グッズデザイナー求人特集!グッズデザイナーの仕事と業界・キャリアを考える

グッズデザイナー求人特集!グッズデザイナーの仕事と業界・キャリアを考える

本日は最近ユウクリの取り扱う求人で増えてきている「グッズデザイナー」についてです。
グッズデザイナーの仕事内容とキャリアについて、これまでユウクリにご相談いただいた多くのデザイナーさんのキャリアデータをもとに傾向をまとめてみました。
キャリアを考える上での参考にしていただければと思います。

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そもそも「グッズデザイナー」とは?

グッズとは、キャラクターやアーティスト、企業や団体などのロゴやイメージを用いた小物や雑貨のことです。

ロゴやサービス名、イラストなどのイメージが入っているものをデザインする場合は「グッズデザイナー」と呼ばれます。
それ以外は「雑貨デザイナー」「プロダクトデザイナー」と区別することが多い
ようです。

「グッズデザイナー」の仕事の面白さは?

グッズデザイナーに「仕事の面白さ」について質問したところ、下記のような声が有りました。

「ものづくり」の面白さ

グッズデザイナーという仕事を通して、もともと好きな「ものを作る仕事」に関わることができる点です。
そもそもグッズ作りに興味があってグッズデザイナーの道を選んだという方は非常に多いです。

「人の役に立つ」という面白さ

自分の作ったグッズが、お客様の手に渡り生活の一部として使ってもらえるということです。グッズの人気が出れば、使いやすいという理由で何度もリピートして購入してもらえたり、たくさんの人に使ってもらえるようになります

「ヒット商品を作り出せる」という面白さ

自分で作った商品がヒットした時には大きな喜びや充実感を味わうことができるでしょう。1つのグッズを作り出すのには多大な労力や時間が必要になるので、苦労して作り上げた分、 商品が大ヒットとなった時には大きなやりがいを感じられます

「グッズデザイナー」が仕事で携わるものは?

「グッズデザイナー」が携わるグッズの例

グッズの一例として、下記のようなものがあります。

■ 文房具
ボールペン、付箋、ノート、クリアファイル、シール、マスキングテープなど

■ 日用品
タンブラー、ボトル、タオル、スマホスタンド、モバイルバッテリー、イヤホン、マスクケースなど

■ ファッション雑貨
Tシャツ、ハンカチ、エコバッグ、トートバッグ、ポーチ、キーホルダーなど

■ 季節アイテム
うちわ、使い捨てカイロ、カレンダー、日傘など

■ 衛生アイテム
マスクケース、ばんそうこうなど

■ おもちゃ
ぬいぐるみ、フィギュア、パズル、絵本など


こうやって挙げてみると、なんでも有りですね。
乱暴なまとめ方にはなりますが、「イメージやロゴがついた小物や雑貨」であれば「グッズ」であると考えられます。

「グッズデザイナー」が仕事で携わるイメージやロゴの具体例

グッズと言っても、ジャンルは多岐にわたります。
使用するキャラクターやイメージがそもそもどういったものでどういう目的のグッズを作るのかという理解なしに、デザインをすることはできません。

元々のブランドが持つ世界観を壊さないようにしつつもターゲット層に合わせたデザインが求められます。

■ キャラクター
「ディズニー」「サンリオ」などキャラクターが独立したものや、「ドラえもん」「アンパンマン」「ピカチュウ」などのアニメやゲーム派生のものがあります。
「くまモン」「キョロちゃん」「ペコちゃん」など、地域や企業のサービスや商品を盛り上げるために生まれたものもあります。
「ゆるキャラ」のブームをきっかけに「ご当地キャラ」も積極的に作られるようになり、キャラクターの数はどんどん増えています

有名キャラクターは様々な商品やイベントとコラボすることが多いため、比較的色々な仕事で関わるチャンスがあります。
ただしキャラクターのブランドイメージを壊さないように非常に規定が厳しく、また権利問題が絡んでくるため、「ポートフォリオ掲載」などの用途以外の使用が禁じられることが特に多いです。

 

■ アーティストやタレント
ミュージシャンやお笑い芸人などの芸能人、またYouTuberやVtuberなど。
写真そのものを利用する場合もあれば、本人の特徴をデフォルメしたイラストやキャラクターを作り使用することも。
中にはグループ名や曲名を冠したロゴだけというケースもあります。

特定のコアなファンがついていることがほとんどですので、ファン層を意識したデザインが求められます。
自らグッズデザインに積極的に関わるアーティストもおり、専属の制作会社(もしくは個人デザイナー)がついているケースも散見されます。

■ アニメ・漫画・ノベル
登場人物がキャラクターとして利用される他、漫画やノベルの1ページをそのまま利用するようなケース、話中に出てきたグッズを具現化するケースなどがあります。
こちらも各所とのコラボが多く、比較的色々な仕事で関わるチャンスがあります。

キャラクター同様、有名タイトルについては権利関係が絡んでくるため、規制が多くなります。
「ポートフォリオ掲載」などの用途以外の使用が禁じられることも多いです。

 

■ ゲーム
ゲームの登場人物をキャラクターとして利用する他、ロゴや特徴的な背景やアイテムを使って作成するようなグッズもあります。
有名タイトルについてはコラボが行われるケースもあります。

有名メーカーのゲームについては権利関係が絡んでくるため、「ポートフォリオ掲載」などでの使用が禁じられることが特に多いです。

 

■ 番組やイベントそのもの
番組内にキャラクターがいる場合はそちらが使われることが多いですが、いない場合には番組やイベントのロゴ、また番組内に出てくる特徴的なモチーフが使われることもあります。

■ 企業の商品・サービス
サービスロゴそのものや、キャッチフレーズを利用したものがグッズとして制作されます。
展示会やイベントで配るノベルティーツールや、キャンペーンの景品などとして作成されることが多いです。

グッズデザイナーの業務領域


グッズデザイナーの仕事は、ファンや消費者に喜ばれる商品を作ることが目的です。
主な仕事の流れは以下のようになります。

グッズの企画からデザイン、製造、販売までの一連の流れに携わりますが、どのような会社に属しているか、どのようなポジションにいるのかによって、どこからどこまでの業務に関わることができるかが変わってきます

打ち合わせ

クライアントや上司と、グッズの対象や目的、予算や納期などの要件を確認します。

類似商品のリサーチ

市場や競合商品の調査を行い、グッズのニーズやトレンドを把握します。
特に商標/ライセンスが関わる商材は、慎重に確認する必要があります

デザイン案の検討

グッズの素材や色、形、サイズなどを考えて、ラフスケッチや図案を作成します。
デザインの美しさだけでなく、機能性や安全性、コストなども考慮します。

プレゼンテーション

作成したグッズのデザイン案をクライアントや上司にプレゼンテーションしフィードバックを受けます。修正が必要な場合は、何度も繰り返します。

設計図や仕様書の作成

グッズのデザイン案が決まったら、製造に必要な設計図や仕様書を作成します。製造業者とも連携して、細かい部分を調整します。

製品チェック

製造されたグッズのサンプル品をチェックし、品質や仕上がりに問題がないか確認します。問題があれば、製造業者と相談して改善します。

販売促進

自社で販売にも携わる場合はグッズの販売方法や価格設定、宣伝方法などを考えて、販売促進に努めます。
そうでない場合も販売状況や反響の分析を元に、パッケージやプロモーションツールなどを制作、改善します。

グッズデザイナーになるには ?

グッズデザイナーには、芸術系・美術系の大学や専門学校でプロダクトデザインや雑貨デザインなどを専攻してきた方が多いです。

またグッズは広告やセールスプロモーションと絡むことが多いため、元々グラフィックデザイナーやパッケージデザイナーとして仕事に携わる中でグッズデザインも扱うようになり、いつの間にかグッズのデザインがメインになったという方もいます。

プロダクトデザインの知識を持っているグッズデザイナーは立体的な思考を持ったデザインができるため、グッズの形状などの商品開発段階から深く関わることができます。

プロダクトの知識が薄い場合は、既にある小物や雑貨をどう魅力的に見せるかというデザインが多くなりますが、販促やマーケティング、PRの知識をつけることで、より高度、上流工程に関わる仕事に携わることが可能です。

グッズデザインの仕事に関わることができる主な企業

グッズデザイナーは主に下記のような企業で活躍しています。
企業には大きく分けて、「自社のキャラクターやイメージを持っている会社」「キャラクターやロゴなどの使用権を管理している会社」「依頼を受けてものづくりをする会社」の3種類がありますが、会社によっても少しずつ特徴が違うので注意が必要です。

自社のキャラクターやイメージを持っている会社

■ キャラクター/グッズ制作会社
グッズを企画・デザイン・製造・販売する会社です。
自社ブランドやオリジナルキャラクターのグッズを作ったり、他社とコラボレーションしたりします。

■ 雑貨制作・販売会社
生活雑貨やインテリア雑貨などを製造・販売する会社です。
自社ブランドやオリジナル商品のほかにも、キャラクターやアーティストなどとコラボレーションしたグッズも作ります。

■ 事業会社・メーカー
主に自社の商品やサービスを売るためにロゴやキャラクターを作り、使用しています。
販促用のノベルティなどを制作することが多いです。
社内で制作を行っている企業もありますが、自社では企画のみを行い、実際のデザインはデザイン制作会社や代理店にお任せしている企業もあります。その場合は品質チェックが中心となります。

■ レコード会社/芸能事務所/コンテンツ配信会社など
ミュージシャンやアーティスト、タレントをプロデュースする会社です。もしくはTV番組や公演、配信などの企画・販促を行う会社です。
CDやDVDのほか、ファンクラブやコンサート、イベントなどで配布されるオフィシャルグッズを作ります。
事業会社と同様、企画のみで実際のデザインは制作会社や代理店におまかせしているケースもあります。
※取り扱うアーティストやタレント、作品の使用権を管理・販売する機能を持つ企業もあります。

キャラクターやロゴなどの使用権を管理している会社

■ キャラクター事務所/ライセンス管理会社
企業から権利を預かったキャラクターを使った商品やイベントを、企画・制作・運営する会社です。
キャラクターの版権管理やライセンス契約を行い、グッズメーカーや雑貨メーカーと提携してグッズを作ります。
自社で企画を行い売り込むこともあります。

■ 出版社・一部ゲーム会社など
クリエイターや企業から権利を買い取り、作品の出版・リリースを行います。
またそれらの権利を管理し、使用の許諾や各種企画、プロモーションを行っています。

依頼を受けてものづくりをする会社

■ デザイン制作会社
デザインを専門に行う会社です。クライアントから依頼されたグッズのデザイン案を作成し、製造業者と連携して完成させます。
一般企業から依頼を受けて、販促用のノベルティなどを扱うこともあります。
グッズ専門のデザイン会社もありますが、広告制作やブランディングの中でグッズデザインも一緒に対応している企業も多い印象です。

グッズデザイナーはどのような会社で経験を積むかによって得られるスキルの幅や深さが異なってきます。また、それによってキャリアの進み方も少しずつ異なってきます。
将来どんな会社で働きたいかや、どのような特徴・強みがあるグッズデザイナーになりたいかなど、自身の強みや弱み、志向性などと照らし合わせてキャリアを考えられると良いと思います。

グッズデザイナーの就職・転職は?

グッズデザインの良し悪しは「売上」や「集客」に直結します。
そのため、就職・転職時にはポートフォリオのクオリティが重視される傾向にあります。
過去制作したツールが応募したい企業とリンクしている場合には、企業から興味を持ってもらえる可能性が高まります。

一方で記載した通り、ライセンスに関わるグッズのデザインについては守秘義務を課されるケースも多いため、「仕事の成果をそのままポートフォリオに掲載することができない」と悩まれるデザイナーが意外に多いのが現実です。
中にはすべての仕事が守秘義務と絡んでしまうので、仕事の合間を見つつサンプルになりそうな自主作品を別途作成して、ポートフォリオに掲載される方もいます。

ポートフォリオで掲載できないものについては、職務経歴書で業務範囲を具体的に説明することで、経験があるという説得力を増しましょう。

グッズデザイナーの仕事が向いている人は?

下記のような人がグッズデザイナーとしてのキャリアを積んでいます。

デザインやものづくりが好きな人

グッズデザイナーは、日々さまざまなグッズをデザインする仕事です。
デザインやものづくりへの興味や情熱が不可欠です。

創造力や発想力が豊かな人

グッズデザイナーは、クライアントや消費者に喜ばれるグッズを考え出すことが求められます。
そのため、創造力や発想力が豊かで、常に新しいアイデアを出せる人が向いています。

コミュニケーション能力が高い人

グッズデザイナーは、クライアントや上司、製造業者などとコミュニケーションを取ることが多くあります。そのため、コミュニケーション能力が高く、円滑に意見交換や調整ができる人が向いています。

アーティストや作家などには、自分の作品やグッズに関する細かな世界観をもっており、そのニュアンスを汲み取ってデザインを制作することを求められることもあります。
相手の希望をキャッチして具現化するためにも、コミュニケーション力は不可欠です。

細かい確認が苦でなく、柔軟性や忍耐力がある人

グッズデザイナーは、自分の作ったデザイン案がクライアントや上司から否定されたり、修正を求められたりすることもあります。そのため、柔軟性や忍耐力があって、納得のいく仕上がりにするまで努力できる人が向いています。

またライセンスのあるキャラクターやロゴなどはデザイン上の制約が非常に多く、規定の余白があるか、色味が変わっていないか、サイズが小さすぎないかなど細部まで気を配る必要があります。

まとめ

広告や販促に関わるデザイナーがグッズデザインに携わるケースが増えていますが、消費者視点に立ったマーケティング思考も、とても求められます。
マーケティング思考は広告制作やSP制作でも必要なスキルですので、広告制作やSP制作で培ったマーケティング思考をグッズデザインへ応用できればグッズデザイナーへの転職も可能です。

実際に、広告制作やSP制作からグッズデザイナーへ転職し活躍されている方にも多く出会ってきました。


また、グッズデザインの実務経験を積むために半年や1年人材派遣を経由して、転職ならびに社員化しデザイナーとしてのキャリアを歩み始めるケースも多くあります。

現在、グッズデザイナーとして活躍中の方はもちろん、広告制作やSP制作の経験はあるけどグッズデザインの実務経験はない。でもグッズデザインに挑戦したいと考えている方は、是非一度、ユウクリのキャリアアドバイザーとキャリアを一緒に考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

リモートでのご相談が可能ですのでお気軽ご相談ください。

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