クリエイター511名にアンケート!人気のSNS トップはInstagram
こんにちは。クリエイターワークス研究所の宮本(まるこ)です。
今の時代、SNSは営業活動したり情報をインプットしたり、クリエイターにとっても欠かせない存在となりましたね。
多種多様なSNSが出現し、用途別に使い分けているクリエイターも多そうです。
そこで、今回は、クリエイターはどのSNSを活用しているのか?について調査実態報告をしていきたいと思います。
まず、クリエイターに人気のSNSランキングTOP10を見ていきましょう。
今回のクリエイター511名のアンケートでは、人気No.1 SNSは『Instagram』という結果になりました。
ちなみに、デザイン職のクリエイターは『Instagram』ユーザーが多く、ノンデザイン職(ディレクター、コーダー/エンジニア、マーケター)は『Twitter』ユーザーが多い結果となりました。
さらに、経産省が調査した―データによると、全世代ではTOPがLINE、2位はYou Tube、3位はTwitter、次いでInstagramとなり、クリエイターのランキングとは大きく異なる順位になりました。
経産省が対象としている職業を限定していない調査では、やはり日常に定着しているLINEが世代問わずダントツでしたが、今回のクリエイターワークス研究所の調査でクリエイター職のみに絞ってみると5位。
クリエイターは職業柄、日頃からクリエイティブな情報をインプットするためにSNSを駆使しているからか、他のSNSの優先度も高いようです。
【年代別比較】20~30代はTwitter、40代はInstagram、50代はYou TubeがTOP!
次に、年代別で見てみたところ、上位の順位も異なり、面白い傾向が見られました。
■20代
20代クリエイターはTwitter、Instagram、You Tubeを多く見ているようですが、Pinterestも他世代に比べユーザー率が高い傾向にあります。
一方で、Clubhouseは0%という結果となりました。
■30代
30代クリエイターも20代と1位と2位は変わりなくTwitterとInstagramですが、You Tubeは思ったより見ていないようです。
noteは比較的他世代と比べてユーザー率が高め。
■40代
40代クリエイターはInstagramが1位。
Facebookユーザーも多いようです。
■50代
50代クリエイターはYou Tubeが僅差で1位となり、次いでInstagramが2位となりました。
Facebookユーザーが50%を占め、Pinterestやnoteのユーザーは少ない傾向にあります。
コメントから見る用途別SNSの使い方とは?
1位:Instagram
Instagramは国内3,300万ユーザー(2021年12月時点)が利用している画像系SNSで、今回の調査ではダントツ1位に。
写真やイラストでグラフィカルに表現できるため、クリエイターに絶大の人気を誇っています。
デザイナーやイラストレーターのユーザーが多く、ポートフォリオサイトとして作品を更新してファンを増やしていたり、#タグで世界中のユーザーと繋がったりと、有効活用しているようです。
「Instagramで自分好みのデザインを集めています」(パート・アルバイト 広告/SP系デザイナー 40代前半女性)
アンケート回答者の声
「Instagramでは、最近のクリエイティブのコンペや作品を売れる場所などが知れるので便利です」(フリーランス・個人事業主 広告/SP系デザイナー 30代後半女性)
2位:Twitter
国内4,500万のアクティブアカウント(2021年12月時点)を持ち、情報拡散力としてはNo.1とも言えるSNS Twitterが2位に。
クリエイターの回答を見ると、影響力のあるクリエイターをフォローして有益な情報をインプットするために活用している人が多いようです。
他にも、自身の制作実績をツイート拡散して営業活動に利用したり、同業者と交流してコラボしたり、Twitterから仕事を獲得しているクリエイターも。
「Twitterでクリエイターアカウントや展覧会情報など情報発信系アカウントをフォローしている」(パート・アルバイト 広告代理店 制作アシスタント 40代前半女性)
アンケート回答者の声
「Twitterでデザインtipsを発信してる人、印刷会社、有名デザイナーなどをフォローしてます」(正社員 メーカー・事業会社 マネージャー 40代前半女性)
「Twitterでフォローしているイラストレーターやデザイナー、アーティスト経由で情報に触れることが多いです」(正社員 広告代理店 広告/SP系レタッチャー 30代前半女性)
3位:Facebook
国内2,600万ユーザー(2021年12月時点)を持つ、実名性が高くリアルな繋がりを作ることができるSNS Facebook。クリエイターの中でもあまり活用しているという声を聞かなくなったFacebookですが、総務省の調査によると、一般的には30代の約半数が利用しているメディアのようです。
今回の調査では、Facebook広告や個人アカウントが発信するウェビナーやイベントに参加しているクリエイターも多数いるようです。
「Facebookのイベント情報やつながりからインプットしています」(フリーランス・個人事業主 広告/SP系デザイナー 40代前半女性)
アンケート回答者の声
「Facebook広告に流れてくるウェビナーによく参加しています」(正社員 マーケター 40代前半女性))
4位:YouTube
今や国内6,500人ユーザー数(2021年12月時点)を誇る、現代には欠かせない動画SNSのYou Tube。
忙しいクリエイターにとって、ブログよりも動画で流し見できることで利用率が上がっているのかもしれません。
「仕事が遊び開発なのでTikTokやtwitter、YouTubeで楽しそうな投稿を見ている」(正社員 メーカー・事業会社 工業/空間系デザイナー 30代後半男性)
「デザイナー個人で発信しているようなyoutubeを参考にしています」(正社員 メーカー・事業会社 映像/音響系デザイナー 30代後半女性)
アンケート回答者の声
5位:LINE
LINEは今や年代問わず当たり前に利用している、日常生活には欠かせないSNSになりましたね。
今回の調査ではクリエイターからも票が多く集まりましたが、仕事で活用しているというコメントは無し。
このことから、仕事で利用するというよりは、日常的に家族や友人とのコミュニケーションで利用している場合が多いようです。
Pinterestは画像系SNS、noteはコンテンツ配信SNSとしてクリエイターに人気!
6位:Pinterest
今回の調査では6位ではありましたが、Pinterestもクリエイターにはかなり人気です。
Pinterestは、自分の好きな写真や画像を自分専用のコルクボードにピン止めし、シェアできるSNSです。
Instagramは、自分の作品を公開するためのアウトプット用に使うことに対し、Pinterestは自分のお気に入りをインプット用にストックしていくことができる、という違いがあります。
そのため、両方使い分けているクリエイターも多そうです。
特に、デザイナーやイラストレーターの方々が多くチェックしているようです。
「インプットはPinterestをかなり活用しています。迷ったらPinterestという感じです(会社経営者 広告/SP系デザイナー 30代後半女性)」
アンケート回答者の声
「資料探しは断然pintarestです。関連画像の精度も高く、使いやすいです(パート・アルバイト IT企業 ゲーム系イラストレーター 20代後半女性)」
7位:note
noteも今回は30%ほどのシェア率に留まりましたが、まだまだこれからユーザーが増えそうです。
というのも、noteは多くのクリエイターから支持されているコンテンツ配信用のプラットフォームで、バナー広告掲載やアフィリエイトで収益を得る広告型ブログとは異なり、直接課金モデルを採用。
ファンからコンテンツの対価を集めることができるため、良いコンテンツを作れば誰でも収益化が見込めます。
さらに、noteは、Twitterとの相性も良いです。
多くのクリエイターはTwitterの拡散力を活用し、noteのコンテンツをツイートしてnoteへ流入を増やし、フォロワー拡大や有料コンテンツの購入者を増やすことに成功しています。
著名クリエイターの他、一般のクリエイターも多く投稿しており、ノウハウ系などが特に人気です。
ぜひ、お気に入りのクリエイターを探してみましょう!
Tik tokはクリエイターにとってターゲット外?Clubhouseは下火傾向…?
8位:Tik tok
Tik tokは2016年に登場した動画特価のSNS。
2020年には20億ダウンロード突破し、「流行を拡散している急成長アプリ」と言われています。
しかし、今回の調査では、クリエイターは6.5%程度しか見ていないという実態となりました。
さらに、上記の経産省のデータを見てみると、TikTokユーザーは10代が圧倒的。
20~40代のクリエイターが比較的多かった今回の回答者の中で、TikTokの票が少なかったのも納得です。
9位:LinkedIn
LinkedInはアメリカ発の「世界最大級のビジネス特化型SNS」と言われています。
しかし、日本では280万人程度(2022年現在)でまだ認知は低く、今回のクリエイターの調査でも20~50代において利用している人は少ない結果となりました。
LinkedInは実名で登録しているアカウントがほとんどで、交流なども心理的安全性が高く、用途としては転職活動や採用活動、ビジネスパートナー探しなどに活用している方も多いようです。
10位:Clubhouse
Clubhouseは2021年に一世を風靡しましたね。
ちょうどコロナウイルスが蔓延し始め、リアルで人と会うことができず『雑談不足』から音声SNSはニーズが高まっていました。
さらに、当初は招待制だったこともあり、こぞってClubhouseに注目が集まっていましたね。
その時ばかりはTwitterユーザーもClubhouseに流れ、夜通しクリエイティブ系やマーケティング系の部屋を立ち上げて語り合いをしているクリエイターも多くいたようです(私もその1人でした)。
しかし、Twitterがスペース機能を追加した頃から、徐々にユーザーがTwitterに戻っていきスペースで雑談をしている場面をよく見かけるようになりました。
そのためか、自然とClubhouseを利用する機会も減っていったのかもしれません。
今回のアンケートはブームが落ち着いた後だったためか、全回答者511名のうち5名のユーザーのみとなりました。
まとめ
以上、現在第一線で活躍中のクリエイター511名が利用している各SNSについてのシェア率や、「クリエイターがどのように活用しているか?」についてコメントを通して詳しく見ていきました。
日本国内のSNSといえば元祖はmixiですね。
mixiは2004年に登場しましたが、総務省によると、SNSが普及し始めたのはスマートフォンが普及した2010年代頃からと言われています。
「昔は海外のデザイン、ファッション雑誌とかよく買ってましたが、いまはネットの方が効率よいです」(正社員 NPO団体 デザイナー 40代前半女性)という声も挙がっていたように、 スマートフォンが普及するまでは書籍や雑誌をメインにインプットしていたスタイルから、各SNSを用途別に取捨選択しながらアプリをダウンロードし、賢く情報をインプットするスタイルに変化していきました。
今回ご紹介した中でまだ利用していないSNSがありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね。
・全世代では『Instagram』がTOP
・デザイナー職は『Instagram』、ノンデザイナー職は『Twitter』ユーザーが多い
・20代クリエイターは他世代に比べ『Pinterest』ユーザーも多い
・30代クリエイターは他世代に比べ『note』も活用している
・40代以降は『Facebook』ユーザーが多い
・クリエイターの中では『TikTok』はまだユーザーは少ない
・『Clubhouse』はアンケート回答者511名中5名しか見ていない結果となった