『ディレクション』と『制作進行管理』の違いとは?【キャリア開発】

『ディレクション』と『制作進行管理』の違いとは?【キャリア開発】

こんにちは。デジタルマーケティング部の宮本です。
突然ですが、皆さんは『ディレクション』と『制作進行管理』、区別できますか?

実は、『制作進行管理』は、企業により業務内容の幅は様々で、人それぞれイメージが異なるので表現が難しい職種の一つです。
特に、ディレクションと混在してしまうことが多く、求人依頼主の企業側もしっかり把握できていないまま採用活動をしてしまっているケースもございます…。

そのため、業務内容、求められているスキルをしっかり理解・把握しておかないと入社・派遣就業開始した後、双方にとってミスマッチが生じやすい職種なんです。

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ディレクションの業務範囲とは?

まずは、ディレクションについて考えてみましょう。

英語の訳は…

direction:方向、方角、方位、方面、(思想などの)傾向、動向、動き、指揮、指導、監督

その語源から、ビジネスでいう「ディレクション業務」とは、コンセプト設計、企画、制作から管理まで幅広い意味合いになり、社内外との連携や調整、進捗管理なども含まれます。

そのため、ディレクターは全体を見る「総指揮者」的なポジションと言えます。

制作進行管理は、ディレクションの一部

以下は、「総指揮者」であるディレクションの業務内容を網羅した図です。
この図の通り、「制作進行管理」はディレクションの中の一つであり、『スケジュールコントロール』が主な業務内容になります。

一方で、ディレクションはより広義的であり、『チームコントロール』と捉えると分かりやすいかもしれません。
ディレクション図解

デザイナー出身や、Web業界に入りたい方にオススメな『制作進行管理』

ここまで見てきた通り、『制作進行管理』と『ディレクション』は役割の範囲がかなり異なることが分かります。
ディレクションワークはとても広い範囲を担うので、今までWebディレクター、アートディレクターなど、ディレクター職で活躍してきた方であれば転職しても即戦力となり得ますが、「まだそこまでのスキルがあるかは自信がない…」という方にとっては『ディレクション』のお仕事はややハードルが高く感じられてしまうようです。

そこでオススメなのが、『制作進行管理』のお仕事です。

前述した通り、『制作進行管理』は『ディレクション』の中の一つの業務であり『スケジュールコントロール』がメインになります。
そのため、何らかのクリエイティブ実務経験があればシフトしていきやすい職種です。
例えば、今までグラフィックデザイナーやWebデザイナーとして制作に携わっていた方であれば、即戦力として活躍できる可能性が高いです。
制作進行管理から入っていき、業務範囲理解、社内外の人間関係構築を重ねていくことでディレクターポジションへステップアップしてくこともできます。

さらには、「これからWeb業界に入りたい!」という方にも『制作進行管理』ポジションはオススメです。
現状、Web業界での『制作進行管理』求人も増えてきており、デザイン経験者でも制作フローを理解している方であれば応募可能な求人も多数あります。
未経験でもWeb業界に入れる可能性が高い希少な職種かもしれません。

『制作進行管理』に携わるメリット

上流工程のクリエイティブワークに触れることができる

②プロジェクトマネージャー、Webディレクター、Webデザイナー、コーダー、フロントエンドエンジニアなど多くのクリエイターとコミュニケーションをとることができる

企画・制作・運用までの一連のクリエイティブワークに広く携われる

Webディレクターやプロジェクトマネージャーの元での業務となる場合がほとんどですので、視座の高いお仕事ができる魅力的な職種でもあります。

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『制作進行管理』にはどんなスキルが必要?

進行管理
「総指揮者」であるディレクターのミッションは、上記の図のように、リソースを最大限に活用し、最大の成果を出すこと。
そしてそのミッションを全うするために要となるのが、『制作進行管理』ポジション。

では、『制作進行管理』はどんなスキルが必要でしょうか?

以下は、多数の企業から「制作進行管理として求める人物像」としてよく言われる能力4つを挙げさせていただきます。

コミュニケーション能力

『制作進行管理』にとって、最も必要な能力です。
それぞれ立場が異なるメンバーの間に立つポジションであるため、一人一人のコミュニケーションの癖をキャッチアップし、伝え方を工夫する必要があります。
当然、一方的に「伝える」だけではなく、スムーズな業務遂行のためには相手に「伝わる」コミュニケーションが求められます。

スケジュール管理能力

どんな仕事にも納期がありますね。
納期が守れないのは信用も失ってしまいます。

そのため、納品日から逆算したスケジュールを組むことと、制作のメンバーにとっても無理のないスケジュールを組んであげることが必要です。
クライアントのニーズにばかり応えていては社内制作メンバーから悲鳴が上がり炎上してしまいかねません。
クライアント・制作現場、あくまでフラットな立ち位置でスケジュール設計をしましょう。

課題解決力

様々なポジションの人との架け橋になるので、当然予定通りにいかないことも。
そんな時にどこがボトルネックでどのように改善すれば良いか?を考え、解決するために自ら実行する能力です。

リスクマネジメント能力

リスクマネジメントは基本的にはディレクターやプロジェクトマネージャーが担う役割ではありますが、全体を把握している制作進行管理にも備わっているととても心理的安全性のあるチームになると思います。

というのも、制作依頼をする際、「ここまで伝えなくても分かるだろう」などと説明を端折るととんでもない誤解を招くことがあり、結果的に作業工程が増えてしまうことがあります。

そのため、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」思考で起こり得るリスクをイメージしていくことで、スムーズな制作進行ができるようになります。

*  *  *

以上、欲張ると4つですが、少なくともスケジュール管理能力とコミュニケーション能力の2つがあればチャレンジが可能です。
というのも、実は、私宮本もマーケティング仕事の傍らクリエイティブワークのディレクション並びに制作進行管理業務も行っているのですが、実体験を通してこの2つさえあれば何とかなる…!と思っています。

実際にキャリアチェンジしたケースもあります!

店頭販促系グラフィックデザイナーから事業会社Webディレクターへキャリアステップ事例

キャリアステップ事例
【20代女性】
▼登録時:
数社の広告制作会社にて約3年間店頭販促ツールのデザインを手がけてきたグラフィックデザイナー。
より活躍の場を広げていきたいため、Webディレクターへのキャリアアップを志望されていました。
正社員としての転職活動をしていましたが、Web業務の実務経験がなかったため書類選考でお見送りになることが多く、キャリア相談も含めユウクリに登録。

▼求人ご紹介の経緯:
ご登録当時はご希望の『正社員のWebディレクター』は残念ながらマッチする求人が少なかったため、Webディレクターアシスタント(Web進行管理)の長期派遣求人をご提案
ご提案したのは大手放送局を中心としたWebサイト制作の進行管理業務でのお仕事ですが、

✔デザイン制作工程を理解しているので、アシスタントからのスタートならばスムーズに慣れることができる

✔Webディレクターの元で就業することで、Web業界のノウハウをインプットできる

✔派遣なので転職のゴールを決めて就業をすれば、期間限定でしっかりスキルアップができる

この3点にメリットを感じていただき応募。

▼派遣就業中:
Webディレクターの元でWeb制作フローを教えてもらいながら学んでいきました。
さらに、slackなどのコミュニケーションツールを使いながらスピード感を持って仕事を進めていき、スキルアップしていきました。
派遣先も、Web業界での実務経験が無いながらも、デザイン経験を活かしながら自主的にインプットしていく姿勢を高く評価されていました。

▼現在:
1年間派遣就業された後、万を期してWebディレクターの正社員募集に再チャレンジ。
自社サービスを展開する事業会社にて、見事内定を勝ち取りました!

『スケジュールコントロール』はもちろん、アシスタントとしてWeb制作の実務を通してWebディレクターに必要な『チームコントロール』のスキルも身についたことが自信に繋がったようです。

*  *  *

このように、Web業界の企業は即戦力として「何らかのWeb業務の実務経験」を求める場合が多いので、Web業界を志望される方は『Web制作進行管理』からチャレンジしていくことも選択肢の一つとして検討いただくのも良いかもしれません。

他にも
✔ デザインワークではないクリエイティブ職を検討しているママさんデザイナー
✔ ディレクター志望だけど即戦力としてはまだ自信を持てない若手クリエイター

このようなクリエイターさんが制作進行管理、ディレクションのお仕事にシフトしていっています!

まだご登録されていない方は、以下より簡単に登録ができます!

転職までの流れ

各求人からお問い合わせ、もしくは「オンライン仮登録」より、ユウクリへの仮登録をお願いします。

各種書類(履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなど)のご提出をお願いします。

キャリアアドバイザーより、ご経験・ご希望などをもとに、求人のマッチング・ご案内をします。
※ご紹介にあたり、詳細確認のため、お電話やオンライン会議等でお話しをさせていただくことがあります。

ユウクリより企業へご提案、選考のサポートを行います。
内定時の条件調整などもユウクリが仲介しますので、ご希望等をご相談ください。

【ユウクリへのオンライン登録は下記ボタンよりお願いいたします】