ギャランティ交渉で覚えておくべきこと~フリーランスクリエイターに立ちはだかる壁!

ギャラ交渉

フリーランスにとって独立後最初にぶつかる問題が“ギャラ交渉”ではないでしょうか。
企業と”雇用”の関係を結んでいない働き方の場合、報酬(ギャラ)の交渉は収入に直結する重要なポイントです。しかし、交渉に慣れていないうちは思うような報酬を得られないことも。自信を持って仕事をするためにも、自分の仕事にふさわしいだけの対価をもらうべきであり、それを要求するのはビジネスの場では当然の権利です。多くのフリーランスが悩む“ギャラ交渉”、どのように行えば自分の望む報酬を得ることができるのでしょうか。

 

安易な値下げは自分の価値を落とす!ギャラ交渉で最も大切なこととは…

仕事の対価として支払われる“報酬”。本来であれば、支払う側と受け取る側の立場はどちらも同等であるべきですよね。
しかしながら、日本には古くから「お客様は神様です」なんて言葉もあるように、欧米などの先進国に比べて「お金をもらっている」という考え方が濃く残っているよう。報酬を支払う側の立場が強く、値下げ要求を断れなかったり相手の言い値で仕事を受けてしまったりと、自分が望む報酬を得られずジレンマを抱えてしまうフリーランスも少なくありません。

フリーランスは、『自分自身』がブランドの顔でもあります。今後、この仕事で食べていく覚悟であれば、自分というブランドの価値を下げないことが必要です。
でも安価な仕事を請ければ請けるほど、実はブランド価値が下がってしまいます。フリーランスは、安易な値下げや低い報酬で仕事を請け負わないことが大切なのです。

 

ギャラ交渉の際に押さえておきたいポイント3つ

打ち合わせ段階で良好な関係を築けていても、価格の面で折り合いがつかないと不要なトラブルを招いてしまうことも。モヤモヤとしながら進めるとモチベーションやクオリティの低下につながってしまいます。
そこで、ギャラ交渉を行う際に知っておきたいポイントをまとめました。
 

1. お金の話は先にしておく

新しい仕事を受けるとき、どのタイミングで報酬の話を切り出せばいいのかわからないという人も多いでしょう。仕事を受ける側からは切り出しづらいものですが、気持ち良く仕事を進めるためにはギャラ交渉は必要不可欠です。
予算を聞かずに打ち合わせを進めた結果、希望額よりも低価格を提示されて断りきれなかったというパターンは多々あること。後々のトラブルを回避するためにも、ギャラ交渉はできるだけ早い段階で行っておきましょう
きちんとした仕事を行う担当者であれば、事前の交渉は快く行ってくれるものです。打ち合わせの段階で「予算はどのくらいでお考えですか?」と思い切って相手に聞いてしまうのも、フリーランスがギャラ交渉を成功させる上でのポイントです。

仕事のボリュームが決まっても、お金の話が出ないクライアントには要注意。予算を聞いてもはっきりしないなど、支払い面で不安が残るクライアントには特に慎重に対応を。

「お金の話を何もせずに仕事に取り掛かることなんてない!」という方がほとんどだと思いますが、実態として「口頭レベルでしか話をしていない」「見積もりを提示しただけ」というケースも多く見受けられます。これらも後々トラブルに繋がりやすい注意パターンです。
 

2. 業界の相場を知っておく

自分の業界の平均価格や相場を知っておきましょう。
相場を知らずに交渉に入ると、クライアントに提示されるがまま、時間や仕事量に見合っていない額で仕事を請けてしまう恐れがあります。

例)Web制作の場合(関東を中心に活動するフリーランスの制作料金を調査)
トップページ 50,000円〜80,000円
下層ページ 30,000円〜50,000円(1ページあたり)

需要の多いWeb制作の場合、上記の金額を基本として設定しているフリーランスが多いようです。
ただしこの価格には、初回の企画・提案料やWEBページに必要不可欠なコーディング料金が含まれている場合もあれば含まれていない場合も。写真撮影やライティングなどを込みにするのか別途料金をもらうかを個人で決める必要があります。

では、相場価格を知るには?

・インターネットで検索する
自分の仕事の相場価格がどれくらいなのかを知りたいとき、まず思いつくのはインターネット検索ではないでしょうか。
実際に「デザイナー 相場」で検索すると、デザイン料の見積もりがヒットしたり、価格を提示しているクリエイターのHPに辿りつくことができます。
しかし、企業と個人では価格相場は大きく異なりますし、フリーランス同士であっても取り扱う分野やキャリアによっても相場は変わります。より正しい相場を得るためにも、自分と同じようなキャリアやスキルのクリエイターを複数探し、彼らがどの程度の価格で仕事請け負っているかを調べてみましょう。

・クリエイター仲間に同業者の相場を聞く
デザイナーはじめ、ディレクターやライター、カメラマンなど、同業者との仕事経験があるクリエイター仲間に、どのような価格設定だったかを聞いてみるのも一つの手段。自分の設定した価格が相場価格であるかどうかを聞いてみるのもいいでしょう。

安い報酬で仕事を請け負うことは、将来的に業界全体の質を下げることにもなりかねません。とはいえ、仕事の質に見合っていない高い報酬では、依頼がどんどん減ってしまいます。
業界の平均的な価格を知った上で、そこに自分の仕事としての“付加価値”を付け加え、報酬を決定したいものです。
 

3. 自分の提示額に正当な理由を持っておく

クライアントから提示された価格が低く、「これではとても引き受けられない!」と思うこともありますよね。とはいえ、なんの根拠もなしに「もう少し報酬をアップしてください」と言っても、クライアントも首を縦に振らないでしょう。

・時給換算してみる
クリエイターという仕事の特性上明確な単価が設定できないこともありますが、この場合もっとも双方がわかりやすい方法は、仕事内容を時給換算してしまうことです。

例)ライターの場合
・ワード1ページを制作する場合
ネタ・構成出し ○時間
テーマに沿った画像収集 ○時間
執筆時間 ○時間

これに加え、取材や参考資料の出典元への許可申請や確認などが必要になりますので、所要時間を全て時間にして原稿1ページあたりの価格を算出します。執筆時間だけが仕事だと思われることも多いですが、それ以外に必要な作業に掛かる手間や経費をわかりやすく伝え、いくらであれば受けることができるのか明確な金額を提示します。

・見積もり(請求)時の明細を細かくする
上記の時給換算にもつながる話ですが、見積もり時に「何に」「いくら」と細かに提示すると金額の妥当性が強まり、交渉がしやすくなります

例)Webデザイナーの場合
Webサイト制作 20万円

ページ設計・・・○○円
トップページデザイン・・・○円
トップページコーディング・・・○円
下層ページデザイン×3ページ・・・○円
下層ページコーディング×3ページ・・・○円
ライティング・・・○円
有料素材使用・・・○円


合計 20万円

「正当な金額」に根拠があれば、「もう少し報酬アップを」という際にも交渉できます。
また、納品前後の段階でクライアントから値引き交渉があるというのもよくあるケースです。この際も、グロスの20万円表記と、根拠のある20万円表記では、値引きのされにくさ・交渉しやすさが断然違ってきます。

クライアントからの報酬と引き換えに、クリエイターはアイデアや技術を提供しています。決して遠慮する必要はないので堂々と交渉を。もちろん、折り合いがついた場合はそれに見合った仕事を提供することも忘れずに。

 

「ギャラ交渉が一番苦手だ」というフリーランスの声をよく耳にします。慣れないうちは上手く交渉できず失敗することもあると思いますが、自分の価値は自分が決めるもの。クライアント主体にならず、胸を張ってギャラ交渉を行いましょう。

 

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