アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社様は、パチンコ・パチスロ向け映像ソフトや家庭用ゲームソフトの開発で確かな実績を誇る一方で、地方拠点におけるデザイナー採用が課題となっていました。
そこで導入いただいたのが、『美大芸大就活ナビ』です。今回は、同社の採用担当の山田 誠司氏に、地方拠点での採用活動にどのような変化があったのか、『美大芸大就活ナビ』の効果や活用方法、今後の展望についてお伺いしました。
地方拠点のデザイナー採用に課題を抱える
- 御社の事業内容と、『美大芸大就活ナビ』導入前に抱えていた採用活動のお悩みを教えてください。
当社は、「パチンコ・パチスロ向けの映像ソフト制作」と「家庭用ゲームソフト開発」の2つの事業を展開しています。日本国内に、東京本社、名古屋事業所、石川事業所の3つの開発拠点があり、社員数は、派遣・委託含めて約250名になります。
当社はデベロッパー(開発会社)ですから、一般的にはあまり会社名が知られていません。求人媒体で「デザイナー募集」と検索して、当社の名前がヒットしたらようやく認知してもらえるようなイメージです。そのため、特に地方拠点のデザイナー職の応募に人が集まらないことに課題を感じていました。
- 既存の採用ツールでは、課題を解決することはできなかったのでしょうか?
既存のツールでは、学生が企業に応募するまで詳細情報にアクセスできないという制限があり、企業とのミスマッチが発生しやすい状況でした。また、地方の大学では、地元企業でなければ学内の就職説明会に参加できない場面もあり、効果的な採用活動を行うための新たな手段を模索していました。
ターゲット学生の登録の多さが導入の決め手
- そのような中で、『美大芸大就活ナビ』を導入された決め手は何だったのでしょうか?
『美大芸大就活ナビ』を選んだ一番の理由は、当社が採用したいと考えていた美大生・芸大生の登録が多いことでした。特に今回採用を強化したいと考えていた「名古屋地区」の美大・芸大に通う学生もたくさん登録していたことが、大きな決め手になりましたね。
当社への応募の有無に関わらず、『美大芸大就活ナビ』に登録している学生のプロフィールや作品、希望勤務地などの情報を閲覧できる点が、今までのツールにはない機能で魅力を感じましたね。「これまで接点を持てなかった学生にも、声がけできそうだ!」と期待を感じました。
学生との密なやり取りがミスマッチを防ぐ
- 実際に『美大芸大就活ナビ』を利用されて、どのような効果がありましたか?
2023年12月から導入させていただいたのですが、昨年の説明会への参加者数はこれまでの1.5倍から2倍に増加しました。一次選考のポートフォリオ審査への応募数も約2倍に増えて、母集団形成には特に効果を実感しました。おかげさまで、これまで難しかった名古屋地区でのデザイナー採用の強化が実現できました。
また、数字に出てこない部分にはなりますが、『美大芸大就活ナビ』のメッセージ機能を通じて、こちらから気になる学生にコンタクトが取れたことで、ミスマッチも減らせたと思います。メッセージの開封率も7〜8割と非常に高く、説明会後も継続的にコミュニケーションを取ることができた点は、採用成功の秘訣だったと感じますね。

社内での制作風景
-『美大芸大就活ナビ』でコミュニケーションを取って採用がうまくいった例を、具体的に教えていただけますか?
内定に至った1人は、昨年2月に名古屋地区で開催された「芸術学生のための合同企業説明会」で接点を持った学生でした。早い段階で説明会に来てくれたものの、一次選考への応募はなく、しばらく連絡が途絶えていました。ぜひ当社に来てほしい学生だったので、改めてコンタクトを取ると、まだ就職活動中だとわかりました。
そこで、「ポートフォリオのアドバイスもしますので、説明会に来ませんか」とお誘いしたところ、『美大芸大就活ナビ』を通じて、その学生から「ポートフォリオのアドバイスがほしい」と連絡をいただきました。その後、ポートフォリオのアドバイスを丁寧に行ったこと、当社から熱心に想いをお伝えしたことで、内定に繋がりました。『美大芸大就活ナビ』でメッセージのやり取りができたからこそ、うまくいった例だと思います。
ポートフォリオアドバイスで学生の心を掴む
-ポートフォリオのアドバイスは、学生にとって大きなメリットになりますね。
就職説明会は、オンラインと対面のどちらも対応していますが、当社としては、会社や社員の雰囲気を含めて当社をより良く理解してもらうためにも、できるだけ対面の方に来ていただきたいと思っています。そこで対面の説明会への参加を迷っている学生を後押しする意味で、対面での説明会にポートフォリオを持参した学生だけに、親身に個別アドバイスをしています。
さらに、説明会後も『美大芸大就活ナビ』のメッセージ機能を使って、作品に関する質問にも丁寧にお応えしています。「対面でもっとアドバイスがほしい場合は、説明会に何度来てもいいですよ」ということもお伝えしています。他の企業ではあまり行っていない取り組みなので、学生からは大変喜ばれていると感じますね。

社内での制作風景
-『美大芸大就活ナビ』でメッセージを送るときに、特に工夫されたことはありますか?
当たり前のことですが、連絡をいただいた学生には必ず丁寧に返事することを心がけています。その際には、「アイレムはこのような会社です」と具体的にお伝えして、説明会には対面での参加をお誘いしてきました。
さらに、『美大芸大就活ナビ』のメッセージ機能がLINEに近いインターフェースなので、あまり堅苦しいメッセージにならないようには心がけましたね。もちろん1通目はメールと同じような書き出しになりますが、2回目以降は意識して親しみやすい文章にしました。それが、説明会の参加者数や、ポートフォリオ審査への応募の増加に繋がったのだと思います。
-今後の採用活動についてお聞かせください。
来年度は、今年よりもさらに採用人数を増やしたいと考えています。名古屋だけではなく、東京・石川の採用も強化していきたいですね。そのためには、『美大芸大就活ナビ』を通じて、「アイレムならこんな仕事ができるんだ!」ということをたくさんの学生に知ってもらい、説明会への参加を増やし、一緒に働く仲間を増やしていきたいと思います。
アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社
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