【業務委託 活用事例】株式会社トーコン

【業務委託 活用事例】株式会社トーコン

【業務委託 活用事例】
2021年10月に57期を迎える、株式会社トーコン様。
とことんお客様に寄り添い、採用・集客支援を通じ企業のありたい姿を実現するという姿勢の会社様で、常に新たなことにチャレンジされています。
創業時から続く求人広告事業においては、リクナビやタウンワークなどの代理店としての質の高い対応も評価されており、数々の受賞歴をお持ちです。

今回は、同社のゼネラルマネージャーの樗木(おてき)様にお話をお伺いしました。

「とことん、ビジョンへ」寄り添って、お客様の事業成長を支援する

-どのような事業をおこなわれているのですか?

主に中小企業様の採用・集客、組織変革のご支援をしています。

当社には「とことん、ビジョンへ」というコーポレートメッセージがあり、お客様の事業成長に寄り添い貢献していこうという原則があります。

事業成長のためにまず必要なものは「人材」です。
1966年の創業以来、この点にフォーカスしていたため、当初はリクナビやタウンワークなどといった求人広告の総合代理店業務が事業のほとんどを占めていました。

ただ立ち返って考えると、求人広告は一つの手段ではあるけれども、それ以外にももっと貢献できることがあるのではないか、ということで少しずつ領域を広げるようになりました。
リーマンショック以降は、特にそのスピードは高まりましたね。

我々のお客様である、中小企業の皆様の事業成長のために、世の中にあるサービスで解決できるものであれば取り入れ、なければ自分たちでつくる。
こういった考え方のもと、現在は求人広告やホットペッパー以外に、採用サイトやツール制作、また評価制度構築やeラーニングシステム、電子契約サービスやGoogleマイビジネスの運用代行など、いわゆるDX化を進めるためのサービスの取り扱いが増えてきております。

代理店として取り扱う商品・サービスの中には自社サービスと似たものもありますが、お客様には自社サービスを薦めることもあれば、メーカーの商品を薦めることもあります。
身を持って体験した商品を、「このお客様だったらこちらの商品をこう活用すると良くなりそうだ」ということを考えながらご提案するようにしているのです。

ベースにあるのは、メーカーの販売代理ではなく、顧客の購買代理をしているという意識です。
我々の都合ではなく、お客様の都合に合わせる。
採用をお手伝いする上で得られえる「お客様への深い理解」とその意識を徹底することで、お客様にとってのラストワンマイルを担う存在になれるのでは、と思っております。

究極、お客様にとって良いものを一番いい形でデリバリーすることができれば、我々にとっては商材は何だっていいんです。
お客様の成長に繋って、その結果人材の採用や評価などまた別のご提案に繋がっていけばそれで良い。
信頼関係を重ねて、「困ったときにトーコンに相談したらなにか面白い提案をしてもらえる」と思ってもらえるようになれば最高ですね。

求人広告の外注から始まったユウクリとのご縁

-最初は求人広告の制作関係でご相談があり、お取引が始まったように記憶しています。

当時はリーマンショックで一気に求人が減って、弊社の社員も減りました。
その後、その反動で一気に盛り返した頃でしたね。
必然的にお客様からのお引き合いも多くなり、我々の生産リソースが追いつかない。
そこで広告の制作をアウトソースしよう、という話になって外注先をいろいろ探していたところでした。

我々が自前で対応しきれなくなった一つの大きな要因が、「(媒体の)締め切り」と「規定」というものの存在です。
毎週の締め切りに合わせて対応しなければいけないのですが、採用の話になるので、お客様は募集するかしないかギリギリまで思い悩まれることも多いんですね。

そうなると締め切り直前に一気にご依頼のボリュームが増える。
同時に求職者である読者を守るための規定、ルールがあります。そこもクリアしなければならない。

キャパシティーを超える分を社外にお願いしたい。
ただし短納期での対応になるので、スムーズなやりとりができないと間に合いません。
求人広告への理解や、媒体独自の規定への知識がある企業でないと、外注しようにもなかなか難しいと困っていました。

そんなとき、求人広告に対応できる企業さんがあると、ユウクリさんをご紹介いただいたのです。
そこからもう長いお付き合いになりますね。

-最近は求人広告よりもむしろ、他のご相談が増えているように感じます。
-外部制作チームとして対応したり、月額制(準委任)や納品制(請負)での業務委託、派遣など、契約の仕方も幅広くなりましたね。

ユウクリさんとのお付き合いの中で、「これはできるか、あれはできるか」と当時の営業担当の方にいろいろと質問をさせていただきました。
そのやり取りを通じて「単に求人広告制作を手伝ってくれる会社というわけではなく、クリエイティブの体制づくりをトータル的にサポートいただける会社さんだ」と認識するようになったからですね。

現在、求人広告以外で当社を長期的にお手伝いしてくださっている方は2名います。

1名は業務委託のWebデザイナーさんです。
WordPress製のWebサイトで「プラスアイ」という自社商品があるのですが、こちらのテンプレート・フォーマットとなるような部分を構築したり、バリエーションを増やしたり、機能改善をしたりという業務をお願いしています。
もともと採用支援サイトなのですが、現在はコーポレートサイトやサロン向けなどにも展開しています。

もう1名は派遣のグラフィックデザイナーさんです。
ご本人がとても積極的で柔軟な方で、本来業務以外のことにもどんどん対応してくださっています。
今は社員と一緒に、XDを利用したWebデザインに挑戦中です。
他にも、スポットで取材ライターをご依頼したり、最近だと困ったときに相談できるようなエンジニアの方のアサインをご相談したりしています。

ユウクリさんからご紹介いただく皆さんは非常に主体的で、スキル面はもちろんお人柄、コミュニケーション面でもすてきな方が多いですね。
クリエイターさんの中には間のとり方や会話のリズム感がつかみにくい方、専門用語が多くて意思疎通が難しい方など、少し独特な方も多くいらっしゃる印象があるのですが、そういったこともなく非常にやり取りがスムーズです。

納期が遅れることもまずないですし、場合によっては早めに提出してくださったり、A案B案を作成してどちらがよいか確認してくださったり、こちらがお伝えし忘れた部分を先回りして質問してくださったりと非常に助かっています。

外注パートナーを積極的に活用する理由

-いろんな種類のクリエイターさんがいらっしゃいますのでご相談をいただけるのは本当に嬉しいです。
-御社ではクリエイティブの業務に関しては、社員を増やすよりも派遣や業務委託などの外注が中心となっているように感じますがいかがですか?

おっしゃるとおりで、2つの観点から外部にお願いすることが多いですね。

1つ目は、クリエイティブ専門ではない会社が制作職を中途採用したり、異動させたりということの難しさです。
幸いなことに現在社内の制作チームには、デザイン、ライティング、ディレクションも含めてトータルに対応できるよう、人材を取り揃えることができています。

ただ増員しようにも、例えばDTPの話など専門的なこともありますから、営業からいきなり制作に異動させるというのは畑違いです。
中途採用をしようと思っても、当社は専業ではないし業務領域が広くなるためなかなかマッチしません。
せっかく採用した人が自分の力をもっと試したくなり、専門的な制作会社に行きたくなった、というような退職もありました。

当社では制作職の新卒採用も行っております。
ただ育成を考えると毎年1~2人の採用しかできないので、現場のニーズにボリュームが追いつきません。
ですので、手が足りないという場合には外部に頼っています。

2つ目は、経営視点的に外注が望ましいと判断しているケースがあります。
そもそもお客様からのご要望、ニーズがたまにしかないような場合ですね。
事業を運営する立場としては、お客様からご要望いただけるものであれば何でも高いレベルで応えたいという一方で、ニーズへ対応するための体制が限定的でもよいのか、継続的に拡大が必要なのか見極めをすることも大事だと思っています。

ニーズはあるが採用するほどではない、もしくはまだ方針が定まりきっていない。
そんな場合にはユウクリさんのような外部パートナーにサポートいただくようにしています。
実際に業務委託でお手伝いいただきながら方針を決め、現在のWEBの生産体制を作っています。

-ユウクリにご依頼いただくことで社内の変化はありましたか?

一番の変化は、社員の残業時間が削減されたことです。
初めてご依頼した頃は社員が少数精鋭で対応しており、生産性は高かったのですが一人あたりの労働時間が長くなってしまっていました。
丁度世間では、「ワークライフバランス」という言葉が出始めてもいて。
「このままの働き方では企業としての持続的成長はできない」と、適切な労働時間、働きやすい体制づくりをしようと模索していたんです。

一方で、せっかくのお客様からのご要望を制限するということは考えられない。
残業対策とお客様からのご要望を両立するためには、全部自前ではなく外部にご協力を仰ぐという選択肢があるのではないか、と考えていた時期でした。
こういったタイミングでしたので、ユウクリさんとのご縁ができたことは非常に助かりました。

-社員の働き方が変わってくると従業員満足度が変わり、よい影響がありそうですね。

大なり小なりいろいろな影響があると思います。
一例として、新卒採用時のエントリー数が大きく増加し好循環に繋がりました。

社内だけではなく社外への影響もありました。
我々のお客様の多くは中小企業の人事担当者や責任者、もしくは経営者となりますので、採用や生産性、労働時間について悩まれている方も多いのです。
そういった方々に対して自社のリアルな取り組みと成果を伝えられるようになり、お客様が社内の労働環境改善を考えるきっかけづくりができたという手応えを感じています。

まずは率先して自社でやってみる

-なるほど、自社で率先してやってみた結果をお客様へのご提案に繋げているのですね。

そうです。
当社では、お客様である中小企業の皆様が「良いのはわかるんだけれども、なかなか手がつけられないんだよね」というところをまずトライしてみて、「これはちょっとまだ早い」「これは上手くいった」「これはいまいちだった」というのを身を持って体現することを大事にしているんですね。
お客様の立場に立つことで関係性や距離感が変わっていきますし、我々の経験がお客様にとって何かしらのヒントになれば、お客様の事業の成長に繋がっていきます。

先程の新卒採用の例でいうと、当社では1999年から本格的に採用活動を開始しました。
それ以降、リーマンショックがあろうとコロナ禍があろうと、毎年採用を続けています。
これもやはり、「企業として継続的に成長していくためには企業文化の醸成が必要だ」という思いがあり、新卒採用が一つの有効な打ち手だということをお客様に説得力をもって提案したいと考えているからです。

また最近の例でいうと、業務のリモート化も率先して対応しています。
200人弱の社員のうち、本日出社しているのは20人前後ですので、リモート率は90%くらいです。
お客様にご提案するからにはまず自社でやってみて、その結果をもとにご案内したいという思いがあるんですよね。

-これから先の展望について教えてください。

まずは「求人広告代理店」というイメージからの脱却です。
長らく事業を続けさせていただいている歴史の中を紐解くと、ほとんどが求人広告なんですよね。
その中でも特にリクルートさんが発行しているメディアにおける求人広告がメインだったので、成功体験もそこに起因することが多くて。
リクナビなどの商品の力が強いため、良くも悪くもお客様にとっては「求人広告代理店」というふうに考えられているんです。
この「リクルートの広告代理店」というイメージを、「リクルートの広告も取り扱っている会社」というイメージに塗り替えていきたいと考えています。

そして世の中に無くてはならない、代替の利かない会社になりたいという思いを体現するには、まだまだ道は遠いですし、やらなきゃいけないこともたくさんあるんですよね。

例えばお客様との関係性や距離感の作り方はもちろんですが、AIではまだまだできない領域に強みを持っておく必要も感じています。
その一つが情感に訴えたり、理性を超えたものを提供していくことだと考えています。

それはつまり、デザインやコピー、イラストなどのクリエイティブです。
今後は指示通りに動くオペレーターではなく、主体的に新しいことにチャレンジし続けるクリエイターの価値がとても高まっていくとと感じています。

例えば先述した、派遣いただいているグラフィックデザイナーさん。
もちろん、グラフィックの案件からWEBの案件へも積極的にチャレンジすることで、ご自身の出来ることが増え、市場価値も高まっているのではないでしょうか?

クリエイティブに求められる技術やスキルもどんどん変わっていきます。
我々が前に進む限り、足りないところは必ず出てきます。
そこを補完してくださるパートナーとして、引き続き共に進んでいくことをユウクリさんには期待しています。

-ありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いします。

 

トーコン

株式会社トーコン

お客様が想い描く、なりたい姿を実現するために私達は存在します。
採用や集客、ブランディングの領域で、お客様のビジョン実現のために“とことん”伴走することが私達の喜びであり、介在価値なのです。

お客様と共にビジョンを描き、表現してきた結果、「TOKON」は歴史を積み重ねることができました。
「とことん、ビジョンへ。」のコーポレートメッセージのもと、TOKONはこれからもお客様と伴走する企業であり続けます。

株式会社トーコンさんのホームページはコチラ : 株式会社トーコン