Webクリエイターオンライン座談会 vol.3-前編-<ゲスト:副業フリーランサーのUIデザイナー>

Webクリエイターオンライン座談会 vol.3-前編-<ゲスト:副業フリーランサーのUIデザイナー>

こんにちは。デジタルマーケティング部の高田です。
ユウクリではWebクリエイターオンライン座談会を実施しています!

●Webクリエイターオンライン座談会とは…
ユウクリ社内のWeb業界知識をアップデートするため、登録いただいているWebクリエイターの方々をゲストにお招きし、ユウクリ社員と5~7人程度の座談会形式で質問にお答えいただくというスタイルです。

3回目のゲストは副業フリーランサー(転職活動中)のUIデザイナー、Kさんです!

Kさん/UIデザイナー(30代女性)
Web制作会社数社にてWebデザイナー・UIデザイナーとしての経験を積む。
その後、複業OKの事業会社で就業しながら、フリーランスの仕事を請けるようになる。
フリーランスの仕事はアシスタント複数名を抱えるレベルの大盛況だが、新型コロナの影響で本業が芳しくないため転職活動中。
figmaが使えるデザイナーさんです。

最近注目の「UIデザイナー」についてや、求められる素養やキャリア感、赤裸々な転職活動状況など、詳しくお話を伺いました!

盛りだくさんだったので、2回に分けてお届けします!
前半は、UI/UXについての考え方や素養、デザインをする上で重視していることをQ&A形式で共有いたします。

UIデザイン/UXデザインとは?

Q1 KさんにとってUI/UXとは?

私にとってUIは、「一番最初に人に触れる接触面であり、一番最後のアウトプットでもある」という認識です。
一方でUXは、「アウトプットを考えるための土壌」のようなイメージ、ロジカルな納得感の部分を重視していると思います。

UIが見た目や操作感が重要なのに対して、UXはもっと構造的なところを求められる傾向にあります。
デザイナーはUIがメインですがUXへの理解も必要で、どちらもある程度できる必要があると思います。

Q2 UIとUXの担当が別々の企業さんって多いですか?

自分が知っている限りでは結構ありますね。
転職活動で面接していた会社さんでもいくつかありましたし、今副業でお手伝いしている会社も別々です。

UIとUXが別の会社の場合、UXはノンデザイナーの方が対応している事が多いように感じます。
UXが出来上がった後にUIを作りましょうという座組をしていて、UIは外に外注しているという企業もありました。

Q3 UXとは、具体的にどんな業務ですか?

UXと一言に言っても、業務の区分けは会社によってまちまちですね。
カスタマージャーニーに基づいたページ遷移やワイヤー制作など、Webディレクター的な業務が基本となりますが、ペルソナ設定やリサーチ、プランニングから行うような、マーケター的な要素が求められるケースも有ります。

デザイナーはUXにも踏み込む必要があると言いましたが、さすがにペルソナの設定やリサーチからとなってくると追いつかないので、分業したほうがいいと思います(笑)。

UIデザイナーに必要なことは?

Q4 UIデザイナーとして通用するために必要な素養とは?

私は2つのことが大事だと思っています。

1つ目はコミュニケーション能力。
最近、就活で知り合った企業さんから「指導に入ってほしい」というご相談をうけることが何度かありました。
社内でデザイナーが1人だけで頑張っているような会社さんです。

Photoshop・Illustratorを使うだけ、ページを作るだけなら正直、独学でもできるんです。
ただ、周りに詳しい人がおらずワンマンでやっていると、自分のデザインが通用するのか、上達しているかどうかがわからず、手探りになってしまいがちです。

だからTwitterなどのSNSで外部の人とつながって意見を聞いたり、ハッカソンや勉強会に参加したりして、他の人とのやり取りの中で違いを見ながら勉強していくことが大事だと思います。

2つ目はちょっとした目の良さ、気付ける力。
何と何がどうちがうか、を説明する力とでも言うんでしょうか。
影、色、線、余白などのほんのちょっとした違いに気付けない人って、大雑把にしか物事を見ていないのです。
細かな違いに気づけないと、自分で作ったデザインもぼやっとします。

駄目なものといいものの違いが分かるように、常に探究心を持って引き出しを広げる。
こういう意識が持てないと、なかなか上達しないと感じます。

Q5 力をつけるためにやるべきこととは?

いろいろありますが、大事なのは「自分のなりたい方向に近づくために自ら行動していくこと」です。
自分も最初は残業できない環境でバナーばかり作っていて、このままではできる範囲が限られてしまうと転職を決意しました。
そしてスキルアップのためにあえて激務の会社に転職しました。
また、コンテスト等に参加して受賞歴を増やすなど、チャレンジングな環境の変化を自ら求めて修業しました。

与えられた環境に満足して受け身になり、依存してしまうと成長しなくなってしまいます。
自分がどう行動していくかが大切だと思いますね。

UIデザインを行う上で参考にしているものは?

Q6 普段どこで情報をインプットしていますか?

閲覧して気になったWebページはどんどんクリップしています。
Webだけでなく、生活の中で出会うあらゆるものにアンテナを張っているんです。
例えば紙のチラシであれば、それがどこに置いてるか、大きさはどうか、など気になったものをメモしています。

このときデザインのディテールだけでなく、どこで接するのかということも一緒に考える癖をつけています。
急に出てくるバナー広告ってよくあるじゃないですか。
ああいったものも、なぜこのタイミングで出てくるのか?といぶかしがりながら見る癖があります(笑)
同じことを次自分がやるならどうやるだろう、と考える訓練をしていると、お客さんとの打ち合わせの中で引き出しとして使えることが自然と増えていくんですよね。

Q7 特にお気に入りの情報サイトはありますか?

そうですね…
一番見ているのは「Pinterest」かも。
検索性が高くて使い勝手が良いんです。

Googleなどの検索エンジンにも画像検索はあります。
ただそちらで検索しても、ページ内の一部の画像しか一覧には出てこないので、デザイン全体を参考するには見にくいです。
だからページ全体を「一枚のペラ画像」として置いてあるPinterestは、デザイナーにとってありがたい存在です。
古いものから新しいものまであるのはもちろん、最新性も保たれてタイムライン順になっているので使いやすい。
多くの人がどんどんピンを付けて(画像保存して)いるので、情報蓄積の量が全然違います。

Pinterestは、作ろうとするデザインの方向性を確認するために使うことが多いですね。
クライアントの同業他社や想定ターゲット層に向けたデザインを探します。
適宜検索方法を変えてみたりして、複数の視点から情報を見た上でアプローチ方法を考えることが多いです。

他サイトでもパーツレベルで参考にすることはありますが、まるまるデザインの参考にできるようなものは少ないです。
それ以前にほとんどPinterestで事足りてしまう気がしています。

Q8 Instagramも画像系のSNSですがどうですか?

デザインという視点ではあまり見ないです。
最近のInstagramは、図解や文字だけの画像が多いですね。
記事やトピックスが主要なコンテンツになってきている、もしくは「写真」置き場という感じがします。

Q9 UIデザインの流行ってあるんですか?

多少はあります。
今流行っているものなどはだいたいTwitterに流れてくるので、それを見ていると感じますね。

逆の発想として、自分が「古い」と感じたものに対して、なぜ古く見えるかを考えていくこともあります。
真逆のデザインをそこから連想して考えていくと、「ここのサイトのデザインはこの点を変えて新しさを出そうとしているんだな!」と思い当たるんです。
一方で、「こんな理由があるからこのサイトではあえてレガシーなままにしているんだな」と感じることもあります。

Q10 どれくらいリサーチ・インプットに時間をかけますか?

どれくらい調べるかは、デザイナーによると思います。
私自身は今世の中にあるものと似てないものを作りたいので、どの部分を独自性にするかを考えるため競合をサラッと見る程度です。
インプットよりむしろ、デザイン工程の前の段階でクライアントと十分に話して納得感を持ってもらうことが必要と感じますね。

Q11 普段セミナーなどには参加しますか?

そんなに参加することはありませんが、有料でも、自分が気になるものや見たいものであれば興味をもちます。
具体的なものだと最近では、「figma、ペアデザインの手法」に関するものを見ました。
リアルタイムより、アーカイブされているものを見ることが多いかもしれません。
単にグラフィックやWebといったものにとどまらず、根源的な考え方などにフォーカスした内容に興味があります。

ツールは何を使っていますか?

Q12 figmaがメインだと聞いていますが、なぜfigmaを使用するようになったのですか?

今の会社に入るときに、ツールをいろいろ試した上で自由に選んでいいと言われたんです。
当時は、Adobe(Photoshop/Illustrator)、Sketch、XD、figmaという選択肢がありました。
いろいろ比べた結果、figmaがいいなということで提案して、そのまま使うようになりました。

Q13 figmaの「こんな点がいい」というポイントを教えてください

figmaはプレビューを他の人と共有できたり、その場で共同作業ができたりする点が良いと感じます。
特にデザインを提案するときに「あらゆる可能性を潰した結果これだ」と説得したい場合があります。
予めやってみて駄目だったパターンを残しておき、並べて見せたりできるので楽です。
思考の工程を全て見せられる点はとても便利だと思います。

一方世の中で一番使われているのがAdobeだと思うのですが、こちらはクローズドな印象。
いかんせんファイルがとても重く、データも一つ一つ書き出ししなければいけないので、簡単に共有するといったことはやりにくいです。
その分深い階層のレイヤーが作れて複雑な表現ができるのですが、ある程度ならfigmaでもできますしね。

Q14 UIデザイナーのFigma使用率は多いですか?

figmaユーザーは正直少ないです。
海外製で信頼度が高いメーカーではないので、セキュリティー面などで二の足を踏んでいる所も多いようです。

今の所Adobe&XDというのが一番多いのではないでしょうか。
互換性、汎用度の点でも信頼度は高く、ファイルの重さや不自由さを越えるブランドの信頼度があると思います。

XDを使っていなくても、部分的にAdobeを組み合わせて使っている人は多そうです。
私もAdobeと併用しています。
比較的細かな合成など、Photoshopで処理せざるを得ない場面も多く、画像処理ではまだまだAdobeを使うことが多いですね。

★★後半へ続く★★

現状、ユウクリではWebデザイナーをはじめ、UI・UXデザイナー、Webディレクター、コーダー、フロントエンドエンジニアなどのWeb職種の求人も増えてきておりますので、もしご興味をお持ちになりましたら是非以下より求人をチェックしてみてください!

✔フリーランスから正社員へ転職したいor市場価値を知りたい方はこちらから
【正社員】Webデザイナー、UI/UXデザイナー、Webディレクター、コーダー、フロントエンドエンジニア求人一覧

✔フリーランスになったばかりの実績作りorメリハリつけて家庭と両立したい方はこちらから
【派遣】Webデザイナー、UI/UXデザイナー、Webディレクター、コーダー、フロントエンドエンジニア求人一覧

✔完全成功報酬のプロフェッショナルなお仕事をしたい方はこちらから
【業務委託】Webデザイナー、UI/UXデザイナー、Webディレクター、コーダー、フロントエンドエンジニア求人一覧

求人ご紹介までの流れ

まだご登録されていない方は、以下より簡単に登録ができます!
各求人からお問い合わせ、もしくは「オンライン仮登録」より、ユウクリへの仮登録をお願いします。

各種書類(履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなど)のご提出をお願いします。

キャリアアドバイザーより、ご経験・ご希望などをもとに、求人のマッチング・ご案内をします。
※ご紹介にあたり、詳細確認のため、お電話やオンライン会議等でお話しをさせていただくことがあります。
※リモートでのご相談が可能ですのでお気軽ご相談ください。

ユウクリより企業へご提案、選考のサポートを行います。
内定時の条件調整などもユウクリが仲介しますので、ご希望等をご相談ください。

【ユウクリへのオンライン登録は下記ボタンよりお願いいたします】