就活クロストーク<内定が出る学生の共通点とは?>

今回は美大芸大就活ナビ運営に携わっていたユウクリ社員4名による、就活クロストークをアーカイブ記事としてお届けします。
是非、最後までご覧ください!
 
↓↓↓ 実際の動画はこちらでご確認いただけます! ↓↓↓
 

出演メンバー

大林
キャリアアドバイザーとして新卒から中途まで幅広い人材の就職支援を担当
小池
美大芸大就活ナビの立ち上げから約7年、企業の新卒採用をサポートしてきたコンサルタント
宮前
美術系大学出身。中途採用の企業コンサルタントを3年間担当後、新卒採用のコンサルタントへ
司会進行:根岸
人材ビジネス歴20年、人事経験もある新卒事業責任者

テーマ1:内定の出る学生の共通点とは!?

根岸: まずは「内定が出る子の共通点について」をテーマに話していきたいと思います。

 
大林: 話の組み立てが分かりやすいというのが大きな違いかなと思いますね。
元々のセンスかもしれないですし、努力して練習を重ねているからかは個人差があるかもしれないですけど。
自分の言いたいことを明確に整理して、論理的に話ができているなという印象が強いですね。
 
あと、やっぱり「本音と建前」というか、そこの魅せ方っていうのもちゃんと分かっているなと感じます。
 
根岸: 宮前さんは新卒採用のサポートをしていて、何か感じたことはありますか?
 
宮前: 面接対策とかをしていて感じたのは、「いかに準備をしておくか」みたいなことも大きいなと。
なんとなく・・・だったり、あまり準備をせずに臨む子も多いと思うんです。
その中でいかにHPを隅から隅まで見てちゃんと理解しているかとか「なんでその会社じゃなきゃいけないのか」と言うところまできちんと自分で掘り下げて考えている学生は、選考をしっかり通過していくイメージがありますね。
 

 
根岸: なるほど。
このメンバーの中では一番内定が出ている学生を見てきた小池さんのお話を聴きたいなと思うのですが、「内定出る学生」って他の学生とどこが違うと思いますか?

 
小池: 自分が見ていた中で感じる違いは二つあって。
一つ目がある意味「自分を洗脳する」みたいなところと「一歩引いた視点を持つ」というバランスがすごく良い学生が決まるなと思ってます。
 
正直新卒で入社するって分からないことばかりだと思うんですよ。
実際「本当に入ってみなければ分からない」っていうのがぶっちゃけたところで、いくら調べても分からないことってあると思うんですね。
そんな中でも、その企業に「すごく行きたい」と自分自身の気持ちに盛り上げていくことと、一歩引いて冷静に考える、という2つが上手く出来る人が選考を通過していくと思います。
 
志望度が高くなり過ぎて周りや他の企業が全く見えなくなってしまっていると、逆にそこで落とされてしまうこともあって。
一方で、色々と調べてはいても熱意が伝わってこないと言う人も決まらないので、熱意と冷静さのバランスが上手くコントロールできているといいのかなと!
 
二つ目は、すごく些細なことなんですけど・・・一言でいうと「思いやり」だと思います。
「思いやり」って面接の時だけに必要なことではないと思っていて、例えばメールだけでも分かっちゃうなと。
相手とメールをするときのスピード感だったり、どういうコミュニケーションスタイルでメールをしてくるかとか。
 
「相手のことを思いやってコミュニケーションをとる」って、すごい基礎的な部分だけど大事だなって思いますね。
 
 
根岸: ここまで皆さんの話を聞いてきて、誰からも「作品」「ポートフォリオ」と言う話が出なかったですね。
 
書類選考を突破した段階で、ポートフォリオの役目ってもう大部分は終わってるのかな、と最近感じているのですが。今も皆さんから「ポートフォリオ」とか「作品」って話は全く出なかったので、やっぱそうなのかなと。

 
小池: 一般の就職だとSPIっていうのがありますが、ポートフォリオもあれに近いですよね。
足切りとしてのツールで使っているところが多いと思うので、そう考えるとやっぱりポートフォリオにも力入れないといけないとは思いますね。
 
根岸: まず「面接」という場に臨めるように、足切りされないレベルのポートフォリオをしっかりと作るっていうのが大切で、そこから先内定までたどり着くためには、ポートフォリオの力だけでは行けないよっていうことなんでしょうね。

テーマ2:就活の準備について

根岸: 職種によってはディレクター職や進行管理など、一般大学や一般の学部の学生たちと戦うような職種もありますよね。
美術系の学生なら通るだろう・・・と思いきや、一般大学でめちゃくちゃ面接慣れした学生には負けてしまうかもしれない。
 
調べたり練習すれば何とかできる部分でもあるので、最低限の面接対策はして欲しいですよね。

 
大林: 色々調べたりするのも大事なんですけど、結局数をこなして自分が実地で学ぶことって就活ってめちゃくちゃ大きいと思うんですよ。
 
割と美術系の学生を見てて思うのが「これだ!」っていう自分の大本命の会社にしか応募してないケースがよくあって。
でも、第一志望の会社を一発目受けたら絶対・・・ほとんど落ちるので。
とにかく数を応募して、挫折や失敗するタイミングをなるべく就活の早い段階に持ってくるっていうのが大事だと思います。
 
いっぱい受けると内定が出る確率が上がるから「たくさんの会社を受けなさい」って言ってる訳ではなくて、いっぱい面接をこなして失敗して「こういうふうにしていったら良いんだ」と言う気付きをなるべく早めに持っていって、大本命の面接日を迎える。
そんな風に考えて行動して欲しい、と学生の皆さんには強く言いたい!ですね。
 
根岸: 確かにそれは言えますね!
就活の面接の雰囲気って、独特ですもんね。
きちんと答えを用意しておいたとしても緊張せずに話せる人なんて少ないだろうし・・・でも何回も同じこと聞かれて同じように答えてたら、スって出てくるようになりますからね。
 
面接で落ちてしまった時に「何がダメだったんだろう」って考えて、より良い面接が出来るようになった上で本命の面接日がくるっていうのが、やっぱりベストでしょうね。
 
 
小池: 私たちだって今、一発目で本命企業の面接を受けたら受からないでしょうね。(笑)
慣れが必要です!
 
 
根岸: 実際に内定出る学生って、平均して何社ぐらい選考を受けてるかって分かりますか? 
 
大林: あんまりピンポイントで数社受けて「はい終わり!」ってパターンはないんじゃないかなぁ。
 
よっぽど天才的な素質があって、人生経験も就活する以前にもう結構積んでいて、かなり魅力があるよ!って学生は、それでもアリだとは思うんですけど。。
大抵の学生は、たくさん選考を受けて場数を踏んでいく中で自分を知っていく感じなんじゃないかと思いますね。

 
根岸: なるほど。ある程度社数を受けて、面接などの場数を踏んでいくことは選考に慣れるだけでなく自分を知っていくことにも役立つんですね。
 
小池: 就活最初の頃からバンバン内定は出ないけれど、ある時を境目にして内定が出はじめる・・・と言う学生が多いと思います。
 
ただ、最初から内定がバンバン出る学生も毎年一定数いますね。
それはもう、完全に学生時代にやってきたことの差だと思うので、理不尽でもなんでもないかなと。。
 
自分から主体的にいろんな人を巻き込みながら何かやってきたり、そういう経験がある学生は一発で内定出るっていうケースは毎年あるんですよね。
それは既に学生時代なんらかの努力をしてきたからであって、面接のこなれ感とかだけじゃない部分があったと思うんです。
ただ、そういう人って全体の1%もいないと認識しています。
 
 
根岸: 受けたい企業が見付からない、本命企業以外にどこの企業を受けたらいいのか分からない、と言う質問を学生からよく受けると思います。
そういう時はみなさん、どんなアドバイスをされていますか?

 
宮前: 美術系の学生って、固執というか「これ」って決めたらそこだけで進んで行ってしまう場合もあると思うので、視野を広げてみたり、改めて自分の特性を洗ってみるのが良いのかなと。
 
例えば「デザイナーになりたい」と思って頑張っていたけど、実際話を聞いてみると人をまとめたりすることが得意だったりする。
そうすると、ディレクターと言う方向もあったりするんじゃないか?とか、自分の自己分析から職種や企業を広げていく感じでアドバイスをしますね。
 
大林: 働くって需要があって成り立つものなので「今の市場の状況はこんな感じだよ」っていう話をした上で、「あなたの強みってなんだろう」「社会に貢献するために自分が出来る強み・スキルってなんだろうね」と質問して、その答えを踏まえて「じゃあ、この方向性もありなんじゃない?」っていう発見を一緒にしていくような感じですね。
 
小池: まずある程度やりたいことを聞いて、それがなんでやりたいのか徹底的に聞くようにしています。
それで明確な理由があればそれで良いと思うんですけど・・・たくさんの会社を見てきた中で希望する会社と他社を比較して話せると強いですよね。
 
第一希望だけをたくさん調べるのは、盲目的になってる状態だと思うんです。
そういう意味でも、ちょっとでも興味がある企業を見てみることだったり、志望業界に近い業界を見てみることはおすすめしています。
 
根岸: 入社した後も、他社を知っていると「やっぱりうちの会社だよな」って思えるけれど、他の会社や業界についてもしっかり見る就職活動をしていないと「他に良い会社あったのかも」と辞めるきっかけになるかもしれない。
いろんな会社を見てきた上で「この会社だ!」と思うのもきっと大切なんでしょうね。

 
小池: 将来のキャリアアップも見据えて就活をしてほしいですね。
 
一番最初から第一志望の企業に入社したり、希望通りの職種につけることは少ないです。
今活躍しているクリエイターの方を見ていると転職してから上手くいくことも多いので、就活する上でもそう言った長期的な視点を持って欲しいなと思います。
 

 


 
いかがでしたでしょうか?
たくさんの美大生・芸大生を担当してきた社員のみなさんならではの視点で、就活のついて語っていただきました。
皆様の就職に参考となるお話があれば幸いです!
 
 
↓↓↓↓↓↓ このクロストークは、全5回に分けてYoutubeにて公開されています ↓↓↓↓↓↓
 
Vol.1 ゲーム業界ってどうなの?
Vol.2 内定が出る学生の共通点とは?
Vol.3 気をつけるべき「マナー」について
Vol.4 面接への「スタンス」について
Vol.5 就活準備について、学生に伝えたいこと
是非、記事と合わせてチェックしてみてくださいね!
 
 
美大芸大就活ナビでは、今後もさまざまな視点から就活についての記事を更新していきます。
次回の更新をお待ちください。
 
編集担当/ natumi(東京藝術大学)