず1人で悶々としていました。とても辛い日々でした。

なお、その時に頼りになったのが、意外にも、区役所の法律相談でした。事情をよく聞き、間違ったことはしていないので相手の挑発に乗らずにと、対処の方法を教えてくれました。普段は日本の行政の行き届かなさを口にしていましたが、この時ばかりはとてもありがたかったです。

 

資金のやりくり、キャッシュフロー

(あるある!)
会社に勤めている最中はあまり気にしない、会社の資金の流れ。きっと経営者の方は日々気にして過ごしていることでしょう。
特に現金は大事です。キャッシュフロー、つまり手元の現金を気にしていないと、現金払いの材料などを購入できなくなります。

支払いの中に手形が含まれていると、その支払い期日まで2か月、3か月の間は現金化ができません。急ぎで資金が必要な際は、損を承知で期日前に手形を割ることにもなります。
クライアント側が気心の知れた小さな会社であったりすると、頭を下げて支払い日前に振込みをお願いする人もいるそうですが、足元を見られたり、信用をなくすこともあります。
筆者は仲間内で用立て合って切り抜けました。

 

自分の時間がない

(あるある!)
フリーランス、あるいは少人数で起業した場合、何と言っても自分の時間がなくなるでしょう。会社員の時はどこかで線引きしてこれ以上は受けられないと言うこともあるでしょうが、独立するとどうしても弱気に無理を引き受けてしまいがちです。

筆者は元々ワーカホリックを自認していて、会社員時代も有給や代休はきちんと取りませんでしたが、起業後は、連休の間も気になって事務所の様子を見に行ったりしました。
そんな感じでしたから、深夜に打ち合わせを入れられても気にしませんでしたし、ある時は自宅の5mほど前まで帰って来た時に電話で打ち合わせを申し込まれて、そのまま自宅に寄らずにトンボ帰りしました。朝まで付き合いで飲んで、翌日プレゼンへ行ったこともあります。
ここまで極端でなくとも、やはり無理を背負うようにはなるように思います。

 

怪しい仕事

(あるかな。)
知り合いの印刷屋さんから怪しい話を持ちかけられた事があります。ブラックジャーナリスト(?)の文書とのこと。何でしょうか、脅しにでも使うのでしょうか?
また、別の機会に、別の印刷屋さんから(そんな印刷屋さんばかりではないと思いますが)違法なアダルト本の話に誘われたこともありました。

受ける人もいるかもしれませんが、君子危しに近寄らずで対応しました。
こう言った話は、きっと会社員の時には社長や営業が相手をしていたのでしょう。あるいは、フリーランスや個人だとコンプライアンス意識が企業と違ったり、金銭的な面で受けてもらいやすいなど、印刷屋さんも話を振りやすいのかもしれません。

 

《良かった!嬉しかった!編》
さて、少しいい話もしておきましょう。

時間が自由

(あるある!)
上に書いたことと矛盾するようですが、忙しいながらも時間の管理は自由になります。他に誰も管理する人はいませんから。
もちろん、ただダラダラしていては収入が途絶えてしまいますが、忙しさとのメリハリをつけるためにも、空いた時間は自分自身で自由に使って良いのではないでしょうか。

平日の昼間から映画に行ったりお酒を飲んだり、今まで行けなかった子供の授業参観に行ったり、英会話やダンス教室などの習い事をしたり、歯医者の予約もすいてる時間に取れます。自分自身の管理次第で有効に使えます。

また、仕事をやる場所も時間も自分で選べます。毎日決まった時間に出勤しなくとも、天気が良いから鎌倉へ行ったり、プールサイドやゴルフ場で仕事をしても誰も何も言いません。
ただし、こうした管理は自己責任なのは言うまでもありません。

 

事務所も好き放題

(あるある!)
事務所の内装が自分の好き勝手にできます。インテリアなどに興味のある人にとっては、これは嬉しいところです。会社員ですと意見は言えても予算含めて全てを好き勝手にはできないでしょう。
音楽に関しても同じですね。事務所内のBGMも自分のお好み次第。ヘッドフォンで仕事をしていても文句を言う人はいません。
もちろん、これらも自己責任で管理しないと、負の側面があることはお分かりだと思います。

 

クリエイティブ系の方の独立にあたって起こりそうなトラブルを、なるべくリアルにお話ししたつもりです。
次週もう1回、独立に関するあるある話をします。
「仕事は突然来なくなる」「クライアントが倒産」などの困った話と、「社長さん!」などの明るい話をする予定です。ご期待ください。

今後の連載予定
【フリーランス・起業への道 番外編2】あるある話~マジ?クライアントが倒産!~

 

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