可能性が広がる!グラフィックデザイナーからのキャリアアップ・チェンジ3選

グラフィックデザイナーからのキャリアアップ・チェンジ3選

雑誌・新聞の広告やポスター、チラシ、カタログといった紙のプロモーションツールのデザインを手がける、グラフィックデザイナー。活躍の場は広告代理店をはじめ、制作プロダクション、印刷会社、メーカーの開発部門など様々です。
そんなグラフィックデザイナーの方々からよく聞くのは「今後のキャリアをどうしようか悩んでいる」という声。キャリアアップするのか、キャリアチェンジするのか。あるいは働く環境を変えるのか・・・。
今回は、よく例にあがる3パターンについて解説します。

 

【1】アートディレクター

制作会社でキャリアを積んできた方であれば、きっと先輩社員にアートディレクターの方がいらっしゃったかと思います。
改めての説明となりますが、アートディレクターは、デザイン・広告業界でいう映画監督のような存在です。
クライアントと向かい合い、プロジェクトの意味や目的をきちんと把握した上でデザインコンセプトを決定し、その上でひとつひとつの制作物が全体の方向性からズレないように、デザイナーやクリエイターたちをアサインし、指揮を取ります。そして、できあがったビジュアルに関する品質のすべてに責任を負う。それがアートディテクターの役割です。

また近年、クリエイティブの役割はどんどん重視されるようになってきており、クライアントが希望するものをカタチにするだけでなく、その上にある企業ブランディングや企業理念のコンサルティングから手がけるアートディレクターも増えています。実力が認められると社会的インパクトの大きい仕事を手掛けたりと、夢のある職種です。

・アートディレクターになるには?
アートディレクターにはクライアントの要望や考え方を引き出してカタチにする力が求められますので、当たり前ではありますが、豊富なクリエイティブの知識を身につけなければなりません。

しかしながら、同等以上に必要となる能力があります。アートディレクターはクライアントやデザインチームをはじめ、様々な人と関わり、プロジェクトを司り管理・監督する存在であるため、コミュニケーション能力やコーディネート力はもちろん、ビジネス感覚やマーケティングの知識が必要とされる場合もあります。
企画、立案、提案、デザイン、編集に至るまでのプロセスすべての制作過程に関与するため、様々なチーム編成でのデザイン経験を体系化することのできる職種です。グラフィックデザイナーのステップアップとしては目指すべき姿ともいえるでしょう。

 

【2】パッケージデザイナー(インハウス)

これもそのままの説明となってしまますが、食品や生活雑貨など、商品のパッケージをデザインするのがパッケージデザイナーです。
デザイナーはデザイナーでも、自社(インハウス)なのか制作会社なのかで担う役割が異なるケースが多い職種でもあります。

自社商品を展開しているメーカーで、メーカー直属のデザイナーとして商品開発部門やデザイン部門で活躍するパッケージデザイナーの場合、「どうすれば消費者の購買意欲をかき立てられるか?」をとことん考え抜き、デザインコンセプトを作るのが主要な業務です。詳細なデザイン処理は外注に出すケースも多く、コンセプトの企画からラフ案のデザインまでの「考える作業」がメイン業務になることが多い傾向にあります。

そのため、企画やマーケティングなどのメンバーと一緒に仕事をする機会が増えるでしょう。また、インハウスのパッケージデザイナーになれば、数十~数百億円もかかるような大型プロジェクトに携われる可能性も。社会への影響力を感じられることも、大きな魅力の1つです。

・パッケージデザイナーになるには?
IllustratorやPhotoshopを使ったデザインの実務経験はもちろんのこと、自ら積極的にデザイン案を出し続けなければいけないので、アンテナの高さも重要です。
また、商品パッケージの良し悪しは、直接売上として数字に跳ね返ってきます。市場調査から携わることもあるので、マーケティングの知識を付けておくのがベターです。

 

【3】Webデザイナー

昨今は、グラフィックメインの制作会社であっても、キャンペーンの一環としてサイト制作を請けることが多いので、意外とサイトデザインであれば携わったことがあるグラフィックデザイナーも多いのではないでしょうか。
実際グラフィックデザイナーにもWebスキルが求められるケースが増えており、Webデザイナーとの境界線が曖昧になりつつあると言われています。
また、Web業界は人手不足で需要が高いため、グラフィックデザイナーからWebデザイナーに職種転換する人も多いようです。デザインの基本的なルールは紙もWebも変わらないため、グラフィックデザイナーからキャリアチェンジした人はデザインの引き出しが多く、競合サイトと差別化したWebデザインを作りやすいというメリットもあります

・Webデザイナーになるには?
たとえ、デザインとコーディングを分業している企業への転職を狙うにしても、コーディングの勉強は必須です。
HTMLやCSSの知識・スキルを身につけ、自分でゼロから簡単なサイトのWebデザインができるレベルには持っていきましょう。実際にコーディングをしない場合でも、コーディング工程も視野に入れたデザイン制作ができるかどうかは、デザイナーとしての評価に大きく影響します。

Webデザインに慣れてきたら、次はUI(ユーザーインターフェイス)の勉強です。
紙とWebが大きく違う部分は、ユーザーが「操作」をすること。そして、ユーザーの環境によって見え方が変わるということ。印刷されたものは動きませんが、Webデザインはユーザーのブラウザや表示の仕方によって見え方がガラリと変わります。また、スマホから見た場合の操作感についても考えなければいけません。
まずは基本的なWebサイトの特性を理解した上で、ユーザビリティを意識したデザインができるようになりましょう。

 

ひとことに「グラフィックデザイン」と言っても、実際には、様々な制作物があります。マス広告からチラシ、パンフ、カタログや書籍まで多種多様です。
今回は3つの職種に絞ってご紹介しましたが、実際問題としては、どのような経験を積まれてきたかによってもキャリアアップ・キャリアチェンジの難易度が全然違ってきます。同様に、それらの職種になるための勉強の仕方も変わってくるでしょう。
もし迷われた際は、いろいろな転職ケースのノウハウがある人材会社に相談をしてみるのもひとつの手です。予想だにしていない方法や選択肢が出てくるかもしれません。

 

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