21卒美術系学生、就職活動におけるアンケート調査を実施しました!


美大芸大就活ナビでは、2021年卒業の美大生・芸大生(以下美術系学生)125名に対し、2020年6月時点での「就職活動状況」を把握するアンケートを実施しました。
ご協力いただき、ありがとうございました!

内定取得率が10.4%。1社の内定獲得も困難な状況

調査の結果、1社以上から内定を得ている美術系学生は、わずか10.4%にとどまり、約9割の美術系学生が内定を獲得できていないという状況がわかりました。
 
株式会社リクルートキャリアが行う「就活プロセス調書」では、5月15日時点の大学生の就職内定率は49.2%という結果が出ております。それに対し美術系学生の内定取得率は10.4%、一般学生と比較するとおよそ38%もの差が開いており、美術系学生の内定獲得は困難な状況であることが伺えます。
 

 
アンケートに回答した9割以上の美術系学生は「コロナウイルスが自身の就職活動に影響をきたしている」と回答しています。就活生の定番となっていた就活イベントの減少・中止が影響しているとの回答が多く、代替えでのオンラインイベントに参加はしているものの、通年と異なる就職活動に動きにくさを実感しているようです。
 
また、「求人数が少ない」という回答も比較的多い割合となりました。
クリエイティブ職種の採用は、主に自社商品・自社サービスの開発に関すること、販売促進に関わること、この2種類に分類されます。コロナ禍によって、メーカー・事業会社でも採用の動きが鈍ったこと。販売促進を生業とする制作会社は、そもそも新卒採用開始時期がやや遅めであることに加え、コロナによりイベント中止・商業施設の閉鎖など販促活動そのものがストップしたことにより経営への影響が非常に大きい状況であること。これらにより、求人数の減少、あるいは内定数が伸びない状況に直結したと思われます。
 
なお、実際に内定を得られている10.4%の学生に内定先の業種を確認したところ、メーカー・事業会社などの非制作会社系が76.9%、制作会社系は23.1%と大きく差が開きました。

最終面接に進む割合も24%程度にとどまる

エントリー(書類提出)した社数にはばらつきがあったものの、ボリュームゾーンは1~5社となっています。
 
2020年卒に対し実施した「美術系学生の就活実態調査2020」では、エントリーシート(書類)の提出社数の平均は10.75社でした。
コロナの影響で企業の採用活動が後ろ倒しになっている面もあるものの、そもそも上述の通り、制作会社の採用時期は一般職に比べで遅めとなるケースも多いため、まだ美術系学生の就活は経過途中と言えるでしょう。


面接通過状況に関しては、72.0%の学生が面接段階まで進んでいるものの、最終面接へ進んだ学生は24.0%でとどまっています。
コロナ禍により採用選考が途中でストップしてしまったケースが少なくない他、企業の採用スケジュールの後ろ倒しや見合わせにより内定率が低下、そのため各社のエントリー者数が増加し採用判断基準が例年よりも高くなり、最終面接に進む割合が減少したのではないかと考えられます。

アンケート結果をうけて

本アンケートを実施し、一般学生と比較した際の美術系学生の内定取得率の低さだけでなく、オンラインでの選考対策に関して、美術系学生は多くの懸念があることを改めて把握しました。
 
また、
・企業側の選考期間が長期化しており、どうしてもモチベーションが下がる
・環境のせいにしてはいけないが、悲観的になることが多い
・休校でキャリアセンターへ就活の相談が出来ないのでどうすればよいか分からない
などといった、不安や焦燥感を感じられる意見も多く見受けられました。
 
2021卒の就職活動は長期化を余儀なくされており、モチベーション維持が困難な状況です。
また、休校により大学の授業スケジュールが変更・圧縮、どのように学業と就活を両立するのかという問題も発生しています。
 
このような環境下では当社のような人材サービスの存在意義がより強く問われるものと感じております。
今後さらなるニーズの抽出、サービス強化を行い、一人でも多くの美術系学生にクリエイターとして社会に出る第一歩の支援ができるようサービスを推進してまいります。