【この違い、わかります?】クラウドソーシングとアウトソーシング

クラウドソーシングとアウトソーシング

とにかくカタカナ用語が多い、クリエイティブ業界。響きが似ているワードもたくさんありますよね。
最近よく耳にする『クラウドソーシング』と『アウトソーシング』もその1つ。新しい言葉である『クラウドソーシング』がどのようなことなのか、『アウトソーシング』と何が違うのでしょうか?今回は、知っているようで知らない人も多そうな、この両者の違いについて説明します。

 

アウトソーシングとは

アウトソーシング(outsourcing)とは、業務を外部の専門業者などに委託することです。一般的に外注と呼ばれているものは、大抵このアウトソーシングのことを指します。対義語は、「インソーシング(内製)」です。
もともとは、主にシステムの開発・運用などの業務を外部に委託することをアウトソーシングと呼んだのが始まりだったようです。デザイン業界においても、制作会社にデザイン・ライティングを依頼するのはごく普通なので、想像がしやすいと思います。

また、最近では、営業・人事・経理など、非常に幅広いジャンルでもアウトソーシングサービスが増えています。業界や業務内容に特化して専門性やクオリティーを高め、他社との差別化を図る専門業者も増えているようです。
 

クラウドソーシングとは

一方、クラウドソーシングとは、依頼側が専門業者を選んで個別に発注するのではなく、インターネット上で不特定多数の人(Crowd)に業務を委託することを言います。
(そういう意味では、広義的にはアウトソーシングの一種と言えます)

案件を請け負うのは、受注者としてクラウドソーシングサイトに登録している、SOHOやフリーランスのデザイナーやクリエイターなどです。企業側も依頼者としてサイトに登録する必要があり(社名を公表する義務はありません)、依頼方法には、公募形式とコンペ形式があります。
 

アウトソーシングのメリット・デメリット

・アウトソーシングのメリット
アウトソーシングの場合、会社側が制作会社やフリーランスのデザイナー・クリエイターに直接コンタクトを取って依頼することがほとんどです。そのため、相手の顔が見えるケースが多く、円滑にコミュニケーションが取れるというメリットがあります。また、多くの実績を積んでいるプロの業者や個人に頼めばクオリティーの高さも安定しているので、依頼側としては非常に安心感があります
継続案件はもちろん、突発的な案件が発生した場合にも、「またあそこに頼めば大丈夫」と思える外注先を見つけておけば、かなり心強いでしょう。

・アウトソーシングのデメリット
クオリティーの高さが担保される分、それだけコストが高くなる可能性があります。また、まずは相手に見積もりを出してもらって、依頼内容と報酬に双方が同意してから仕事に取り掛かることになるので、依頼側が求めるスピード感で案件が進まないこともあるでしょう。
受注側が多数の案件を抱えている人気の制作会社や個人であれば、さらに納品期日が延びることも考えられます。
 

クラウドソーシングのメリット・デメリット

・クラウドソーシングのメリット
クラウドソーシングの場合、あらかじめ予算や納品期限などの条件面を依頼側が決めてから応募を始められるので、低予算かつスピーディーに依頼できることがメリットとして挙げられます。しかも、依頼先がフリーランスなどの個人であることがほとんどのため、土日祝日でも対応可能というケースも多かったり等、制作会社に依頼するよりも融通が利きやすいケースがあります。
さらにロゴデザインの作成依頼などでは、作ったものを応募してもらう形式にすることも可能。出来上がりを見て一番良いものを選ぶこともできます。

・クラウドソーシングのデメリット
低予算かつスピーディーに案件を進められるメリットがある一方、応募者が現れなければいつまで経っても始まらないというデメリットも考えられます。また、サイト上で顔の見えない相手とやりとりをするため、返信が遅いケースや、途中で連絡が取れなくなってしまうトラブルなども発生しやすくなっています(急に依頼内容を変更したり、前倒しを依頼したりすると、相手がフェードアウトする確率も高まるでしょう)。
ちなみに、どんなに柔軟に対応してくれる人でも、相手がプロとは限りません。「せっかくお金を払って頼んだのに、クオリティーの低さにがっかりした」というのもクラウドソーシングではよくある話です。
 

安心感で選ぶなら、アウトソーシング

アウトソーシングとクラウドソーシングには、一概にどちらが良いとは言えません。
クオリティーや納品期日に対する安心感を求めるなら、やはりアウトソーシングのほうがオススメです。きちんとした専門業者はセキュリティー対策もしっかりしているため、情報漏洩などの危険性も極めて低くなります。

一方、クラウドソーシングは、個人経営の店舗用のツールなど、クオリティーよりも金額感を重要視する際に使いやすいサービスと言えます。
もちろん、クラウドソーシングにいるフリーランスのデザイナーやクリエイターにも一流の人材はいます。新たに優秀なパートナーを増やすツールとして使うこともできるでしょう。

両者のメリット・デメリットを正しく理解し、ぜひ有効活用していきましょう。

 

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