【フリーランス・起業への道 番外編2】あるある話 ~マジ?クライアントが倒産!~

あるある2

独立のトラブルを具体的にお話ししている、番外編の2回目。引き続きリアルな、フリーランスや起業に関する失敗談、苦労話をご披露します。独立して良かったと思えるか、独立は失敗だったと思ってしまうか、大きな分かれ道の道しるべになればと思います。最後に独立することで得られる有意義な体験もお話しします。

●発生度=以下のそれぞれの話がどの程度一般的かを示します。
(あるある!):一般的に良くある
(あるね。):多くはないがある
(あるかな。):なくはないが珍しい

 
《困った!辛かった!編》

まさかのMacが壊れた!

(あるね。)
ずいぶん前の話になります。
今よりMacがよく壊れた時代がありました。夜に突然、Macがクラッシュしました。幸い毎日バックアップを取っていたので作業としてはゼロにはなりませんでした。至急、知人の事務所へ連絡、先方が作業終了後にその事務所で続きをやらせてもらい危機をしのぎました。

他にも周囲で聞いた話には、プリンターが壊れた、FAXが送信できなくなった、地域が停電になった、オートロックで鍵を忘れて入れなくなったなどがありました。
クリエイティブ関係はどんな職種も深夜作業も多いものです。個人、零細企業では急のトラブルに対応しきれないケースも出て来ます。頼れるネットワーク、気心の知れた仲間を作っておくのは必要でしょう。
 

逃げた外注先

(あるかな。)
深夜に修正作業のやり取りをしていた外注プロダクションが突然、帰ってしまったことがありました。これは逆に会社員として働いていた時でした。

カタログの入稿データの最終段階でした。クライアントのからの修正を間に入ってその外注先に投げていました。
細かな修正をしつこく何度も何度も繰り返してやり取りをしていたのですが、終電間際に突然、返事が来なくなり携帯電話にも出ません。仕方なく送ってもらったpdfデータから、私と、たまたま社内に残っていたデザイナー何人かで手分けして続きをやりました。
次の日に聞くと「もうOKになったと思った」と平然としていました。それ以来、そのデザイナーには会っていません。
 

研修がない

(あるある!)
ある程度人数が多い会社には社内研修もあるでしょうし、研修はなくとも社内に色々な方面に詳しい人がいて情報収集が簡単にできるでしょう。それに比べて、フリーランスや少人数の事務所の方は、新しい技術が勉強しづらい面があると思います。

特にITなどのテクノロジー関係の情報はとても重要です。
Webデザイナーの方は比較的ITに関しては詳しい人もいるようですが、目まぐるしく技術が進歩している現在では、意識して情報収集しないと取り残される可能性があります。

業種によって違いますが、AI、VR、IoT、ロジスティクス(物流)、リテール(小売り)などの技術の進歩は思っている以上に身近なことに影響しています。
 

仕事は突然来なくなる

(あるある!)
かつて、広告の仕事のギャラが良かった時代があります。レギュラーの仕事で定期的にまとまったお金が入って来ると、ついつい暇な時間に仕事をせずに自分の趣味に使ったりしてしまいます。
ゴルフや呑み会は、営業効果がある種まきにもなりますが、1人個人でやる趣味はいけませんね。。自戒を込めて言うならば、映画なんか観ていてはダメです。

突然にレギュラーの仕事が止まりました。往々にして他の案件も止まります。そこまでの暇な時に種まきをしていなかったので、慌ててあちこち駆けずり回ります。
当然仕事はすぐには発生しません。その上、お金が手元に届くのは作業が終了して1〜2か月…。

日々以下の3つは心がけましょう。
・蓄えを作っておくことは当然必要です。
・時間が空いた時にも次への種まきをしましょう。
・仕事は断わらず重なったら外部を使ってでもこなしましょう。
 

クライアントが倒産!債権者に。

(あるね。)
仕事が止まるどころか、そのクライアントそのものが潰れてしまうことがあります。倒産のニュースなどで耳にしていた「債権者」。彼らのことを気にしたことはありませんでした。

倒産前夜に担当者から連絡がありました。その時に仕掛かっていたのは小さな額のものでしたから、まだ落ち着いていました。
その後、債権者の集まりがありましたが、私の金額より0が2つくらい付く仕事中の企業さんたちは本当に怒っていましたし、困っていました。取り乱して周囲にの方々に「お宅はいくら?」と聞いている人もいました。
失礼ですが、本当に自分ではなくて良かったと思いました。

よく言われることですが、今の時代、本当にどこの会社が潰れてもおかしくない時代でしょう。1社に頼る受注ですと危険と言えます。
 

トイレットペーパーも自分で

(あるある!)
次は、少々細かな話です。

お1人で自宅外の事務所で仕事をする場合、仕事の消耗品以外にも気を遣わないといけません。
トイレットペーパー、手を拭くタオル、客用のお茶など。またクライアントなどの来客用のコーヒーカップ、スリッパ、灰皿などをあらかじめ買い揃えておきましょう。

例えば、タバコが好きではなく事務所を禁煙とし灰皿を置かないとしても、お得意さまが長時間滞在していく場合などにまさか「ベランダで吸ってください」とは言えないでしょう。

 
《良かった!嬉しかった!編》

社長さん!

(あるある!)
起業して代表になると、例え社員が1人でも、周囲の人からは「社長さん、社長さん」と呼ばれます。中には、からかわれるように言われることもありますが、現実として周囲からの見方が変わるものです。
今までは1社員としてしか扱わなかった方の対応が少し変化し、今までは聞けなかったような話を聞けることもあります。もちろんそれら話の中にはビジネスのタネになるようなものも含まれています。

商品の原価、社内マネージメント、他社の経営状況などはよく耳にするようになります。
業種によって各々の裏話を聞くようにもなるでしょう。
 

懐かしい友人に会える

(あるある!)
上の「研修がない」に書いた通り、新しい情報の収集は現代社会のクリエイターにはとても重要です。そのためにも人に会って情報交換するのは大切ですが、しかし会社勤めしているとなかなかそうはいきません。

これについては、フリーランス・自営の強みを活かして、様々な人に会ってみるのが良いと思います。
全く違う職種のかつての同窓生に合うのも良いでしょう。実はこれはとても重要なことなのです。

【フリーランス・起業への道 第2回】にも書きましたが、マーク・グラノヴェッター「弱い紐帯の強み」と言う理論があります。
マーク・グラノヴェッター(wikipedia)
これは、「現代のような複雑なネットワーク内では、強い結びつきの人より、薄い関係の人の方が重要な情報を与えてくれる」と言うもの。
デザイナー同士や会社仲間などは、大きな引いた視点から俯瞰するとどこか似た者同士なので、似た発想、似た情報しかないと言えるのです。

 
ここで取り上げた独立に関するトラブル、失敗談はほんの一部かと思いますが、クリエイターの独立に少しでもお役立ちできることを願います。
 
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