どんな就活をしていましたか?<美術系学生 × クリエイティブ業界就活>

今回は美術系学部を卒業したコンサルタント宮前と、クリエイティブ業界に特化して就活をしていた根岸の2人による対談アーカイブ記事をお届けします!
 
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ーまずは自己紹介から!

 
宮前: 私は東京家政大学の家政学部、造形表現学科を出ています。
大学ではアート系全般を学びました。
その中でも特に3年生以降は映像をメインで専攻してきて、4年生では映像系のゼミに入っていました。
 
根岸: 私は亜細亜大学 法学部・・・と全くクリエイティブに関係ない学部でした。
高校時代は美術部に所属していて「美大に進学しようかな」と思っていた時期もあり、大学入学後は独学でサークルのチラシやポスターの制作をしたりしていました。
就活の際にはそうした作品でポートフォリオも作成して、クリエイティブ業界に特化した就活をしていましたね。
 
ー就活時の仕事選びの軸について
 
根岸: 就活の軸、宮前さんはしっかり持っていましたか?
 
宮前: 正直にいうと就活を始めた最初の部分っていうのはあんまり軸っていうのがなくて、結構ブレブレだったんですけど。
会社説明会に行った際ある会社に面談の機会をいただいた時に「結局何がやりたいのか、明確ではないのでは?」と言われて。
そこから自分の仕事選びの軸を探す旅みたいな・・・とにかくいろんな会社を見てみる期間がはじまりました。
 
根岸: そこから旅を経て、どんな軸にたどり着いたんですか?
 
宮前: 「自分は作る側ではないな」というのは制作会社などを見に行って思って、そこからは自分が何が向いているんだろうと色々なところを受けました。
例えばビールが好きだからビール会社受けてみたりとか、全然やったことはないけど金融系意外と行けるんじゃないか、とか・・・あとは広告の営業なんかに行ったりだとか。
やっぱり<アートとかクリエイティブには携わっていきたいな>と思っていたので、最終的にはそこを軸として企業を探していきましたね。
 
根岸: クリエイティブ系に軸を定めたのはいつくらいですか?
 
宮前: 軸を定めるまでに、3月は丸々使ったと思います。
 
根岸: 私の場合は、イベントの企画などを経験したり、学祭の展示とかを考えて作りあげていくのも好きだったので、法学部ではあるけれど学生時代に制作したチラシとかポスターと言った作品もあったので「何かを作る仕事」がしたいなと漠然と考えていました。
 
サークルなどで色々な企画をしたり何かを作り上げていく中で、全然考え方が違う人とぶつかるケースってあると思うんですけど、それを上手くまとめながら形にしていくことが楽しいなと思ったので<一人ではなく誰かとコミュニケーションしながらチームワークで何かを作り上げる仕事がしたい>と言う軸は就活スタート時から持っていましたね。
なので、その基準に合うかどうかで受ける会社を選んでいた記憶があります。
 
ー反面教師にしてほしい、就活の失敗談!?
 
宮前: スケジュール管理をスマホのアプリを使っていたときに、重なって見えない部分が出てきて、結果的にダブルブッキングすることが多々ありました。
私の場合は途中からノートに変えたのがよかったので、自分にあったスケジュール管理ツールを探すことをオススメします!
 
あとヒールがある靴を履き慣れていなくて足がボロボロになってしまったので、電車では運動靴で過ごして直前で履き替えるなどをしておけばよかったなと思いますね。
 
根岸: 私は失敗談を3つお話ししようと思うんですけど・・・
まず1つ目は、自己分析が全然できていなかったなと思っていて。
自己PRやガクチカはあれもこれもと詰め込んだ状態になっていて、今思えば結局何が言いたいのかが分かりづらくて上手く企業にアピール出来ていなかったんだろうなと。
 
2つ目は「大学時代に一番面白かった授業は何ですか?」「ゼミで学んでいる分野の面白いところ」と言った勉強に関する質問をされたときにパッと即答できなかったこと。
自分が面接官をしているときに「なぜその学部を選んだんですか?」という質問をしたときに即答できず答えに困る学生がいると「もしかしてあまり考えずにその学部を選んじゃったのかな?」「ちょっと受け身なタイプなのかな?」と感じてしまったり、損をしてしまうと言う印象があって。
 
学業以外の課外活動にも多く参加して力を入れていたり、就活している頃はほぼ単位が取れていてゼミと何科目かしか履修していなかったこともあるんですが「学ぶ姿勢を問われる」という意味ではもう少しその辺りの面接対策をしておけばよかったなと思います。
 
宮前: 私も「今どういう授業やってるの?」とか「なぜその大学にいったの?」など、学ぶ姿勢やその人のルーツを探るような質問は面接でよく受けたので、しっかり対策していましたね。
 
根岸: 3つ目は「業界研究」と「企業研究」が甘かったなと。
テレビ局を受けた際に「今好きなテレビ番組ってある?」という質問をされたんですよね。
でも、大学に入ってから授業や課外活動、バイトなどで忙しくてテレビをほぼ見ていなかったので全然思いつかなくて、結局その会社の系列のラジオ番組名を苦し紛れに答えてしまったと言う失敗があって・・・「これは落ちるな」と自分でも思う残念な面接でした。。
 
「御社に興味関心を持っています」ということがきちんとアピールできるように、選考を受ける際にはしっかりその企業に関する情報を収集しておくことが大事ですよね。
 
あとは「入社後に何がしたいか」を具体的に言えるようにしておくといいと思います。
ただし「それはうちでなくてもできることだな」と思われてしまわないように、しっかり業界やその企業について理解をしておくことが大切だなと。
 
人事や面接官としての視点で業界や企業研究についてお話しすると、面接で「他にどんな会社を受けていますか?」と聞かれたときにどこも答えないより競合他社の社名がスっと出てきたりする方が「本当にこの業界を志望しているんだな」と一貫性を感じたり、「その競合会社にこの人を取られたくない!」という心理が働いてプラスになることもあると思いますね。(笑)
 


 
いかがでしたでしょうか?
クリエイティブ系の就活を実際に経験してきたからこその、実体験に基づいたかなり具体的なお話ばかりでしたね!
少しでも皆様の就職にも参考となるお話があれば幸いです。
 
美大芸大就活ナビでは、今後もさまざまな視点から就活についての記事を更新していきます。
次回の更新も楽しみにお待ちください!
 
編集担当/ natumi(東京藝術大学)