【ライバルと差をつける】自己PRとガクチカを作ろう!

就職活動の中でも重要な要素となる『自己PR』と『学生時代に力を入れたこと』ですが、皆さん美大芸大就活ナビにのプロフィール欄に登録は完了しましたか?
 
何を書けばいいか分からなかったり、エピソードがそこまで膨らまず、登録に進まない方もいると思います。そんな方に向けて、今回は美大芸大就活ナビスタッフで例文を作成しました!
 
文章を作るときのポイントや、話の組み立て方も解説していますので、自分を表現できる自己PRとガクチカを作ってきましょう。

ケース1.デザイナー職志望の場合

POINT【進路(志望先)からエピソードを深掘りする】
自身の希望する職業や業界が明確なのであれば、希望する職業・業界で求められるスキルから共通点を見つけ、エピソードを深掘りしていくことをオススメします。
 
デザイナーは良いデザインをアウトプットすることがメインの業務ではありますが、「なぜデザインをするのか」を考える必要がある職業です。「いいデザインを作りたい」という思いも勿論大切ですが、受け手が何を感じ、何を求めているのかを理解しようとする力は、デザインスキル以上に求められます

【自己PR】例文

私の強みは、課題を発見して行動する力です。アルバイト先であるパン屋で、パンと併せてテイクアウト用のドリンクを販売していましたが、ドリンクの注文客が少ないという課題がありました。
 
自分であれば、食事と一緒に飲み物をほしくなるはずなのになぜ買わないのだろう?と疑問を感じ、店内やお客様の様子を改めて観察した。その結果、ドリンク注文者は常連さんばかりで、新規のお客様にはドリンクを販売している事が伝わりづらいのでは?と感じ、改善を行いました。
 
具体的には、ドリンク販売のメニュー表を店内に入った位置から見えやすい箇所に配置換えを行い、それまでなかったドリンクのPOPを作成しました。レジ周辺に置く事で、ついパンと一緒に買うという事が増えるよう意識しました。このように、課題を見つけて自分なりのアプローチで解決する力があると考えています。

 
この例文のように、エピソードを<課題>→<仮説>→<実施>のように組み立てていくと伝わりやすくなります。
 
①ドリンクの注文客が少ない<課題>
②新規のお客様にはドリンク販売が伝わりにくい<仮説>
③メニュー表の配置換えやPOPの作成<実施>

 
特に③の実施内容は、ただ行ったことを羅列するのではなく、自身がどのような効果を狙っていたかも記載できると尚良しです。

【学生時代に力を入れたこと】例文

芸術祭で学科展示用のポスター作成を行い、来場者前年比+8%に貢献しました。自身が所属する学科は、他学科と比較すると展示物の来場者が少ないという課題があったため、3つのことを取り組みました。
 
【1.過去展示と他学部の展示内容の確認】
過去の展示から難しい言葉や固い表現を多く、他学科よりも学科の特徴や良さが伝わりにくいことが原因だと仮説を立てました。
 
【2.所属学科のコンセプトの明確化】
学科のコンセプトや特色をまとめ簡単な言葉で言い換えることで、誰もが理解ができるように情報整理を行いました。
 
【3.コンセプトをデザインへ落とし込む】
コンセプトを整理したことでポスターの制作がやりやすくなりました。展示物のメッセージ誰にでも一目で届くようにシンプルなデザインを意識し、「伝わるデザイン」というキーワードをもとにポスターを作成しました。また、文字を少なくビビットな色を使うことで、他のポスターと並んでもひときわ目立つように工夫しました。
 
その結果、来場者は前年より8%増加しました。この経験から、デザイン時はまずはコンセプト設計と伝えたい相手に対するメッセージを明確にすることを意識しています。

 
この例文では具体的に効果となる数字を最初に出すことで、成果が目に見えているのが◎です。
 
ですがこれも基本に忠実。シンプルに言えば『ポスターを作成して来場者数を前年より8%増加させた』ことになるのですが、<課題>→<仮説>→<実施>の順でエピソードを構成することで内容もグッと濃くなります。

まとめ

自己PRや学生時代に頑張ったことは、文章量もあるので作るのが大変ではありますが、基本に忠実にエピソードを組み立てることが出来れば、ある程度の文章量は確保できます。
 
そこから内容をブラッシュアップすることで、より完成度の高い応募書類になるはずですので、一度自分の自己PRやガクチカも見直してみて下さいね。