ライター必見!インタビュー初心者に教えたい“取材が上手くなるコツ”

ライターが独立しようと思ったとき、様々なライティングの業務が存在しますが、その1つとして需要が大きいのが「取材記事」。でも、制作会社等に在籍しているときは、ディレクターを介してなどで取材ライティングをしたことがあっても、ひとりで実際に取材・インタビューをしたことがある方は、実は少ないかと思われます。そこで今回は、インタビュー初心者のための取材が上手くなるコツをご紹介したいと思います。

 

取材前に準備しておきたい3つのこと

世の中には、「先入観に邪魔されたくないから、相手のことを何も調べずに行く」なんてすごくカッコイイことを言うライターもいます。しかしこういった荒技はベテランライターだからで言えること。初心者が何の準備もしないままインタビューに挑むのは無謀です!

取材対象者も私たちライター側も、せっかくの貴重な時間をインタビューに費やすのですから、下準備を済ませて時間をより有効的に使うべきです。
取材前には、次のような準備を行っておくとよいでしょう

(1)取材対象をしっかり調べて行く
取材前には、取材対象となる人や会社の情報を隅々までチェックしましょう。どんなことをしている人なのか、商材はどんなものなのかという基本的な情報から、直近の仕事や過去の実績なども踏まえて、できるだけたくさんの情報を調べてから挑みましょう。

(2)レコーダーor取材メモを準備する
インタビューの内容をレコーダーに録音をするライターもいれば、インタビュー中も手書きのメモを取るだけというライターもいます。ちなみに、筆者は後者です。

聞き逃しのないようにレコーダーを使うのはとてもいいことですが、「録音している」「あとで聴き返して確認すればいいかな」という安心感から、深く切り込んだインタビューができなくなってしまうことがあります。取材メモを取りながらわからないことはその場でどんどん質問し、より深く掘り下げた取材を行うようにすることで、意外な言葉が聞けたり予想もしなかった回答をもらえて話しが弾むといったラッキーな展開になることもあるのです。

とは言え、聞きながらメモを取るのがどうしても難しく、話に集中できないとなると本末転倒です。
レコーダーを使うか、メモを使うか、どちらがいいのかまだわからないうちは、どちらも試してみて、自分に合うスタイルを見つけていってください。

(3)事前に細かい質問を用意しておく
よほどのテクニックがある人を除いて、その場で質問を考えるには限度があります。十分な情報や素敵な言葉をもらえていないのに質問することがなくなってしまって、思わず「あなたにとって〇〇とは」といったどうでもいい質問を行ってしまうのは、取材初心が陥りやすいパターンです・・・。

「どう思いますか?」「どう考えていますか」「この先どうしたいですか?」などざっくりした質問では、ありきたりな答えしかもらえません。取材前には細かい質問内容を準備しておきましょう。

インタビューはする方もされる方も緊張するもの。事前に質問の内容を取材対象に伝えておくと、お互い心の準備ができるので当日インタビューがスムーズにすすむということもありますよ。

 

これはNG!取材時にやってはいけないこと

服装や言葉遣いなど社会人としての常識的マナーで取材対象に接するのは当然のことですが、それ以上に、インタビュアーとしていい言葉を導き出す貴重な機会を逃してしまわないよう気をつけたいものです。

特に注意したいのが、一方的な質問攻め。具体的には、相手が「はい」「いいえ」だけで答えられるような質問をばかりを行うことです。
インタビューは質問をしないと始まりませんが、こちらが一方的に質問を行うばかりでは相手も答えを考える余裕がなくなり、ありきたりな言葉しか出てこないかもしれません。

また、「つまり〇〇ということですね?」などライター側が答えを出してしまうこともNG。「こう言って欲しい」というこちらの考えや希望を、無意識に押し付けてしまうことになります。

相手に考える時間を与え、自らの言葉で答えてもらえるよう、質問者という立場でありますが聞き役に徹することも意識しましょう。

 

取材対象を好きになる!

取材の極意は、取材対象を好きになること、と言っても過言ではありません。

相手に興味を抱くと相手のことをもっと知りたいと思う気持ちが生まれ、自然と質問内容が増えます。好きになって調べていくうちに、対象者の情報がどんどん増え、自分との共通の話題(出身地や大学で専攻していたこと、読んだ本などなど)が見つかることもあります。そういうネタをストックしておけば、取材時に話の幅が広がり、表面的な質問から一歩踏み込んだ意外な一面や他では聞けてない情報を引き出すことができるかもしれませんよ!

 

以上が、インタビュー初心者が押さえておくべきポイントです。取材に慣れていない頃は緊張してなかなかうまくいかないものですが、事前準備やちょっとしたコツを知っておくことで、スムーズにインタビューを進めることができます。ぜひ参考にしてくださいね!

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