コロナ禍も落ち着き、人手不足も相まって、人材の確保はますます厳しくなっていくと言われています。
派遣スタッフに長期的に就業してもらいたいけどなかなか思うようにいかないと頭を悩ませている派遣先ご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は派遣先企業様や派遣を検討中の企業様に向けて、派遣スタッフの長期就業を実現するヒントをご紹介いたします。
派遣スタッフが辞める理由
まずは、派遣スタッフが辞める理由としてよく挙げられるものをご紹介いたします。
1. 業務関連の問題:業務内容の変更や、逆に、業務内容が変わらないことなど、業務に関する理由
2. スキル不足:スタッフ本人のスキル不足や、スキル適応に対する不安が理由
3. 人間関係・コミュニケーションの問題:職場の人間関係やコミュニケーションの問題が原因
4. 就業:派遣就業と並行して就職活動を行い、就職が決まって辞めるケース
5. 接触日:法的な制約(接触日)が原因で派遣契約が終了するケース
他には、出産・育児のため、転居や家族の事情など、ご家庭の事情が影響して辞めるケースがあります。
長期就業してもらうためのポイント
1~5のようなケースにおいて、派遣スタッフの定着率向上・貴社が長期的に人的リソースを確保するための具体的なポイントをご提案いたします。
業務内容と環境の明確化
就業開始後に、「聞いていた内容と違う」というギャップが出ないよう、事前に業務内容や期待される業務範囲を明確に伝えることが重要です。
また、長期的に就業する中では、働き方のスタンス・仕事の任され方の相性も重要なポイントです。
派遣スタッフと一言で言っても、「業務範囲を広げていきたい方」「現状維持を望む方」等、求める働き方は人それぞれです。
まずは、貴社がどのように業務を任せたいのか、派遣スタッフがどのような志向なのか等の現状を認識し、そのうえで、お互いにちょうど良い任せ方を調整していくことが長期就業のポイントとなります。
良好な人間関係とコミュニケーションの強化
職場の人間関係やコミュニケーションの問題が原因で辞めるスタッフも多くいます。
(圧倒的にスキルが足りない場合も中にはありますが)「スキル不足」との結論に至るケースの中にも、双方のコミュニケーション不足が要因になっていると思われるケースもあると感じます。
派遣スタッフの中には、「社員さんが忙しそうで質問がしづらい」等、コミュニケーションの取り方に悩まれるケースもよくあります。
「報告や相談用のチャットを作る」「定期的&こまめに共有の場・時間を作る」等で相談する側・される側双方の負荷を軽減することで、コミュニケーションがより活発になれば、双方良いことづくしです。
報告・相談に関してのルールを作るなどしてコミュニケーションを強化することにより、派遣スタッフだけでなく、貴社社員のモチベーションと働きやすさの向上に繋がるかもしれません。
正社員化の促進
派遣スタッフの中には、就職を希望し、派遣就業と並行して就職活動を行う場合もあります。また、「個人抵触日(いわゆる3年ルール)」もあり、原則として、派遣スタッフが長く一箇所で就業することへの制限があります。
優秀な人材を確保するため、また長期的なリソースの確保のため、派遣スタッフの直接雇用というのも一つの方法です。
今いる派遣スタッフに長くいてほしいとお考えの場合は、ぜひご相談ください。
フレキシブルな働き方
育児や介護など、ご家庭の事情でフルタイム勤務や出社しての勤務が難しい方も多くいらっしゃいます。
フレキシブルな勤務時間・日数や在宅勤務への対応など、様々な状況に対応できる体制を強化することで、「ここなら続けられる」と感じてもらい、長期的な就業に繋がる可能性が上がります。
まとめ
これらのポイントを実践することで、派遣スタッフが長期的に安心して働ける環境を提供し、定着率を向上させることが期待されます。
全てを実践することは難しくても、中には対応できることがあるのではないでしょうか。
貴社の人材確保・人手不足解消のご参考になれば幸いです。
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