仕事がはかどらない・やりたくない時に、やる気の「スイッチ」を入れる方法

どうにもいいアイデアが浮かばない、デスクに向かってもまったく手が動かない・・・。
いわゆる「やる気が出ない」状況に陥ってしまうのは、Webデザイナーを始めとしたクリエイターの方であれば、日常茶飯事のことかもしれません。
今回は、その際に役立ちそうな「やる気が出る方法」を、体の仕組みに基づきながらご紹介します。やることは山積みなのにスイッチが入らない!という時には、ぜひとも以下の方法を試してみてください。

手を動かす

やる気を出すにはとにかくまず「手を動かす」ことが大切です。
なぜ手を動かすとやる気が出るのか。これは脳にある側坐核(そくざかく)の活動によるものです。側坐核が活動すると人間はやる気が出ますが、側坐核を活躍させるためには、そもそも何かを始めなければいけません。多くの方はやる気が出てから仕事をはじめようとしてしまいがちですが、実は順序が逆で、これがやる気を出すうえでの大きな躓きとなるのです。
やる気を出すためにはまず手を動かすことは、王道にして定石です。しかし、実際には動き出すのもおっくうな状況だってありますよね。そんなときは溜まっているメールを返したり、今後のスケジュールを確認したりと、なるべく小さなことからはじめていきましょう。

自己暗示を利用する

鏡に向かって「自分はできる」、「注目されている」と呟いてみたり、思い切りガッツポーズをしてみたりするのも、やる気を出すには良い方法です。
いささかオカルトチックな方法だと思われるかも知れませんが、スポーツ選手やプレゼン直前のビジネスマンも、成功をイメージしたり、上手くいくと自分に言い聞かせたりと、自己暗示を利用して、コトに取り組んでいる話を聞いたことがあるのではないでしょうか。仕事の前に鏡に向かって自分にポジティブな言葉を投げかけたり、ガッツポーズをしたりする行為は、毎回定期的に行えば「仕事をするスイッチ」に変化していきます。
さらに「鏡に話したらやる気が出る」、「ガッツポーズをしたら気合が入る」など、その都度アンカリングをし、心に繰り返していけば、それだけで自然とやる気が出るようになります。いわゆる「ルーチン」もその一種ですね。

報酬を設定する

やる気が出るか出ないかは、楽しいときや嬉しいときに脳内で分泌されるドーパミンにも大きく影響されています。このドーパミンを効率よく分泌させる方法のひとつとして、「報酬を設定する行為が挙げられます。
設定の仕方は至極簡単。「◯◯をやったら、◯◯をしよう」、「◯◯までできたら、◯◯を食べよう」などを書き出したり考えてみたりするだけです。もちろん、やり遂げた場合には、自分への報酬もしっかりと出すことが必要です。この学習効果により、更に報酬に対するやる気が上昇します。
しかし、報酬がなくなってしまった場合には注意が必要です。人は報酬がなくなると与えられる前より脳が反応しなくなってしまう研究結果があるそうです。なので、できるだけ簡単に叶えられて、喜びも大きい報酬を自分なりに設定しましょう。

音楽を聴く

ドーパミン」という言葉が出ましたが、ドーパミンを分泌させる方法でもうひとつ有名なものといえば、それは「音楽を聴く」ことです。
特段、科学的な説明がなくとも「音楽を聴くとやる気が出る」のは、感覚的にわかりますよね。「聴くとやる気が出る音楽がある」という方も多いと思います。楽曲でなく、自然音などを聴くのも良いでしょう。俗に言う「リラックスできる音」です。「作業用BGM」とも言いますね。最近は国内、海外問わず、そういった「カフェの雑音」や「雨の音」などの楽曲を無料で提供しているサービスもありますので、自分のお気に入りを見つけて聴いてみるのも良いでしょう。毎回聴いていればアンカリングにより仕事のスイッチが入る効果にも期待できます。

目標・タスクを細分化する

ひとつめの「手を動かす」にも関わることで、目標やタスクを細分化することも、やる気を出すうえで試してみたい方法のひとつです。
例えば、ここをご覧の方はクリエイター・デザイナーの方が多いでしょうから、架空のタスクとして、自分の名刺を制作することにして、作業を細分化してみましょう。おおまかに「名刺を作る」といってもやることは多岐に渡ります。デザインだけでも形はどうするか、定形でいくか、変形でいくか、色数はどうするか、フォントは・・・などなどありますし、印刷業者や紙の選定、もちろん納期、予算も決めなければいけません。
なので、まずは納期や予算を設定したり、家にある紙見本をペラペラと見て、紙から決めてみるのも良いでしょう。デザインをはじめるころには、きっとやる気が出ていると思いますよ。
また、通常の仕事をする際には、メールを返信する、電話をかける、見積もりを取るなど、メモ帳やToDoリストに書き出して、ひとつひとつ消し込んでいくと良いでしょう。目に見えるようにすることで、更なるやる気が引き出されます。

散歩をする

散歩」もやる気を出すためによく用いられ、各所で言及されている方法です。
散歩は血液を体内に活発に循環させ、酸素を行き渡らせ前頭葉に良い影響を及ぼし、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されるなど、さまざまな利点が指摘されています。やる気を出すだけでなく、アイデアが浮かぶのもメリットですね。散歩で素晴らしいアイデアが思い浮かんだ有名人は数知れず、哲学者のカント、音楽家のチャイコフスキーなども日課として散歩をしていたことで知られています。散歩でなくとも、仕事をする環境、景色を変えることでも同じような効果が得られます。場所を変えることで新しい情報が五感を刺激し、処理をしようとして自然と思考は進化します。
やる気が出なかったり、アイデアに詰まった場合はちょっぴり外に出てみたり、作業場所を変えてみるのが吉です。

仮眠をとる

もし、仕事中に睡眠をとれる環境であれば、仮眠を利用しない手はありません。
一瞬寝て起きたらすっきりした経験、誰にでもありますよね。それほど睡眠は頭をリセットし、身体をリフレッシュさせる効果があります。実際に、厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠指針2014(平成26年3月)」では、仕事や生活などの都合で夜間に満足な睡眠時間を確保できなかった場合、眠気による仕事の問題や作業能率の解決・改善のために30分以内の昼寝を推奨しています。
また、逆に睡眠不足がやる気の低下をもたらす場合もあります。仕事をしているとつい削ってしまいがちな睡眠ですが、体調管理をしっかりするのも、やる気を出やすくするコツのひとつです。もちろん、過度な睡眠は禁物です。30分のつもりがうっかり6時間・・・なんてことにならないように、目覚ましはセットしておきましょう。

おわりに

今回は「やる気が出る方法」をご紹介してきましたが、筆者が実際に試してみていちばん効いた方法は、最初にご紹介した「手を動かす」です。
なかなか動かなくても、億劫でも、とにかく何かしら「動かす」ことはやる気を引き出す第一歩です。
皆さんも、上述した方法を組み合わせたり、自分なりの手法を編み出したりと、いろいろ工夫してみてくださいね。

 

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