どっちを雇えばいい?クリエイティブ職の「パート・アルバイト」と「派遣スタッフ」

どっちを雇えばいい?クリエイティブ職の「パート・アルバイト」と「派遣スタッフ」

「新しいデザイン案件が増えているので、人を増やしたい。でも正直、会社にこれ以上社員を増やす余裕はない・・・」
そんなとき、人事の頭をよぎるのは『アルバイト』か『派遣』です。でも、両者に厳密にどんな違いがあるのか、実は意外と知らない方も多いかもしれません。また、中には「アルバイトは雇ったことがあるけど、派遣は一度も使ったことがない」という会社もあるでしょう。
そこで今回は、雇用者側から見た両者の違いと、派遣を活用するメリットについてご紹介します。

 

アルバイトと派遣って、どう違うの?

まずは簡単に、3つの軸で『アルバイト』と『派遣』の違いについてお伝えします。

【1】雇用契約の違い
大前提として『パート・アルバイト』と『派遣』では雇用形態が異なります。
『パート・アルバイト』は自社での直雇用となりますが、『派遣スタッフ』の場合は、雇用主は派遣会社です。

したがって、『アルバイト』を雇う際は、給与や交通費を支払ったり、労災・社会保険料などへの加入・各種保険の会社負担分を負担する義務が発生しますが、『派遣スタッフ』の場合は、それらはすべて派遣会社側が対応する事項となります。

【2】時間単価の違い
一般的には、仕事内容がまったく同じでも、『アルバイト』より『派遣』のほうが時間単価は高めです。場合によっては、2倍以上の差が生まれることもあります。

【例】アルバイトなら時給1000円、派遣なら時給2400円
※派遣の料金は、実際に労働者へ支払われる金額ではなく、派遣会社へ支払う金額

『アルバイト』の方が安い時給になるのは、『アルバイト』の時給は純粋に支払う金額のみの表記で、間接コストが含まれていないからです。例えば、募集に必要な求人広告費、社会保険の負担、交通費など、実際には時給以外のコストも発生しているはずです。
一方、『派遣』の場合は、コストは時給のみ。また、お金では換算しづらい、保険の加入手続きや給与の計算・支払いなどに代表される事務処理関連の人的コストがカットできるのも特徴です。

【3】採用手法の違い
『アルバイト』と『派遣』では、採用手法もまったく違います。

『アルバイト』は、求人広告会社を活用したり自社のホームページなどで募集をかけ、応募してくれた人たちに対して書類選考や面接で採用・不採用を決めていく、という選考フローが一般的です。そのため、採用までに時間がかかる上に、応募者を集めるための施策検討・実施などの手間が発生することになります。
『派遣』の場合は、派遣会社に登録しているスタッフの中から、派遣会社がマッチングをし、ある程度希望に沿った紹介をしてもらえます。ですので、どんな人材が必要かを派遣会社と打ち合わせる必要はありますが、自社で募集に向けた準備などをする手間が省けることになります。

 

こんなときには『派遣社員』の活用がオススメ!

以下のようなケースでは、『アルバイト』よりも『派遣』を選ぶことをオススメします。

【1】一定期間だけ仕事をお願いしたい場合
「クライアントの都合で繁忙期になる◯月~△月の間だけ依頼できるデザイナー(またはクリエイター)が欲しい」という場合は、『派遣』で人を増やすのがピッタリです。

『アルバイト』で採用してしまうと、直接雇用契約を結んでいるため、繁忙期などのピークが終わっても、会社の都合で急にシフトを減らしたり、解雇したりすることは非常に難しいです。
一方、『派遣』は就業期間を契約で決めるため、必要なときにだけ必要な人材を補充することができます。もちろん、契約期間中での契約打ち切りは難しいですが、1日~数ヶ月単位と、かなりフレキシブルな契約期間の調整ができるので、『アルバイト』に比べ、調整がしやすいと言えます。

【2】採用にかける時間的な余裕がない場合
「急に人が辞めてしまった」「納期の短い大きな案件が入ってきた」などという緊急事態発生時にも、派遣は便利です。
求人広告会社に依頼して、求人原稿を作ってもらって、募集内容を掲載して、応募者を集めて、選考して…と長い時間をかけなくても、派遣会社に希望を出してマッチする人材がいれば、すぐに派遣してもらえます

例えば、優クリエイトが行っている「クリプラス」というスポット派遣のサービスでは、前日18時までの依頼であれば、翌日からのデザイナーの派遣が可能です。
制作会社でありがちな翌日の繁忙などにおいては、『アルバイト』では募集が間に合いません。そのため知り合いのデザイナーなどに声をかけている制作会社も多いと思いますが、このような場合にも『派遣』が有効的です。

また、少数精鋭のクリエイティブ会社にありがちな「忙しすぎて、採用にかけられる時間がまったくない」というケースでも、断然アルバイトより派遣の方が使い勝手がいいでしょう。

【3】スキルの高い人材を採用したい場合
デザイン経験が豊富なデザイナーや、ある特定の分野に強みを持ったクリエイターなど、スキルの高い人材を採用したい場合も、『アルバイト』ではなく派遣のほうがオススメです。業界でも重宝されるようなハイスペックな人材が、時給の安い『アルバイト』で仕事を探すなんてことはまずありえません。

一方、『派遣』は時給の高い案件が多いため、ハイレベルな人材も数多く登録しています。かつては第一線でバリバリ働き、結婚や出産を機に退職して家庭が落ち着いてから再び働き始めた人や、フリーランスとして働く傍ら、空いた時間にスポット派遣で働いている方など、即戦力となる人材も多いのです。

 

おわりに

単純に時給の差だけで「派遣の導入はコストが高い」という印象を持つ方もいますが、実際は『アルバイト』と『派遣』では、それぞれのメリットが違いますので単純に比べることはできません。特にデザイナーやクリエイターといった専門職でスキルを持った人材を探している場合は、『パート』より『派遣』がオススメなケースが多いです。スポット派遣といった、『派遣』ならではの活用例もあります。
もちろん、長期的に仕事があり、教育に時間を費やす余裕がある場合や、業務内容が比較的簡易である場合などは、『アルバイト』を雇って育てていくというのも1つの手。会社の事情に合った形で、パートと派遣をうまく使い分けられるとベストでしょう。

 

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