デザイナーの志望動機例文5選|採用担当者に響く書き方を4ステップで解説

デザイナーの志望動機例文5選|採用担当者に響く書き方を4ステップで解説

実務経験を積み、デザインスキルにも自信がある。

しかし、いざ志望動機を書こうとすると「なぜこの会社なのか」「自分の経験をどう伝えれば響くのか」と手が止まってしまう…。

そんな悩みを抱えるデザイナーは少なくありません。

上流工程への挑戦や裁量拡大を目指すなら、経験者ならではの戦略的な伝え方が欠かせません。

この記事では、採用担当者が実務経験があるデザイナーのどこを見ているのかを解説し、あなたの価値が伝わる志望動機を作成するための具体的な4ステップと、ケース別の例文5選をご紹介します。

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中途採用で企業がデザイナーの志望動機から判断している3つのこと

虫眼鏡からのぞいているスーツの男性

企業が中途採用を行う際、デザイナーの志望動機を通じて確認しているポイントは、大きく分けて3つあります。

まずは、評価の裏側にあるこれら3つの視点を理解することから始めましょう。

①志望度の高さと企業への理解度

1つ目は、その企業で働きたいという強い意欲、つまり「志望度の高さ」です。

多くの企業が採用活動において懸念するのは、内定後の辞退や早期退職です。

採用担当者は「なぜ他社ではなく、うちの会社なのか」という明確な理由を求めます。

ここで重要になるのが、事業やデザインに対する深い理解です。

企業情報の羅列ではなく、「その企業が何を目指し、どんな考えでデザインしているか」への共感を語ることが大切です。

自分なりの解釈を加えることで、深くリサーチしていることや志望度の高さをしっかりとアピールできます。

②即戦力としての貢献可能性

2つ目は、入社後すぐに活躍できる「即戦力性」です。

中途採用において、企業は教育コストをかけずに成果を出せる人材を求めています。

志望動機の中に「あなたの経験やスキルが、企業の現在の課題解決にどう役立つか」という視点が不可欠です。

例えば、「UIデザインのスキルがあります」だけでは不十分です。

「貴社の課題であるCVR改善に対し、私の〇〇でのUI改善経験が活かせると考えました」と、入社後の活躍イメージが湧く具体的な提案が含まれているかが評価の分かれ目となります。

③キャリアプランとの一貫性とカルチャーフィット

3つ目は、企業と候補者の方向性が合致しているかという「マッチング」の観点です。

候補者が描くキャリアプランと、企業が提供できる環境や成長フェーズが一致していなければ、双方が不幸な結果になりかねません。

企業は、候補者が長期的にモチベーションを維持し、活躍し続けられる環境かどうかを判断しようとしています。

また、チームの一員として協調できるかという「カルチャーフィット」も重要視されます。

個人のスキルが高くても、組織に合わなければパフォーマンスは発揮されにくいからです。

志望動機から滲み出る価値観や仕事へのスタンスが、自社の文化と親和性が高いかどうかも見られています。

デザイナーの転職を成功に導く!内定レベルの志望動機を作成する4ステップ

ステップ1~4まで書かれた4色のポストイット

評価される志望動機を作成するためには、いきなり文章を書き始めるのではなく、適切な準備と手順が必要です。

論理的で説得力のある志望動機が書けるようになる4つのステップを紹介します。

Step1:キャリアの棚卸しと強みの言語化(自己分析)

これまでのキャリアを振り返り、自身の経験やスキルを棚卸しします。

担当したプロジェクト、使用したツール、制作期間といった基本的な情報だけでなく、具体的にどのような課題に対し、どのようなデザインで解決を図ったのかを整理してください。

この際、成果を可能な限り定量化することがポイントです。

「使いやすいデザインにした」ではなく、「UI改善によりCVRを15%向上させた」と言語化することで、説得力が格段に増します。

また、自分が仕事をする上で大切にしている価値観や、今後どのようなデザイナーになりたいかという志向性も明確にしておきましょう。

Step2:企業の「求める人物像」を徹底的に読み解く(企業研究)

応募先企業がどのような人材を求めているのかをリサーチします。

求人票の「必須要件」や「歓迎要件」を確認するのはもちろんですが、企業の公式サイト、採用ピッチ資料、社員のインタビュー記事、実際にリリースされているプロダクトなどを多角的に分析します。

デザイナー視点でプロダクトを観察し、「現在のデザインにはどのような課題があるか」「今後どの層をターゲットにしようとしているか」を仮説立ててみてください。

企業の抱える課題と求める人物像を理解することで、的外れなアピールを防ぐことができます。

Step3:自分の強みと企業のニーズを繋げる

自己分析で見つけた「強み」と、企業研究で把握した「ニーズ」の接点を見つけ出します。

どれほど素晴らしいスキルを持っていても、企業が求めていないものであれば評価には繋がりません。

「企業が解決したい課題(ニーズ)」に対し、「自分のこの経験(強み)」を使えば解決できる、というロジックを構築します。

この接点が明確であればあるほど、「この人は自社のことをよく理解しており、かつ活躍してくれるだろう」という評価に繋がります。

Step4:PREP法を使い論理的な文章に構成する

構築したロジックを相手に伝わりやすい文章へと落とし込みます。

ビジネス文書の基本である「PREP法」を用いるのが効果的です。

構成要素 例文
Point(結論) 貴社の〇〇というビジョンに共感し、私の××の経験で貢献したいと考え志望しました。
Reason(理由) 前職では△△の課題に対し、デザインを用いた改善を行ってきました。
Example(具体例) 具体的には、ユーザーテストに基づきUIを改修し、離脱率を〇%改善しました。
Point(結論) この経験を活かし、貴社のプロダクト成長に貢献したいです。

このように「結論→理由→具体例→結論」の順で構成することで、論理的で説得力のある志望動機が完成します。

志望動機の方向性は見えてきたものの、自分の強みを客観的に評価したり、企業のリアルな内情を掴んだりするのは一人では難しいもの。

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【職種別】デザイナーの志望動機 例文5選

EXAMPLEと書かれた木製のブロック

ここからは、実際の転職シーンを想定した志望動機の例文を紹介します。

ご自身の状況に合わせてアレンジしてください。

例文1:Webデザイナー → 事業会社のUXデザイナー

事業会社への転職では、単に「きれいなものを作る」だけでなく、事業成果へのコミットメントが求められます。

【例文】
貴社が掲げる「ユーザーの生活を一変させる体験を届ける」というミッションに強く共感し、志望いたしました。私はこれまでWeb制作会社にて、ECサイトやコーポレートサイトなど30件以上の制作に携わってまいりました。その中で、単なる受託制作にとどまらず、アクセス解析に基づいた導線改善を提案し、クライアントの売上を前年比120%に向上させた経験があります。

この経験から、より深くユーザー体験に向き合い、長期的かつ継続的にサービスの価値を高めたいと考えるようになりました。

貴社の〇〇事業においては、私の数値分析に基づく改善提案力とUIデザインのスキルが、ユーザー体験の向上と事業成長に貢献できると確信しております。

例文2:グラフィックデザイナー → 裁量のある制作会社のアートディレクター候補

キャリアアップを目指す場合、マネジメント視点や全体統括への意欲を示すことが重要です。

【例文】
圧倒的なクオリティで業界を牽引する貴社のクリエイティブに以前から憧れを抱いており、自身もその環境でより上流工程から制作に携わりたいと考え志望いたしました。現職ではグラフィックデザイナーとして5年間、主に広告販促物の制作に従事してきました。直近の2年間は、4名のチームリーダーとして進行管理やクオリティチェックを担当し、メンバー育成にも尽力してまいりました。

しかし、より企画段階からコンセプト設計に関わり、トータルでのクリエイティブディレクションを行いたいという思いが強くなりました。

貴社であれば、私の培ってきたデザインスキルとチームマネジメント経験を活かし、アートディレクターとしてクライアントの課題解決に貢献できると考えております。

例文3:事業会社のUIデザイナー → スタートアップ

スタートアップへの転職では、変化への対応力と、0→1(ゼロイチ)フェーズへの適性がポイントになります。

整った環境での運用経験も重要ですが、現在は「何もないところから価値を創り出す」ことに挑戦したいという意欲が高まっています。

【例文】
貴社が展開する新規事業の革新性と、社会課題を解決しようとする熱量に惹かれ、その立ち上げフェーズにUIデザイナーとして参画したいと考え志望いたしました。私は現職にて、登録者数100万人規模のアプリUI改善を担当し、デザインシステムの構築運用も経験してまいりました。

スピード感が求められる貴社の開発環境において、私が培ったプロトタイピングの速さと、エンジニアと連携した実装への理解は、プロダクトの早期リリースと改善サイクルを回す上で必ずお役に立てると考えております。

例文4:同業種(Web制作会社)への転職

同業他社への転職では、「なぜ今の会社ではダメで、その会社なのか」という差別化要因を明確にする必要があります。

【例文】
様々な業界のWebサイト制作において、徹底したユーザーヒアリングに基づく戦略的なデザインを行う貴社の姿勢に共感し、志望いたしました。現在もWeb制作会社に勤務しておりますが、短納期・大量生産型の案件が多く、一つひとつの課題解決に深く向き合えないことにジレンマを感じておりました。

貴社の制作実績を拝見し、課題の本質を捉えたアウトプットに感銘を受け、私もこのような仕事がしたいと強く感じております。

クライアントワークで培ったコミュニケーション能力と、細部までこだわり抜く実装力は、貴社の求めるクオリティ基準を満たすものと自負しております。質の高いクリエイティブの創出に貢献したい所存です。

例文5:インハウスデザイナー → 広告代理店

インハウスから代理店へ移る場合、特定の事業だけでなく、幅広い課題解決に挑戦したいという意欲をポジティブに伝えます。

【例文】
特定の事業だけでなく、より多様なクライアントや業界の課題解決にデザインの力で貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。私はこれまでメーカーのインハウスデザイナーとして、自社商品のブランディングやパッケージデザインを一貫して担当してまいりました。事業会社にいたからこそ身についた「商品が売れるまでのプロセス」や「事業主視点でのコスト感覚」は、クライアントワークにおいても大きな武器になると考えております。

貴社の強みであるプロモーション戦略において、私の持つ事業主視点のデザイン提案を掛け合わせることで、クライアントに対しより説得力のあるソリューションを提供できると確信しております。

【例文あり】評価されない志望動機3つのNGパターン

「NG」と書かれた木製のブロックとそのうえに乗っている2体の人形

せっかくの経験も、伝え方を間違えるとマイナス評価に繋がってしまいます。
多くのデザイナーが陥りがちな3つのNGパターンについて解説します。

NGパターン1:スキルのアピールに終始している

最も多いのが、ポートフォリオを見ればわかるスキルの羅列になってしまっているケースです。

NG例文:
「私はPhotoshopとIllustratorが使えます。
また、HTML/CSSのコーディングも可能です。
動画編集の経験もあります。
これらのスキルを活かして貴社で働きたいです。」

【NG理由】

企業が知りたいのは「何ができるか(機能)」だけではなく、「そのスキルを使って自社にどう貢献してくれるか(価値)」です。

スキルはあくまで手段であり、志望動機ではその手段を用いて何を成し遂げたいかという目的や熱意を語る必要があります。

NGパターン2:「学ばせてほしい」という受け身な姿勢が強い

成長意欲が高いことは素晴らしいですが、それを「教えてもらう」スタンスで伝えてしまうのは危険です。

NG例文:
「貴社の高いデザインスキルに憧れています。
入社して先輩方から多くのことを学び、デザイナーとして成長していきたいです。」

【NG理由】

企業は学校ではありません。

特に中途採用では、会社に利益をもたらす即戦力が求められています。

「貢献しながら、共に成長する」というスタンスに変えましょう。

NGパターン3:どの企業にも当てはまる漠然とした内容

具体性がなく、社名を書き換えればどこでも通用するような内容は、すぐに見抜かれます。

NG例文:
「貴社の企業理念に共感しました。
デザインの力で社会に貢献したいと考えており、私の経験を活かして精一杯頑張ります。」

【NG理由】

「どの点に共感したのか」「どのような経験をどう活かすのか」が具体的でないため、志望度が低い、あるいは定型文を使い回していると判断されます。

企業の特徴や課題に触れ、自分だけの言葉で語ることで、本気度を伝える必要があります。

ポートフォリオと連携させて「説得力」を倍増させるテクニック

「CHALLENGE」の文字と宙に浮いている階段

志望動機は、職務経歴書や面接での発言だけで完結するものではありません。

デザイナーにとって武器である「ポートフォリオ」と連携させることで、説得力は何倍にも高まります。

志望動機で触れた実績はポートフォリオで深掘りする

志望動機の中で「〇〇の課題解決を行い、成果を出した」というエピソードに触れた場合、そのプロジェクトはポートフォリオ内で最も詳細に解説すべきです。

単に成果物を掲載するだけでなく、プロジェクトの背景、直面した課題、思考のプロセス、デザインによる解決策、そして最終的な結果までをストーリーとして見せましょう。

志望動機とポートフォリオがリンクすることで、実績の信憑性が担保され、採用担当者はあなたの実力をよりリアルにイメージできるようになります。

面接を見据えた「語れる」プレゼンストーリーを用意する

面接では、志望動機とポートフォリオを行き来しながらプレゼンテーションを行う場面があります。

この時、書類に書いた志望動機と、口頭で説明するポートフォリオの内容に一貫性を持たせることが重要です。

「志望動機で語った『強み』が、実際の制作物にどう反映されているか」を説明できるように準備しておきましょう。

ポートフォリオと志望動機を効果的に連携させるには、客観的なフィードバックが不可欠です。

ユウクリには、デザイナーの採用を知り尽くしたキャリアアドバイザーが多数在籍。

あなたの経歴やポートフォリオを拝見し、企業に響くアピール方法を一緒に考えます。

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よくある質問(FAQ)

「Q&A」と書かれた木製のブロック

Q1. 志望動機の適切な文字数はどれくらいですか?

A. 職務経歴書に記載する場合、300~400字程度が一般的です。

要点を簡潔にまとめ、採用担当者が短時間で読めるボリュームを意識しましょう。

伝えたいことが多い場合は、面接で口頭で補足する前提で、最も重要なメッセージに絞り込むことが大切です。

長すぎると要点が伝わりにくくなるため注意が必要です。

Q2. 正直、給与や待遇が一番の理由です。どう伝えれば良いですか?

A. 給与や待遇を志望動機の主軸にするのは避けましょう。

採用担当者は「条件さえ良ければどこでも良いのでは?」と捉えかねません。

まず事業内容やデザインへの共感、自身のスキルをどう活かせるかといった貢献意欲を伝えましょう。

その上で、面接の後半やオファー面談の際に「正当な評価をいただける環境で実力を発揮したい」といった形で、前向きな意欲として伝えるのがスマートです。

Q3. 複数社応募する場合、志望動機は使い回しても良いですか?

A. 絶対にNGです。

使い回した志望動機は、企業研究が浅いことの証明になってしまいます。

「なぜこの会社なのか」という問いに答えられない志望動機では、採用担当者の心には響きません。

本記事で紹介した4ステップを参考に、必ず1社ごとに内容をカスタマイズしてください。

大変な作業ですが、このひと手間が内定を大きく引き寄せます。

まとめ:採用担当者に響く志望動機で、理想のキャリアを掴もう

本記事では実務経験を持つデザイナーが、転職活動で成功するための志望動機の書き方を、具体的なステップと例文を交えて解説しました。

実務経験があるデザイナーの志望動機で重要なポイントは以下の3つです。

  1. なぜこの会社なのか(志望度の高さ)
  2. 自分の経験をどう活かせるか(貢献可能性)
  3. 将来のキャリアプランと合っているか(成長意欲)

NGパターンを避け、自己分析と企業研究を徹底的に行い、あなたの強みと企業のニーズを繋げることで、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる志望動機は必ず作成できます。

ポートフォリオに加えて、説得力のある志望動機という武器を手に入れ、あなたのデザイナーとしての価値を最大限に発揮できる新しいステージへの扉を開きましょう。

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