【雇用形態で比較】会社員の中では派遣クリエイターが最もリモート化が進んでいる!?
こんにちは。クリエイターワークス研究所の宮本です。
前回《2021年クリエイターの働き方実態調査》コロナ禍2年。クリエイターの働き方は変化した?①では、フリーランス・会社経営者と比べ、フル出社で働いている会社員クリエイターが一番多い、という結果が出ました。
しかし、会社員と言えども雇用形態は様々。
まだまだ解像度が低い。
そこで、雇用形態別でも実態を明らかにしてみたのがこちらのインフォグラフィックです(n=503)。
それぞれの雇用形態について、今回の調査では以下のようになりました。
■フリーランス・個人事業主
【フルリモート】が最も進んでいることが分かりました。コロナ禍関係なく、もともとリモートで働いているクリエイターが多いので、当然な結果かもしれません。
■会社経営者
【ハイブリッド】の働き方の会社経営者が多いようです。
また、フルリモートの声の中には、主に「自宅を仕事場にしているため」といった声が多くありました。
■派遣社員
会社員の雇用形態のうち、派遣社員が最もリモートが進んでいることが分かりました。
特に、ハイブリッドでの働き方は「派遣社員」が最も多く、クリエイティブ職種の派遣だからこその結果かもしれません。
■正社員・契約社員
最もリモート化が促進されている雇用形態かと思いきや、意外にも現在も【フル出社】が約半数を占めるという結果になりました。
■パート・アルバイト
最も【フル出社】の割合が多い結果になりました。
「電話応対があるから」や「社内で手作業が発生するため」といった声も多くありました。
Web/IT系と広告/SP系で比較!携わるジャンルで違いは出る?
では、携わる業態やジャンルによっても違いがあるのでしょうか?
そこで、Web/IT系(n=153)と広告/SP系(n=232)のクリエイターで分類して検証してみました。
広告/SP系、Web/IT系クリエイターいずれも、比率がほぼ同じなのはフリーランス・個人事業主のみ。
携わる業態やジャンルが異なっても、フリーランス・個人事業主はコロナ前からフルリモートが当たり前になっていることが伺えます。
■広告/SP系のクリエイター
Web/IT系クリエイターと比べると、全体的にフル出社が多いことがわかります。
なかでも、正社員・契約社員のフルリモート率が最も低いのも気になるところです。
これは、印刷物というアナログ商材を扱っているためでしょうか。
■Web/IT系のクリエイター
正社員・契約社員のフルリモートは約20%ですが、 広告/SP系 よりもリモートワークは進んでいるようです。
また、派遣で働くWebクリエイターの50%はフルリモートになっているようです。
デジタルとアナログ。
そこにはまだリモート導入の障壁があるのでしょうか。
まとめ
今回は、前回のコンテンツからより具体的に検証するため、会社員を「正社員・契約社員」「派遣社員」「パート・アルバイト」に分類し、フリーランス、会社経営者と雇用形態別でリモートがそれぞれどれくらい浸透しているか?を見ていきました。
その結果、今回の調査では以下のようなことが言えます。
【雇用形態別で比較】
・会社員の雇用形態のうち、最もリモート化が進んでいるのは派遣で働くクリエイター。
・正社員・契約社員のクリエイターの約半数が完全出社で働いていて、広告/SP系クリエイターの方が出社率が高い。
そしてさらに、広告/SP系とWeb/IT系とで比較することで、扱う媒体によっても差が出るか?また、どこのポジションのクリエイターがリモート化が進んでいる、もしくは遅れているのか?を検証しました。
【広告/SP系、Web/IT系で比較】
・フリーランスは、広告/SP系、Web/IT系いずれもフルリモートが圧倒的に多く、差はほとんどない。
・広告/SP系の正社員・契約社員で働くクリエイターが最もフルリモートの割合が低い。
・広告/SP系のパート・アルバイトで働くクリエイターが最もリモート化が進んでいない。
・Web/IT系の派遣社員、パート・アルバイトは正社員・契約社員と比べリモート化が進んでいる。
今回の調査ではフル出社で働いているクリエイターが多いことが分かったので、続いては「出社の理由」についてコンテンツ発信していきたいと思います。