【業務効率化】書籍『やらないこと戦略』から学ぶクリエイティブ効率アップ法

自由な働き方をしたいのに様々な仕事に忙殺され、「やることだらけで、ゆっくり考える時間もないからアイデアも浮かばない…」と愚痴をこぼしたくなるディレクターやクリエイターも多いのがこの業界。そこで、今回はそんな人たちに時間術&仕事術をまとめた話題の本『やらないこと戦略(著者ドナルド・ロース、翻訳/露久保 由美子』を参考にしながら、本当にやるべきことを見極め、効率よく働くヒントを紹介していきます。

「To Doリスト」は本当に役に立つか?

仕事を効率的に進めるノウハウの一つ「To Doリスト」はよく知られています。やるべきことを書き出しリスト化、終わればチェックをつけるというシンプルな方法で、実際にやっている人も多いかもしれません。

しかし、この「To Doリスト」には落とし穴があることをご存知でしょうか。それは、「やることが際限なく広がっていく」ということです。
「プレゼン資料の作成」といった重要案件から「交通費の精算表を総務に提出」といったルーティンまで、To Doリスト の内容は多岐に渡ります。とりあえ書いておけば忘れずにすみますから、思いついたら『すぐにリストに入れる』人もいるでしょう。

けれども「リスト化」した途端、それは『やらなければならない仕事』になってしまいます
例えば、交通費の精算表などは、外出のたびにこまめに記入すればすぐすむことがリストに入れると「あとでやればいいや」となり、結局まとまった時間が必要な「仕事」になってしまうのです。

本当に必要な仕事を見極める!! 「やらないことリスト」とは?

本書では、世界の名だたるアーティストやデザイナーたちが一流の仕事をする秘訣について書籍にて、

「彼らは、自分の時間をしっかりと確保しているからこそ仕事ができている。その秘訣は、持ち時間のなかですることを絞り、絶対に必要でないものは省くこと。つまり、仕事の本質的な部分にのみ集中することだ」

と述べています。では、どうやって「本質的な部分」を見極めるか。そのために、本書で提案しているのが「やらないことリスト」をつくること。

最もシンプルなやり方は、「To Doリスト」に延々と並ぶ項目に「優先順位」をつけ、4つ目以降はすべて「やらないことリスト」に入れてしまう(!)という方法。ちょっと乱暴に聞こえるもしれませんが、あれもこれもやろうとすると、結局はどれも少しずつしか達成できません。

「やらないことリスト」に入れた項目は「今すぐやらなくてもいい、あるいはやる必要のない仕事」として、頭の中から追い出しましょう。そうすれば「やり残し感」に悩まされず、重要な仕事により集中できるというわけです。

「選択するということは、自分という人間についてたくさんのことを教えてくれる。することすべてを3つに限定すれば、自分の仕事は何であり、何を重要視していないのかがおのずとはっきりしてくる。それは人生の大きな決断にも、もっと小さなプロジェクトレベルの選択にも当てはまる」

と著者はいいます。でも、それを決めるのはそう簡単ではありません。何を指標にすればいいのか、もう少し掘り下げて見てみましょう。

指標その1『大きな目標を考える』

人生でも仕事でも、目標がなければどこにもたどり着けませんが、効率アップ系のハウツー本でよく見かける『目標達成への行程を細分化する』というやり方については、本書は否定的です。著者はタクシーを例にとり、

「目的地までのルートを細かく指定すれば、間違いなく到着するが、新たな発見もない。運転手にある程度お任せすることで、思いもよらなかった経験ができるかもしれない」

と述べています。つまり、「自分の行きたい大まかな方向は知っておくといい」「ただし目標を厳密には決めずに、せっかくなら新しい経験や発見を求めて出かけたほうがいい」というわけです。

指標その2『心底、自分が望んでいることを知る』

目標を考える上で、「自分が何をやりたいか」を知ることは重要です。人は、意外と自分の本心を見てみない振りをするもの。
例えば、本当は絵の道を極めたいのに「そんな才能はない…」とか「絵を描くだけじゃ食べていけない」などと考え、無意識に真の願望を心の奥底に閉じ込めてしまいがちです。

そこで、まずは自分の心の声に耳を傾け「すぐにでもしたくて、うずうずしていることはなんだろう?」と問いかけましょう。その答えをリストアップし、じっくりと見直す。
そして「これはお金になりそうだから」「外聞がいいから」というような理由で「やりたい」と思うことをリストから外し、代わりに「できるわけがない」と思い書かなかったことを加えてください。

最後に、このリストから特にやりたいことを3つ選びます。それが、あなたの本心からやりたいと思っていることなのです。

指標その3『得意なことを見極める』

自分が本当に得意なことを見極めるために、本書では『サークル・オブ・コンピテンス』という方法を提案しています。

まず紙に円を描き、その内側に自分の得意なことをすべて書き出しましょう。仕事のスキルでも、自分の長所・趣味でも何でも構いません。そして、苦手なことは円の外側に書いていきます。

すべて書き出したら、その中でそこそこ得意なこと・悲惨になるほど苦手ではないことを消していきます。円の中と外の項目がそれぞれ3つ以内になるまでこの作業を繰り返します。こうして円の内側に残ったもの=あなたが最も得意なこと・優れた能力を持つもとなります。

紙に書き出し、さらに取捨選択することで自分の「強みが明確」になり、今後の仕事や人生を考える上の大きな指針となるのです。

指標その4『自分のコアに注目する』

自分の真の願望や強み、弱点がわかったら「オーバーラップ法」でその共通要素を探りましょう。

それぞれが重なり合う3つの円を描き、それぞれにあなたの願望を一つずつ書き入れます。そして、隣り合う2つが重なり合う部分に注目。何かしらの共通要素が見えてきませんでしょうか。

さらに、3つが重なる中心部分に思いを巡らせましょう。それがあなた独自の特長というわけです。何か思いがけない発見があればしめたもの。強みや弱点についても同様に、自分のコアとなるものを探してみてください。

指標その4『自分のハッシュタグ(#)をつくる』

これまでの作業で、自分自身の特長や大事にしたいものが見えたら

「クリエイティブな人間としての自分、あるいは自分の仕事が象徴するものを、1〜3語ほどに要約するハッシュタグ」

を考えましょう。「オーバーラップ法」で気づいた自分のコアを表現するのです。

また、「誰かがあなたの仕事についてSNSに投稿するとする。そこにどんなハッシュタグをつけてほしいか」と考えるのも、自分にぴったりのハッシュタグを見つけるヒントになります。
あまり一般的すぎるワードでは独自性を表現できないので、言葉を組み合わせる・オリジナルの造語などを考えるのもオススメです。

ハッシュタグに合わないことはやらない!

上述の「やらないことリスト」をつくる際に、このハッシュタグが大いに役立ちます。自分のハッシュタグに合わないことは、思いきってやめてしまうのです!

新しい仕事やプロジェクトを引き受ける際も、このハッシュタグに照らし考えると、余計な仕事に首を突っ込まずにすみます。「仕事を断るなんて!」と思うかもしれません。
しかし、選択指針がはっきりすれば、やがてそれがあなたの独自性と認識され、強みとなっていくはずです。

まとめ

よくあるハウツー本と比べると比較的思い切った発想で「無駄」を省き、自分と向き合うコツも書かれています。他にも、さらに仕事の無駄を省く様々ななヒントがあります。
これを機に参考として、仕事に集中する時間を確保し、質を高めるのもよいかもしれません。

出典:「やらないこと戦略」_CCCメディアハウス社より

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