こんにちは。クリエイターワークス研究所(CWL)のまるこです。
クリエイターの仕事満足度調査⑤の記事コンテンツでグラフィック系クリエイターの仕事満足度とその実態について報告しましたが、グラフィック系クリエイターの仕事全体の満足度もまた『満足・やや満足』が65.8%と比較的高い数字になりました。
※グラフィック系(n=229):アートディレクター、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、エディトリアルデザイナー、空間デザイナー、DTPオペレーター、編集ライター、制作進行管理
▶引用:《クリエイターの仕事満足度調査⑤》グラフィック系クリエイターの仕事満足度と実態
そこで、前回のデジタル系クリエイターと同様、グラフィック系クリエイターについても、どのような信念を持ってクリエイティブワークに携わっているのか?フリーコメント形式で回答いただきました。
仕事満足度の数字の背景にあるグラフィック系クリエイター一人一人のやりがいや信念を知ってもらうことで、クリエイターとしてのプロ意識の姿勢や、専門職としての誇りを持つことの素晴らしさが伝われば嬉しいです。
そして、少しでもクリエイターの価値が高まるきっかけになったらさらに嬉しいです。
グラフィック系クリエイターのやりがい1位は『仕事をやり遂げること』
まず、広告業界で活躍しているグラフィック系クリエイターはどんなことにやりがいを感じているのでしょうか?アンケート調査の結果は以下のようになりました。
グラフィック系クリエイターはクリエイティブワークを通して『仕事をやり遂げること』『興味のある仕事ができること』にやりがいを強く感じているようです。
グラフィックデザインにおいては、Webのようにコーダーやエンジニアなどと分業することは少ないことから、1人で仕事をやり遂げることに強い達成感を感じるのかもしれません。
ちなみに、デジタル系クリエイターでトップだった『自分の成長を感じること』の項目は3位となりました。
グラフィックデザイナー、アートディレクター、DTPオペレーターの信念や大切にしていることとは?
上記のようなやりがいを得るために、仕事で大切にしている信念とはどんなことなのでしょうか?
グラフィックデザイナー、アートディレクター、DTPオペレーター別でフリーコメントで回答いただいたのでご紹介していきます。
ご自身の考えと照らし合わせてみたり、新たな気づきを得られたら幸いです。
グラフィックデザイナー
デザイナーとして自己満足にならないための心がけとして、『エンドユーザー』や『クライアント』『お客様』に対する意識の高さが強く感じられるフレーズが多いことが印象的です。
アートディレクター
アートディレクターとして『クオリティの担保』をしつつ、チームやクライアントの『信頼』『貢献』に高い意識を持っていることが分かります。
DTPオペレーター
DTPオペレーターはデザイナーの指示の元、データを正確に修正・調整をする役割ですが、単に指示通りに行うだけではなく、『センス』を持って『顧客のニーズ』に応えていくプロ意識が感じられます。
その多職種:パッケージデザイナー、イラストレーターなどの信念とは?
その他職種についてもご回答いただいているのでご紹介します。
パッケージデザイナー
- ユーザー、クライアントの満足度を満たせるように常に顧客目線でいること
- 自分の実力を過信せず、その時々のベストを尽くすこと
- 売れる商品デザインをする。その上で美しく新しいものを目指す
- 周りを幸せにすることがクリエーターの仕事。クライアントワークだけでなく、永続的な組織作り、メンバーの成長も大切な仕事
イラストレーター
- クリエイターであってアーティストではないので、クライアントの要望に寄り添う力、寄り添いながらも提案ができる専門家的スキルも同時に持って、頼りにしてもらえる存在感を大切にしたい
- 自分の成果物を見た人の感情がよい方に動くようなものを制作する
- 締切を守るという当たり前のことや、ほうれんそうを大事にしています
- 安売りしない
- 家族との時間を大切にすること
編集ライター
- 自分の感性や直感、意見を大切にしながらも、最後には求められているところに落とすこと
- 楽しむ
- 急がず、一つ一つ丁寧な仕事をする
- 柔軟なプライドと折れない心
空間デザイナー
- 独創的で面白いアイデアを生み出すことを目標に日々活動しています。ただ、非クリエイターにはアイデアやデザイン業務の価値を知っていただけていない場合が多く、タイトな納期や低予算の依頼が来てしまうこともしばしばあります。その都度伝えられる相手には正直に納期も金額も気持ちもお伝えし、クリエイティブな仕事について知ってもらえるように努めています
- 自分のスキルや経験を活かせる仕事や場所を常に探すこと。仕事はもらうのではなく創る。社内ベンチャー精神
まとめ
今回は、グラフィックデザイナーやアートディレクターなどのグラフィック系クリエイターのやりがいや信念についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
広告やSPツール、パッケージなどリアルで手に触れる機会の多いDTPでは、デジタルよりも高いクオリティが求められます。そのため、デジタル系クリエイターよりもクオリティに関するワードが多いのも特徴的でした。
現在、仕事に悩んでいたり、考えがブレてしまったりしているクリエイターさんにとっても、何か前向きになれるヒントが見つかれば嬉しいです。
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