こんにちは。クリエイターワークス研究所(CWL)です。
「企業内で働くクリエーターに聞く!」シリーズの第四弾は、たきコーポレーション様にてデザイナーとして働く長田昂大さん。
アイデアの発生源やアウトプットに至るまでの経緯、至った後の楽しさと苦労など、ざっくばらんにお話いただきました!
◆役割:各種広告・販促物のグラフィックデザインおよびディレクション
◆制作物:交通広告、新聞広告、雑誌、ポスター、リーフレット、デジタルサイネージ、バナー等
◆クライアント:多種多様、代理店・直クラ両方
進路の選択。悩んだ末に出した決断と、仕事の楽しさとは
ーークリエイティブに興味をもったきっかけは何でしたか?
絵を描いたり図工をしたりと、ものをつくることが元々好きではありました。
ただ小学5年生からはサッカーに夢中で、高校でもサッカー部に入りました。
3年生になり引退し、いざ進路を決めるタイミングでサッカー以外の選択肢を考えたとき、
色々考えて、元々好きだったものづくりの道へ進もうと美大への進学を決意しました。
結果的に今こうして、たきコーポレーションでクリエイターとして楽しく仕事を続けられているので、この道に進んで本当に良かったと感じています。
ーー仕事の中で楽しいこと、大変なことはどんなことでしょうか?
正解が決まっていないことだと思います。
ある程度の制約はあるものの、デザインって自由度が高い。
どんなデザインにするかはある程度自分に任されているということと、もちろん期限もあるので、その中で何を正解として形にするのかを探る作業が、楽しくもあり大変なことでもあります。
アイデアをうみ形にするための、日々の取り組み
ーーその「正解であろうアウトプット」に至るまで、具体的にどんなことをされるのでしょう?
さまざまな資料を集めた上で、部下と話し合いながら可能性のありそうな方向性を探りながら、実際にデザインの検証をしていきます。
デザインのトンマナ、文字、テクスチャ、レイアウトなど…。
あらゆることを様々な観点で検証して「おそらくこれだろう」という着地に落ち着かせます。
一人ではなくその案件ごとで一緒に制作するスタッフと意見を出し合うことも大切な要素になります。
スタッフと案や資料を持ち寄って話し合う中で、自分一人では出てこなかったアイデアや参考資料が出てきたりして「こういう方向性もあるのか!」という気づきを得られます。
ーーそもそもアイデアって、どんな風に思いつきますか? いきなり降ってくる訳ではないですよね…?
そうですね。何もせずいきなり降ってくる、なんてことはないです。
世の中にある様々な分野のアート作品や、クリエイティブ事例をたくさん見ることが、後々の自分のアイデアにつながっていると思います。
実際にコンセプト設計をする際も、まずは資料探しから始めます。
「今回はこういうトンマナが合いそうだな」とあたりをつけながら、そこからその時のテーマ、コンセプトに寄せていくという作業になります。
ラフを描いたり、実際にデザインにおこしながらイメージを固めていきます。あ、これ良いなと思っても、進めてみると意外と良くなかったりするので、進めながら固めていくという柔軟性も大事かなと思っています。
ーークリエイターとして成長を感じる時はどんな時でしょうか?
コンペで賞をとれた時は、シンプルに成長を感じます。
あとは、大変だった案件を乗り越えて無事に世に出た時です。大変だったことを振り返りながら、それでも自分の力で形にしたんだなという実感がわきますね。
バランス感、セルフコントロール、コツコツ努力が成長の鍵
ーークリエイターにとって必要なマインドや姿勢はどんなものだと思いますか?

人の意見をとりいれる柔軟さだと思います。
クライアントの想いや要望に応えることはデザイナーとして当然です。
デザインをやっているとどうしても自分の「やりたいこと」が先行しがちですが、そこは抑える必要があります。
クライアントの要望に応えつつ自分のデザイナーとしての意見をプラスαで提案できる、そういうバランス力が大事かなと思います。
あとは、セルフコントロール力。クリエイティブの現場では、とにかく色々なことが起こります。
そういう時に、いかに気持ちを切り替えることができるかどうかは大事です。
ちなみに私のセルフコントロールのコツは、こまめに休憩をとって作業から離れる時間を作ることです。こうすることで状況を整理し、客観的に考えることでそのときの状況に対してどう対処すべきかを判断することができます。
また、リフレッシュ方法としては、様々な場所にいき、いろんなものを見ることです。
自然や、都会ではない地方へ行くことも好きなのでそういう場所で気持ちを切り替えています。
ーー最後に、クリエイターを目指している学生や若手クリエイターにメッセージをお願いします!
デザイン力は、いきなり身につくことはありません。
いきなり一人で仕事ができるということもありません。
スキルやデザイン力も、コツコツと努力と経験を積み重ねることでしか身に付きません。
私自身も、デザイナーとして一人で仕事を担当したり、コンペで賞をいただけるまでにはとても時間がかかりました。
コンペも最初の頃は一次落選ばかりでしたが、それでも毎年応募しているうち、やっと一次選考通過の連絡をもらい、それ以降も応募を地道に続け、社会人になってから初の受賞まで数年かかりました。
コツコツ努力を続けていれば成果を実感できるはずなので、その気持ちを忘れずにいてほしいです。
編集後記

以上、長田さんへのインタビューとなりましたが、いかがでしたでしょうか?
今回のインタビューを通して、長田さんが持つクリエイターとしてのマインドや姿勢に深く感銘を受けました。「コツコツは勝つコツ」であり、クリエイティブな仕事において、地道な努力がいかに重要かを再認識させられました。日々の積み重ねが未来を切り開く原動力となることを、改めて心に刻んでおきたいと思います。
もっと長田さんや、たきコーポレーションONEのことを知りたい!という方は、ぜひ以下よりチェックしてみてください!

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