セブンツーセブン磯島様(左)とユウクリ坊垣(右)
株式会社セブンツーセブン様は、美容室専売メーカーとして、一人ひとりに向き合う化粧品づくりのために「独自の製品づくり」「皮フ科学に基づくクオリティの高い化粧品の研究」「新しい美顔法の開発」をテーマとし、自社一貫体制で研究・開発から製造、販売、教育に取り組んでいる企業です。
今回は企画室室長の磯島様と、同じく企画室の田中様にインタビュー。「新しい風を入れてセブンツーセブンのイメージを変えたい」という思いから、ご依頼に至った経緯や感想をお伺いしました。
■目次
セブンツーセブンのイメージを変えたかった

メディアで話題の看板
- 磯島様、まず貴社の事業と従業員数について教えてください。
弊社は今年で創業78年、大阪にある美容室専売の化粧品メーカーです。昔から自社で研究開発して製造までしており、全国で6,500件ほどの契約美容室を通じて、お客さまへ化粧品を販売しております。従業員数はグループ全体で120名、弊社単体では60名ほどです。
- 看板がメディアなどでもよく取り上げられていますよね!
あれは企業広告で。製品を認知させる広告ではないですが、ありがたいことにテレビや雑誌などメディアで取り上げていただいています。最近のキャンペーンではSNSでも好意的な意見が多く、非常にありがたいと思っています。ただ、会社や製品の認知が次の課題だとは考えています。
- 所属部署について教えてください。
企画室は、よく新入社員には「何でもできるよ」といいますが、裏を返すと何でもやらないといけない部署です。製品企画、販促企画、広告宣伝、広報のほか、知的財産関係の法務なども担務です。部署の人数は今4名です。
- 今回の依頼の経緯を教えてください。
既存のクレンジングブランドのリニューアルにあたって、製品のディスプレイと販促ポスターを依頼しました。今回の依頼には、「セブンツーセブンのイメージを変えたい」という目的がありました。
綺麗なものを綺麗に作ってくれるデザイナーは、大勢います。私が日々クリエイティブをつくっていくときに、製品の特徴・価値観から化粧品が持つ「情緒」を上手に表現してくれるデザイナーはいないだろうか、と考えていました。そのときに、新しいクリエイティブ業者さんと取り組んでいきたいなって思っていたのがきっかけです。

クレンジングブランドイメージ
- そもそも社内にはデザイナーはいらっしゃらない?
インハウスではなく、すべて外注でお願いしています。
- 今回依頼いただいた際の課題は?
デザインに関して、長い付き合いの相手に依頼すると、こちらが意図していることを3伝えれば10理解してくださいます。楽なのですが、そうなると想像したイメージ通りになってしまうこともあるのです。それで今回新しいチャレンジをする際に、イメージを変えて新しいクリエイティブに挑戦したかった、というのがユウクリさんにご依頼した一番大きな理由です。いわゆる「新しい風」を入れたいと思いました。
- ご依頼いただいた案件がめざす目的をお聞かせいただけますか。
セブンツーセブンの現在のコアユーザーは、50~60代です。そしてお客様の年齢層は美容室のサロンのオーナーと往々にして近いものです。
今回の新しいブランドは、30代後半“以降”をターゲットとして設定していました。30代後半“だけ”をターゲットにしてしまうと、上の年代の方は「そんなの若い子しか使えないよ」となります。しかし、年齢層ではセグメントできない価値観、それを表現できるクリエイティブは絶対あると思います。年代問わず共通化できる表現を狙いながらも、顧客層の年代を下げていきたいという思いがありました。
タイガースファンで意気投合、的確なマッチングといつでも相談できる安心感
- ユウクリを知っていただいたきっかけは?
“コンテンツ東京”という展示会がきっかけです。ブース訪問した際、坊垣さんが対応してくださいました。ただ今回お願いした案件が明確に決まっていたわけではないです。「今後新しくやっていくことに対して、力が借りられるかもしれない」くらいの気持ちでした。
坊垣さんは出身が一緒だったのが印象に残っていますね。あと同じ阪神タイガースファンなので笑。展示会でも非常に多くのブースが出ていて、私も大量に名刺交換をしました。その中で「この人となら気が合って面白いことができるかも」というインスピレーションがあったので、今回坊垣さんに案件を依頼させていただきました。ロジックは特にないのですが、ピンときたという感じですね。
- 坊垣は会社でも熱狂的な阪神ファンで有名です笑。出会いのきっかけはロジックで説明できないこともありますよね。今回の案件はオンラインでのやりとりだったのでしょうか。
今回は弊社とユウクリさん、あとアサインしていただいたデザイナーさんとの三者で、最初はオンラインで打ち合わせし、その後はチャットワークでやり取りしています。
ふだんは基本在阪のいつもお願いしているデザイン事務所とのやり取りが多く、コロナ前までは対面、直近ではオンラインでもやりとりしていました。
- 今回、東京のデザイナーとオンラインで案件を進めることに不安はありませんでしたか?
少し不安はありました。お会いしたことがないデザイナーさんなので、会って距離を縮めてから進行できるのが理想かなと、はじめは思っていました。ただ、始めてみると特に問題なくスムーズに進行できたなと思っております。
マッチングしていただくにあたり、実績のデザインシートを送っていただき確認ができたので、まずスキル面は安心できました。また人柄の部分も重要ですが、そこに関しては「この方はこういう特徴なので、御社はやりやすいかも」と、坊垣さんから具体的なアドバイスをいただいた上で最終決定をしました。そのためミスマッチが起きることなく、ミスマッチどころか、想像を上回る良い方をアサインしていただけてありがたかったです。
また万が一アサインしたデザイナーさんと社内のメンバーがうまくいかないとなったとき、違う方法をご提案いただけると聞いていました。自分からではなく坊垣さんに相談できるとなると、心理的な負担は軽いです。スキルだけでなく、メンバーとスムーズに進行できるのが何よりと考えていますので、その点も安心感がありましたね。
既存のイメージから新しいイメージへ、段階的に提案
- ここからはディレクターの田中様にお話をお伺いします。アサインしたデザイナーの感想をお聞かせください。
最初から対面でなくオンラインでの打ち合わせでしたが、こちらのイメージや用語を非常に早く理解いただけて、形にしていただけたなと思っています。
今回お願いしたのが、ディスプレイのための箱と販促物です。元々リニューアル前の製品のイメージは、シンプルなものです。このイメージを変えて華やかにしたいという要望があったのですが、あまりに離れすぎると会社そのもののイメージにも影響が出ますよね。
それを、いくつか段階を分けて「これぐらいイメージを離すとこうなります、もう1段階離すとこうなります」と、デザインをご提案いただけました。それがあったので、社内でのプレゼンでも、とても説明がしやすかったです。様々なことに対して、最大限配慮いただいているなと感じられて、とてもやりやすかったですね。

制作したリーフレットとパッケージ
- 社内での変化はありましたか?
もちろん出来上がったものでイメージがよくなったね、というのはありました。その他部署内では、オンラインで東京のデザイナーさんとも柔軟に進行していけるということが分かったので、「ひとつのやり方に縛られず、新しいやり方を取り入れて進めていくことができる」と実感できたのが変化ですね。
化粧品の持つ「情緒」をクリエイティブで表現していきたい
- ありがとうございます。では最後は磯島様にお伺いします。今後の展望をお聞かせください。
やはり販促コンテンツの持つ重要性は以前に比べて増していると思います。私は化粧品だからといってただ「綺麗」にしてしまうのではなく、また違うメッセージを伝えたいなと思っています。
最近、化粧品の持つ「情緒」が非常に重要と考えています。それをいかに相手にメッセージとして届けることができるか。即効性を求めるなら医療や薬になってしまいますが、化粧品にはそれらにはないものがありますね。例えば香りとかテクスチャー、見た目のデザインなど、毎日使いたくなるとか、手に取りたくなるような要素。この部分が今後の化粧品業界に必要なのかなと思っています。
そして「情緒」を表現できるのは販促物や製品のデザイン、クリエイティブです。今後もその表現を形にする部分で力を貸していただけたらな、と思っています。
株式会社セブンツーセブン
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