【SNS販促活動】SNSを有効活用した好事例4選

現在、セールスプロモーションにおいてSNSは外せないツールです。その大きな利点は、タイムリーさと、セグメンテーションされたターゲットに向けてのダイレクトなアプローチが可能なところにあるでしょう。ここでは、これまでに行われてきたSNSにおける販促活動の中で、 販促プランナーが知っておきたい事例4つを紹介します。

 

Twitter上のつぶやきで実現した企業のコラボレーション!

2014年、ある企業の公式アカウントのやりとりからコラボレーションビジネスが実現し、話題になりました。その企業とは、セガ、シャープ株式会社、パインアメのパイン株式会社です。
この3社のSNSは非常に有名なので、ご存知の方も多いでしょう。

シャープのアカウントが「あ、シャープのドラム式洗濯機だと駆け寄ったら、音ゲーのmaimaiだった」とつぶやいたのをきっかけに、本当にドラム式洗濯機とmaimaiが似ているかどうかの投票がセガのアーケードゲームのファンイベントで開催されることに。開催日が「洗濯の日」の8月1日で、その日は「パインの日」でもあったことから、イベントにはパイン株式会社も参加し、パインアメ仕様のゲーム機を展示するなどユニークなコラボレーションでイベントは盛り上がりました。

その後も、ウソのネタを本当のニュースのように紹介するサイト「虚構新聞」で、シャープが「゜」(半濁音)の売却を検討中と記事にされると、シャープはすぐさま「゜」がなくなったとつぶやき、これに多くの企業が反応。
すっかりシャープとTwitter上で意気投合しているパイン株式会社は、パインアメの写真を掲載して、「落とされたのはこれでしょうか」とツイートで応じました。これにはタニタも参戦。「株式会社タニタ゜」というツイートからはじまったやり取りは、『シャープさんとタニタくん@』というコミックの発売に至り、今年の春には、第2巻も発売。このコミックの準レギュラーにはセガ、キングジムが名を連ね、仲の良い企業コラボは拡大そして拡散し続けています。

企業間コラボレーションが、当初はその意図なく、Twitterの些細なやり取りからはじまるというケースは、その経緯からユーザーの関心を引き注目度が高くなります。また単なる商品アプローチだけではない各企業内部からの自由なツイートは、起業のブランディングにも一役買い、多くのユーザーから支持されるという結果に。
企業ツイッター・フォロワー数ランキング 2016で、シャープは家電業界第1位の33万フォロワー(全体では23位)、セガは27万フォロワー(全体で32位)、タニタも17万フォロワー(全体で50位)を獲得しています。

企業ツイッター・フォロワー数ランキング 2016
http://facebook.boo.jp/twitter-enterprise-followers-ranking-2016

 

話題のBリーグ試合会場での展開とLINEによる会員化を実現!

昨年秋、Bリーグとしてスタートを切ったプロバスケットボールリーグは、着実にファンを増やし、入場者数はBリーグ全体で前年比34%の成長、SNSフォロワー数は31万人と発表されています(2017年1月時点)。このようなスポーツイベントにおいても、企業による冠スポンサーとしてのアプローチだけでなく、SNSを活用することにより、さまざまなプロモーション展開の可能性が広がっていきます。

例えば、大阪市内でお持ち帰りコーヒーをおしゃれなショップカーで販売する「おおきにコーヒー」は、大阪エヴェッサの試合会場のコーヒー販売と同時に、LINEの友だち登録でコーヒーをプレゼントするイベントを実施しました。友だち登録後は、期間限定のクーポンの定期的な配信による新商品発売のアプローチ、さらに タイムラインでのイベント参加ニュースなど、常に伝えたい情報が届けられています。
注目度が高く一定の集客が見込めるBリーグとのコラボレーションは、間違いなく認知度アップに貢献したといえるでしょう。

Bリーグデータサイト
https://bleague.jp/news/pdf/18114.pdf

 

欲しい人に情報が届く!ドラマ仕立てで商品PR!

大丸松坂屋百貨店では、大丸300周年記念の新しいブランディングを目的とした事業「Daimaru1/6Project」を立ち上げ、その一環としてオリジナルWebドラマ「1/6ドールの彼女」全4話を公開。ドラマ配信の告知でメインに使われたのはLINEでした。

ドラマの告知だけでなく、インタビュー記事や商品・ブランドなどの詳細に関する情報もタイムラインに流し、Webページへうまく誘導。プロジェクトターゲットとLINEユーザーが合致したことから、効率のよいセースルプロモーションを打つことができました。

知りたい人、楽しみたい人には、通常のチラシなどの紙媒体だけでは届けられない情報提供も可能にしてくれるSNS。これこそ、SNSを使った効果的な販促の醍醐味だといえるでしょう。

Webドラマ“1/6ドールの彼女”
http://www.1by6.jp

 

旅とファッションの融合、新しい切り口でファンを増やす!

人気セレクトショップBEAMSと旅行会社JTBによって、日本をもっと楽しく元気にするプロジェクト「JTBeams」が、この春スタートしました。このプロジェクトの狙いは、単なる旅とファッションの提案ではなく、地域活性化にもあります。
LINEトークで、特設サイトへの誘導があり、さらに特設サイトからInstagramへの誘導もあります。タブロイドの発行やビームスセレクトの物産展なども企画されているようです。

このケースのように、SNSだけでなく、紙媒体、各種イベントも連動して展開することにより、さらにアプローチ力が強まることが期待されます。
SNSのタイムリーな訴求に加えてモノとして手元に残る紙媒体の魅力、時間と感動を共有できるイベントがミックスされたこのプロジェクト。それぞれの良さを立体的に組み合わせた、より効果的なプロモーション手法として注目です。

JTBeams特設サイト
http://www.jtb-beams.jp

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