社員が定着する会社

人材コンサルティング事業部の武藤です。

毎朝の通勤電車の混雑が一段と激しくなってきたように感じます。
それもそのはず、4月に社会人になった新入社員、新入学した学生のみなさんの
通勤通学が始まり、この時期は毎年混雑が激しくなるものですね。
それがゴールデンウィークを過ぎて、6月、7月と進むと自然と混雑が緩和される。
毎年の光景とはいえ不思議なものですね。

人材コンサルティングサービスを長くやっていると、社員が定着する会社や職場には
共通点が3つあるように感じます。

一番目は「成長実感」です。

新しい未経験の仕事は誰しも緊張したり、コツがつかめなくて最初はなかなか成果が
あがらないものです。しかし、大事なのは、たとえ成果があがらなくても、
その仕事をする過程で働いている社員が自分なりに「やりがいや成長実感」を感じながら
仕事に取り組んでいるかどうかです。
そのためには、周囲の先輩や仲間は自分が取り組んでいる仕事のどんなところにやりがいや
自分自身の成長実感をしているのか、ということを伝えることも重要です。

二番目は「存在承認」です。

「論より証拠」という言葉があります。
仕事で成果をあげれば、周囲の誰しもその社員の存在を認めることでしょうし、
本人も周囲の期待を感じながらその職場で精一杯仕事に取り組むことができるでしょう。
しかし、前述のように、、仕事の高度化・専門化がどんどん進み、なかなか成果を
上げることが困難になっているのも現実・事実です。
そのような状況にあっても、自分を職場の一員として存在をしっかりと承認してくれてると
本人が感じられるかどうかということは社員の定着に大きく影響をしているように感じます。

三番目は「成長期待」です。

一番目に現在の「成長実感」ということを言いましたが、三番目は、将来的な「成長期待」です。
これは「成長可能性」と言ってもいいかもしれません。
今の仕事を続けることで、将来的にどれだけ自分が成長できるか?ということです。
この「成長期待」は、同じ職場の周囲の先輩や仲間を自分の将来の姿として投影します。
この仕事を続けていると2年後、3年後あのような先輩のようになれるんだ。というような感じです。
そして、その先輩の姿が魅力的に感じれば感じるほどこの「成長期待」は高まるでしょう。

この共通点3つは、正社員、派遣、契約社員等のどのような働き方であっても、
ほぼほぼ共通な項目と言えるんじゃないかと思います。

この4月で社会人26年目(多分?)を迎え、自分たちの職場はこの3つが整っているんだろうか?
ひとりひとりの社員の顔色を不安になったりもします。

あるいは、自分自身は、「成長期待」を感じてもらえるような存在として写っているんだろうか?

ブログを書いてて、緊張感が高まってきました。

ゴールデンウィークまで、あと一週間くらい、体力では乗り切れないから気力で乗り切ろうっと!!