【Meets Creative】ステキに出会う旅 Vol.1:武藤まりもさん

【Meets Creative】ステキに出会う旅 Vol.1:武藤まりもさん

アロマテラピーのサロンやスクール、アパレル、電機メーカーなど、女性らしいデザインを得意としながらも幅広いフィールドで活躍する武藤まりもさん。美大やデザインスクールを出たわけではなく、0からデザインの世界に飛び込んだバイタリティーの持ち主。
東京、水道橋にある、ご主人様と経営されているデザイン事務所でお話を伺いました。

全くの異業種からデザイン業界へ。毎日が勉強とチャレンジの日々

デザイナーになるきっかけは何だったんでしょうか?
―20代のころOLの仕事をしながらインテリアのスクールに通っていました。インテリアスクールの先生にたまたま紹介されたデザイン事務所が、私の好きな作品を手掛けている事務所で。こんなご縁もあるんだなと思って、アシスタントとしてデザインの世界に思い切って飛び込みました(笑)。ですのでデザイナーとしての経験やスキルなどは一切ない状態でしたね。少数精鋭の小さなデザイン事務所でしたが、「見て覚える」という感じでしたので、見よう見まねでとにかくやってみる。ホントに一生懸命でした。大手アパレルなど有名クライアントも多く、大変でしたが勉強になりましたね。
 

フリーランスへの挑戦を決意。ユウクリとの出会いも

フリーランスとしてやっていこうと決めたのはどんな理由があったのでしょうか?
―忙しく過ごしていく中で、アロマテラピーとの出会いがあり、仕事のバランスを変えていきたいなと思うようになったんです。それと、決まったテイストだけでなく、自由にデザインをやってみたいとも思うようになり、フリーランスで、デザインとアロマを両方やっていこうと決め、14年働いた事務所を退職しました。ただ、急にフリーランスといっても、新規でクライアントの開拓をしながら、デザインやアロマを両立していくのはなかなか難しいなとは感じていました。そんな時ネットでユウクリさんを見つけ、他にも派遣会社はたくさんありましたが、クリエイター専門というところに惹かれて派遣とフリーランスを両立していく道を選択しました。
 

仕事のやり方、人脈・・・デザイナーとしての成長を実感できた日々

ユウクリでの派遣時代について教えて下さい。
―派遣で働いたのは長期が数社とあとはスポットで何社か行きましたね。ずっと同じ会社で働いていたので、視界が開けたのが一番大きかったと思います。初めはもちろん緊張はしますが、それ以上に、俯瞰で他のデザイナーがどうやって仕事するのかを知ることが出来たのは良かったですね。会社によって、人によって色々な特徴があって勉強になりました。あとは、今まで経験したことが無い、同僚が居るという経験も新鮮でした。資料の集め方など、その他いろんな仕事の仕方に、それぞれの辿り着き方があって面白かったですね。実は、当時ユウクリからの派遣で一緒だった同僚とは今でもつながっていて、お互いにいい関係を続けています。そういう方に出会えたのもありがたいことですよね。
 

自分自身の癒しにも、デザインにも欠かすことができないアロマテラピー

アロマとデザインの両立というのは具体的にどういったことですか?
―デザインは視覚以外使いませんよね。でもアロマに出会ったことで、視覚以外の感覚の引き出しをもっと持ちたい、他の感覚を磨きたいという気持ちの変化がありました。今では私は香りのイメージを付けてからデザインをしたり、こんな香りかなと実際に香りを嗅ぎながらデザインしています。クライアントによっては、香りの雰囲気でお話した方がデザインイメージが伝わりやすいこともあります。
 

デザイン事務所を立ち上げ、ご主人と切磋琢磨しながら真摯にクライアントに向き合う

今の会社を立ち上げた経緯を教えて下さい。
―派遣とフリーランスを両立しているころ、夫と出会ったんです。それで、一緒に会社をやろうという事になって今に至ります。具体的には、夫の方は金融機関の紙媒体を中心に、大手メーカーや中小企業の会社案内、選挙関連の広報物、展示会の販促物など、硬めのデザインを得意としています。私の方はアロマ関係のサロンやコスメなど、女性向けのものを中心にデザインをしています。夫とデザインテイストが違うので、色々ご提案できるのが強みですね。クライアントにとっては選ぶ幅が広がりますし、私たちも意外な気付きがあって面白いですよ。
 

派遣デザイナーとの発見、刺激、勉強になる2か月間

ユウクリから派遣デザイナーを頼むきっかけは何だったのでしょうか?
―ユウクリさんに派遣をお願いしたのは繁忙期の2ヶ月間です。以前お世話になっていたユウクリさんを思い出し、デザイナーさんを派遣してもらうことにしたんです。初めて依頼する側になってドキドキはしましたが、ユウクリさんならきっといい方を紹介してくれるだろう(笑)と思ってはいました。実際、来ていただいたデザイナーさんは本当に凄い方で(笑)。「この量をこの時間内で!」とか、「今までのやり方は何だったんだ!」と思うくらいでしたね。こちらもたくさん勉強させてもらいました。
今後また派遣をお願いする時も、年齢は気にしません。かえって年齢の高いデザイナーの方が経験を積み、色んな方向で見られると思いますし、同世代の方が私は話しやすくて仕事がし易いですから。

クライアントに寄り添った、私たちにしかできないデザインをしていきたい

これからのデザイナーとしての抱負をお聞かせください。
―それぞれの企業の担当者が独立や転職などをして、そこでまたご依頼をいただいたりして、横のつながり、人のつながりの大切さを実感しています。会社規模を大きくするよりも、小さいけれど丁寧に、これからもクライアントに寄り添って一緒に考えて行きたいですね。最終的には「人」だと思いますから「あなたにお願いしたい」ということを言われるように日々精進していきたいなと思っています。

プロフィール|武藤まりも

OL、デザイン事務所でのデザイナー勤務を経てフリーランスへ。派遣とフリーランスを両立している頃にご主人の三田村さんと知り合い、現在のMKDを立ち上げる。会社名のMKDはMove(動かす) knot(結び目) Design(デザイン)の頭文字から。「人の心を動かして、人と人を結ぶデザインを」という意味が込められている。