時給UPだけじゃダメ。「派遣」で即戦力デザイナーをGETする3つの工夫

年末年始が近づくと、そろそろ年度末で契約が満了となる派遣スタッフの交代や補充、あるいは4月以降の新体制に向けた増員などを検討し始める企業も増えるのではないでしょうか。しかし近年、派遣スタッフの採用が非常に難しくなってきています。特に、正社員並みの戦力となる週5日・フルタイムで働ける派遣スタッフにおいては、その傾向が顕著です。リーマン・ショックや3.11の大震災発生時に比べて正社員募集が確実に増えており、派遣でフルタイム勤務をする必要性が薄れてきたこともその一因であると言われています。
もはや、これまでと同じやり方では、必要数の人材を確保できなくなる可能性が大。そこで今回は、派遣で即戦力のデザイナーをGETするテクニックをご紹介します。

 

時給UPだけではうまくいかない理由

派遣の決定率を上げる方法として王道なのは、募集段階で時給を上げることです。派遣スタッフの賃金は基本的に時給制で、働いた日数分だけ稼げる仕組みになっているため、高時給の案件はやはり魅了的に映ります。

しかし、時給UPだけではもう簡単に優秀な人材を集めることが難しくなっています。なぜなら、競合他社も同じ対策を講じているからです。
事実、派遣の平均時給を発表しているリクルートジョブズ、エン派遣、ともに多少の差はあるものの、2013年から2016年にかけ30ヶ月以上連続で平均時給が前年同月比プラス推移、全職種の平均時給・クリエイティブ職種両方が過去最高時給を記録している状況です。IT・クリエイティブ業界は特に人手不足傾向が強く、今後も高時給が続くことが予想されます。
高時給の案件が増えれば増えるほど、登録者にとっては好条件の選択肢が増えることになります。したがって、時給を上げるだけでは、自社案件も「その他大勢」の中にすぐ埋もれてしまう可能性が高いと言えます。

 

派遣のデザイナー確保テクニック

では優秀なデザイナーを確保するためには、時給を上げる以外にどんな方法があるのでしょうか。

【1】ターゲットの年齢層を上げる
1つ目は、募集要件を見直してターゲット人材の年齢層を上げること。それだけで、かなり結果は変わってきます

実際、なかなか採用がうまくいかない企業は、「若くて優秀なデザイナーが欲しい」と高望みしていることも少なくありません。
でも、よく考えてみてください。「若くて優秀なデザイナー」の中に「派遣で働こう」と考えている人はどれ位いるでしょうか。若くて優秀なデザイナーの多くは、正社員としてリーダー職などを任されているでしょうし、将来のディレクター候補として企業が簡単には手放さないでしょう。また、仮に離職をするとしても、転職して企業内で働くのであれば正社員を選ぶはずです。

一方、ミドル層を狙うと、「結婚・出産などを機に現場を離れていたが、実は高いスキルを持っているデザイナー」や、「経験を積んで独立し、フリーランスとして活躍しているデザイナー」など、多彩な経験を持ったデザイナーに巡り会える可能性が高まります。
即戦力デザイナーが欲しいなら、まず年齢層のストライクゾーンを広げましょう

【2】労働条件を変更する
2つ目は、勤務日や勤務時間などの労働条件を和らげることです。

世の中には、たとえば「週5フルタイムは無理だけど、時短勤務でなら週5日働ける」「週2~3日ならフルタイムで稼働できる」など、様々な条件で仕事を探している人がいます。正社員でなくあえて派遣で働くことを希望する人の多くは、正社員のように週5フルタイムで働けないことを理由に派遣という雇用形態を選んでいるという人がかなりの割合にのぼります。
そのため、労働条件を少し変えてみるだけで、優秀なデザイナーが思いのほかアッサリ決まる、というケースもあります。

週5フルタイム勤務にこだわらず、時短勤務や週2日勤務できるデザイナーを複数名迎え入れるなど、一工夫して労働力確保のバリエーションを広げてみましょう。

【3】スポット派遣を活用する
3つ目は、「1日~数日だけ」というスポット派遣を賢く活用する方法です。
きっと、「そんな働き方で、本当に優秀な人材を確保できるの?」と疑問に思う経営者や採用担当者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、スポット派遣という働き方を好むデザイナーのほとんどは、「空いた時間を有効活用したい」と考えている優秀なフリーランサーや、「転職活動の合間に手を動かしておきたい」という現役バリバリのデザイナーがほとんどです。ですので、「スポット派遣」で働いているデザイナーはほとんどが即戦力デザイナーとしての経験を有していると考えてよいぐらいです。

残念ながら彼らは長期に渡って就業はしてくれません。
しかし、例えば、長期的に働ける派遣デザイナーを採用するまでの期間だけ、あるいは本当に忙しいときだけスポットで力を借りることができれば、社内の負担を大きく抑えることができるでしょう。

 

まとめ

どの企業も優秀な人材は喉から手が出るくらい欲しいもの。正社員市場も採用が非常に難しい状況が続いており、正社員を採用できない分派遣スタッフで補おうとする動きも出てきています。それを考えると、時給相場は今後さらに上がっていくことが予想されます。となると、ただ時給を上げるだけではますます埒が明かなくなってくるでしょう。
「どういう人が派遣で働きたいと思っているのか」「なぜ正社員ではなく派遣で働いているのか」までさかのぼって考え、募集要件をフレキシブルに変えていくのが、優秀な派遣デザイナーをGETするための1つの手段です。

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