【「お任せします」の恐怖・・・!】共感必至のリアルなデザイナーあるある

デザイナーあるある

フリーランスや会社勤め問わず、社会に出て働いていると、ときたま「いや・・・それはちょっと」と思ってしまうような理不尽な依頼を受けることがありますよね。特にクリエイティブ職の方ならば、誰しも思い出すだけで胃が痛くなるような経験があるのではないでしょうか。
ちなみに、筆者も現在フリーランスでグラフィックデザイナーを営んでおりますが、ちょっと困った案件を請けてしまった、やらなければいけなくなってしまったことは多々あります。
今回は、実際に筆者が体験したり、同業者から見聞きしたデザイナーの悲喜こもごもを「デザイナーあるある」形式にしてご紹介していきます。駆け出しのデザイナーさんやデザイン業界に興味がある方は「こんなこともあるのか」と参考にしていただければ幸いです。同業者の方におかれましては、ぜひとも一緒に泣いてください。

 

無茶な納期を設定される

無茶な納期はデザイナー稼業の宿命です。「明後日まで」、「明日まで」、「今日の夕方まで」、「2時間後くらい」など、時間は多岐に渡りますが、多くの場合かなりの制作速度を要求されます。というよりも、納期が長い仕事などこの世にはないのです。

逆に、たとえば「急ぎじゃないので」、「2週間後くらいまでに」と納期が長めに取られている場合、一見余裕がありそうに思えますが注意が必要です。

「急ぎじゃないので」の本意は「急ぎじゃないけど最速で」という意味ですし、「2週間後くらいまでに」の本意は「2週間後までにあがればいいけど、できれば明後日までにあげてね」という意味です。額面通りに受け取るのはギャラだけにしましょう。
 

飛び交う抽象的、無理目な注文

「ここをもっとぼわっと」、「もう少し赤をアグレッシブな感じに」、「おしゃれにして!」など、制作時にはクライアントから抽象的な注文が飛び交います。

このくらいの注文であれば、「こんな感じですか?」と参考イメージを伝えたり、複数色を出してみて近いものを選んでもらったりと、対処方法はいくらでもあります。もう「あるある」というよりは日常ですね。

しかし、中には「この後ろ向きの猫を前向きにしてください」だったり、「社長の首から下をこのモデルの写真に変えてください」など、予想だにしない明後日の方向から無理目な注文が飛んでくることもあります。

ここで、何とか事態の収集を図ろうとして「猫の性格を前向きにしてみました」と、一休さんばりにとんちをきかせて対応してみてもクライアントに冗談は通じません。できないことは「できません」としっかり断りましょう。
 

「お任せします」の恐怖

これも依頼の際に多いのですが「お任せします」「あなたのセンスを信用していますので、好きにやってください」というオーダーです。

とてもありがたいご指示なのですが、そのまま受け取って自分のセンスの赴くまま、完璧な作品を仕上げたとしても、待っているのは「ちょっとイメージと違いました」というフィードバックメールです。

つい勘違いしてしまいがちですが、「お任せします」「あなたのセンスを信用していますので、好きにやってください」という文章の中には
(※デザインのことはよくわからないし、指示の仕方もわからないので、とりあえず私や上司が気に入るようないい感じのデザインをしてください)
という注釈が入っているので、これまた注意が必要です。
 

「いい感じで」の戦慄

「いい感じで」「お任せします」と同様です。「ラグジュアリーな感じで」、「イケてる感じで」、「最近流行っている感じで」も同義であるといえるでしょう。すべての言葉の前に(※私が思う)が入ります。

この「私が思う」が曲者で、クライアントとデザイナーが双方「私が思う」デザインを思い描いてしまうと、当然のことながら仕上がりイメージに齟齬が発生します。

なるべく初期段階でイメージの共有は詰められるところまで詰めておくのが、後々問題を起こさないコツなのですが、さんざんイメージを共有したとしても、最悪の場合「やっぱり気が変わった、やっぱりこっちで」と、延々とリテイクを重ねられてしまう哀しみのスパイラルに陥る場合もあります。

イメージの共有とともに、修正回数の限度などはオリエンテーション時にしっかりとおこなっておきましょう。
 

絶対にやって来ない満足なデータ

ロゴデータに代表される各種素材が、満足な状態で来ることがほぼないというのも、デザイナーあるあるのひとつです。

印刷物なのに「ロゴはホームページから取ってきてください」と無茶なことを言われるのは日常茶飯事です。

そういう会社に限って「小さくて使えないので、正規のロゴデータをいただけますか? デザイナーさんに連絡取れます?」と聞くと、ほぼ「デザイナーさんとは連絡取れないんですよ」と返されます。不思議ですね。

さらに、「ではトレースしますので改めてお見積りを・・・」と提案すれば「ロゴはあるのだから料金がかかるのはおかしい」と、哲学的な返答をされてしまったりもします。
画像データも同様で、解像度の足りない画像が届いたり、ウォーターマークの付いた有料画像を「これをそのまま使ってください」と言われたりと、トラブルは絶えません。

これも素材支給をお願いする際に、多少嫌がられてもきっちりと「どんな物を、どんな状態で欲しいか、無い場合はどうなるか」とガイドラインを取り決めておくとよいでしょう。

 

悲劇を起こさないための対処法

いくつかの「デザイナーあるある」を紹介して参りましたが、これらはすべて事前のオリエンテーションと制作作途中のコミュニケーションをしっかりと取っていれば、どれも回避可能な悲劇です。

納期は時間まできっちり決める、イメージの共有をしっかりする、曖昧な表現や決定はなるべく避ける、専門用語は少なめに平易な言葉を用いて素材の共有などをおこなうことで、仕事はグッとスムーズに運びます。

むしろ、これだけやっても高確率で発生してしまうのが「デザイナーあるある」なのですが・・・対処しておいた場合としなかった場合では、その後の苦しみが雲泥の差です。

クライアントとデザイナー、どちらが悪いということはありませんが、幸せな仕事をひとつでも多く手掛けるために、事前の打ち合わせや途中のやり取りに一手間かけてみてはいかがでしょうか。

 

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