Webクリエイターオンライン座談会 vol.3-後編-<ゲスト:副業フリーランサーのUIデザイナー>

Webクリエイターオンライン座談会 vol.3-後編-<ゲスト:副業フリーランサーのUIデザイナー>

こんにちは。デジタルマーケティング部の高田です。
ユウクリではWebクリエイターオンライン座談会を実施しています!

●Webクリエイターオンライン座談会とは…
ユウクリ社内のWeb業界知識をアップデートするため、登録いただいているWebクリエイターの方々をゲストにお招きし、ユウクリ社員と5~7人程度の座談会形式で質問にお答えいただくというスタイルです。

3回目のゲスト、副業フリーランサーのUIデザイナー、Kさんとの座談会【後編】です!
★★前編はこちらから★★

Kさん/UIデザイナー(30代女性)
Web制作会社数社にてWebデザイナー・UIデザイナーとしての経験を積む。
その後、複業OKの事業会社で就業しながら、フリーランスの仕事を請けるようになる。
フリーランスの仕事はアシスタント複数名を抱えるレベルの大盛況だが、新型コロナの影響で本業が芳しくないため転職活動→複数内定へ。
figmaが使えるデザイナーさんです。

今回も、「UIデザイナー」の副業、赤裸々な転職活動状況などをQ&A形式で共有いたします。

業務委託を始めたいきさつは?

Q15 そもそもWebの仕事をするようになったきっかけは?

私が学生だった頃は、パソコンが普及してしばらく経ち、インターネットが全盛期となった頃でした。
「テレホーダイ」で夜中にインターネットをする世代で、お絵かき掲示板やチャットなどオンライン上で人と繋がりコミュニケーションをとっていたことから、インターネット自体に興味を持ちました。

また当時、面白いことをしていて有名な制作会社があったんです。
Flashやイラストを多用したWebサイトを多数手掛けていて、よく見に行っていました。
学生ながらに「Web(制作会社)って何でもできて面白い!すごい!」と感じ、強く惹かれました。

こういったWebへのあこがれもあり、卒業後はすぐWebの制作会社にアシスタントとして入社しました。

その後は前編でも触れたとおり当初はバナー制作ばかりだったため、スキルアップのために転職。
数社の会社で修行しながら、外部のハッカソンなどにも積極的に参加して力をつけ、現在に至ります。

Q16 フリーランスの仕事を始めたきっかけは?

所属していた会社が副業申請不要で副業に興味は持っていました。
ただ、最初はフリーランスの仕事を始めようという気持ちは全くなかったんです。

ところが今回の新型コロナの影響で、会社が長期の休業状態になってしまいました。
家族もいるので、「とりあえず副業で頑張るしかない」と動き出したのがきっかけです。

Q17 どうやってお仕事をゲットしていましたか?

当初はお知り合いの繋がり経由が多かったのですが、今回の転職活動の流れで、フリーランスとしてのご相談をいただくことも多くなりました(笑)。
「希望年収が合わず雇用するのは少し厳しいけれど業務委託なら…」とご相談をいただいたり、体験入社時に作ったものの続きとして、自分しかできない部分を業務委託として依頼されたりするケースがありました。

比較的お話や提案をするのが好きということもあり、いつのまにか仕事を相談されることが多かったです。

Q18 業務委託で実際に動いてみてどう感じますか?

会社に所属しているより、フリーのほうが成果が直接見えやすいと感じました。
相手に喜んでもらえることが多かったので、自分にとっては価値が高かったです。

自身の幅を広げられたこともメリットでした。
一度就職してしまうと、会社や自分の専門領域はなかなか変えることができません。
しかし副業であれば、別業種や隣接職務などにもどんどんチャレンジしていくことができます。
「実はこんなこともできる」ということを実体験できたことは有意義でした。

一方で、業務のマネジメントは大変ですね。
現在は仕事が多すぎて、駆け出しのアシスタントさんを数人抱えています。
確定申告なども大変です。

Q19 当初に比べ2倍以上の時間単価になったと聞きますが、そのコツは?

難しいですが、「こだわりを持つこと」と「自信、説得できるような交渉力」でしょうか。

私には元々師匠にあたる人がいるのですが、その方は時間単価1万円以上という凄腕の方で、普段から途方も無い話をきいていました。
その方の影響もありフリーの仕事をするようになってからは、自分の単価感をずっと考えながら仕事をしてきました。

単なる言い値の時間単価で考えると、ベテランになればなるほど、どんどん安くなっていってしまいます。
初学者よりもデザインスピードがあがってくるのに、早くやればやるほど損になる。という考え方にもなるのです。

これを打破するために、私は実際に作業をやってみせて、他のクリエイターと比べてもらう形で交渉してきました。
アウトプットまでのスピードだったり、引き出しだったりが相手の想定よりも高いレベルであれば費用対での価値を感じてもらえます。
具体的な他の方との違いを積極的に見せて、相手の納得を得ることによって単価を上げていくことができました。

「UIデザイン」の業務委託とは?

Q20 普段クライアントとのやり取りやデータの受け渡しはどうしていますか?

figmaが使える会社の場合であれば、直接figma上でやりとりしてしまうことが多いです。
作業用のスペースと情報共有用のスペースで2種用意しておき、クライアントとは共有用のスペースでやり取りしています。
アイデアラッシュ時や継続したアップデートが必要なものは、思考の段階でできたファイルごと共有していることもあります。

Q21 figmaが使えない会社とは、どのようにやりとりしていますか?

メールと電話、もしくはグループウェアで調整することが多いですね。

普段のやり取りは可能な限りSlackを使うことが多いです。
見るツールが増えてしまうと混乱してしまうので、できるだけ一本化したいのです。
今のところは全部Slackで対応できるので助かっています。
Slack内にグループが14~15ある状態です。

Q22 その他のツールを使われている会社さんはありましたか?

Jira SoftwareTimeCrowdmiterasなどでタスクや時間の管理をしている会社もありました。
社内で使うグループウェアがどんどん増えていて、多くなりすぎて困っているというお話を聞いたこともありますね(笑)。

Q23 どのような仕事の進め方がやりやすいですか?

仕事を請ける側としては、期日だけ決めて裁量でやれるようなところが一番やりやすいです。

コミュニケーションに関しては、電話が多いです。
文章だと難解になることが多いので、電話の方が手っ取り早いからです。

また打ち合わせ時には、自分がどう受け取ったかをすり合わせておくことが重要だと思っています。
そのためまずは相手に要望や考えを伝えてもらい、自分がどのようにキャッチアップしたのかをフィードバックすることを重視しています。
このやり方で進めると認識のズレが生じにくいです。

今後のキャリアについてどう考えますか?

Q24 フリーランス一本でやっていこう、とは思わなかったのですか?

おかげさまでお仕事をたくさん頂けるようになりましたが、現在のところ、このままフリー1本でやっていくということは考えていません。

理由の1つ目は、フリーの仕事だと表層的なところで終わることが多いということ。
対価も十分に頂けるのですが、一旦納品すると手離れしてしまうので寂しさを感じます。

2つ目は、不安定なこと。
一度完成してしまうと、しばらくはデザインは不要となることも多々有りますので、いつ終わるかわからないというリスクがあります。

そのため自分としてはどこかの企業に属し、主軸を会社に置きながらプロダクトを育てたいですね。
余力があり、フリーの仕事で価値提供できるようであれば、そちらもぜひ続けていきたいと感じています。

Q25 転職活動ではどういった業務を希望していましたか?

「やったら終わり」というプロダクトではなく、一つのゴールに向かって作り込んでいき、精度をどう上げていくかを考えていけるようなものが良いと感じていました。

元々、私には「死ぬまでに人生の代表作を作り上げていきたい」という理想があるんです。
今までにあるもののクオリティをあげるのも手ではありますが、今から生活に根付いたものに新たに取り組んでいきたいという思いもあります。

やりたいことがいくつもあります(笑)。

Q26 転職活動ではどういった条件にこだわりましたか?

これ以下は譲れないという下限年収を設定していました。
またできれば週4リモート、難しければ週5リモートの正社員求人を探して動いていました。

週4という条件でOKとなるケースは多くなかったのですが、それでも数社OKとなったところがありました。
スタートアップの会社さんや、制作会社で柔軟性を売りにしている会社さんなどですね。

一方で、これからデザインに力を入れて投資していきたいという会社は、週5が前提であるように感じました。
会社のフェーズ、企業文化によりそうです。

Q27 今後どういったキャリアを歩んでいきたいと感じていますか

担当した案件数も増えてきて、いろいろなジャンルをまんべんなくデザインできるようになってきました。
一方で、一人だけでできることには物理的な限界があると強く感じるようになりました。

今は自分より手が遅い駆け出しの方を育成し、いかに効率よく動いてもらえるようにするか、ということに興味を持っています。
メンバーがデザインの付加価値をつけていくためのキーマンとなる。
自身のみで業務を行う以上に価値が高いのではないかと感じるのです。

そのためマネジメントやディレクションといった立ち位置であったり、組織立ち上げ期の混乱時にサポートをしながらデザイナーが動きやすい形をつくっていく、というようなことに携わっていきたいと考えています。

転職活動やエージェントについて思うことは?

Q28 今回どのような方法で転職活動を行いましたか?

ユウクリを含めてエージェント数社に登録した他、WantedlyやLinkedInなどのSNS媒体に登録しました。

私は、相手が自分に興味がないにも関わらず、自己応募して受けるということにストレスを感じます。
そのためスカウト形式で、相手側から声をかけてもらえそうな方法を選びました。

腰を据えて長く働くためにじっくり選びたいと考えていたため、ステップは増えますがカジュアル面談も積極的に行いました。
可能な限り体験入社もやってみました。

実際に相性を比べられたため、ミスマッチが減り納得感が持てたと感じています。

Q29 間に入るエージェントには、どんな価値を感じますか?

自分はどんどん行動するタイプということもあり想定外に仕事を貰えていますが、本来だと業務委託で仕事を得ることはとても難しいです。
自分の代わりに仕事を持ってきてくれて提案してくださるのはありがたいと思います。
また、取り扱う仕事が多く複数の仕事をバランス良く組み合わせて頂けると、効率的に動きやすいです。

間に入っていただくことは、契約面でも助かりますね。
言った言わないにならないよう、明確な条件で契約を結びやすいように調整してくれるのはありがたいです。

またクライアントと深く関わる身としては、お金の話や言いづらいことは、あまり本人に直接言いたくないんです(笑)。
やりとりがスムーズになるよう、言いづらいことを言ってくれたりすることには非常に価値を感じますね。

Q30 ユウクリの印象は?

今回の転職活動では直接のご縁はなかったのですが、ポートフォリオのアドバイスを頂いた他、親身になって確度が高いところを絞って紹介してくれているように感じました。
他のエージェントさんはぐいぐいと押しの強いところも多く、「30社応募しましょう」であったり「いやいやまだ本気じゃないので急かさないでほしい」ということもありました。

そんな中ですごく繊細に丁寧に対応いただいた印象です。
寄り添っていただき考える余地があったことは良かったです。

私は少し特殊なパターンで、相手の企業の方とどんどん話してみたかったことから自己応募となりましたが、人によっては価値を感じるのではないかと思います。

オンライン座談会を終えて

以上、たくさんのためになるお話をいただきました!

現在どんどん需要が高まっているUI/UXデザイン職。
Kさんと改めてお話することで、単に見た目のデザインができるだけではなく、日々の研鑽や説得力のあるロジカルな考え方、豊富な引き出し元にアウトプットできる力が必要であることを改めて感じました。

またなりたい自分に向かって積極的に行動し、実際にどんどんチャンスを掴んでいくKさんのパワフルさに感銘を受けました。

UIデザイナーとして転職活動を開始した方、副業でフリーランスを始めようという方はもちろん、現在Webデザイナーとして働いているがUIに軸足を変えていきたいという方、これからUIデザインに携わっていきたい方にも参考になる内容だったのではないでしょうか。

現状、ユウクリではWebデザイナーをはじめ、UI・UXデザイナー、Webディレクター、コーダー、フロントエンドエンジニアなどのWeb職種の求人も増えてきておりますので、もしご興味をお持ちになりましたら是非以下より求人をチェックしてみてください!

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求人ご紹介までの流れ

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各種書類(履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなど)のご提出をお願いします。

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