【フリーランス・起業への道 第2回】~フリーランスになるため、準備しておくことは?~

フリーランスになるため、準備しておくことは?

会社勤めを卒業して、自らの道を歩き出すためのお手伝いをするこのシリーズ。第2回目の今回は、「フリーランスとして活動を始めるため」のお話です。
筆者の周辺のクリエイティブ系の人の中には、フリーランスと起業を同じように捉える方が多々います。が、それは全くの間違いです。フリーランスについて筆者自身の経験談も含めてお話をしましょう。起業を目指す方にも響く部分があるかと思いますので、ぜひ目を通してください。

 

フリーランスと起業、一番の違いは?

フリーランスが法人と最も違うのは1人と言うことです。

笑い話ではありませんよ!

起業して法人となれば、それは法的にも『法人格』と言う扱いになりますし、たった1人の法人でも帰属意識が生まれます。そして公私のケジメが生まれます。しかしフリーランスの場合、公私の区別は自分自身で作ります。

そうです。
筆者を含めセルフコントロールが苦手な人は要注意ということです。

○ワーク・ライフ・バランス
仕事と生活のバランスを取る。クリエイティブ系の仕事では特に難しいですね。
残業疲れ、飲み過ぎ、そんな時は仕事を後回しにしたくなりますよね?会社員であればある種の責任感でとりあえず出勤します。これが完全に自由になった時もできるでしょうか?
また逆の例として、家族旅行に仕事を持って行った人の話も聞いた事があります。

人それぞれスタイルは違いますが、自分なりのルールを作らないとダラダラと流されがちなのは筆者だけではないはずです。

○金銭管理
これも難しいかもしれませんね。しかし公私をきちんと区別しないといけません。
キャッシュフローと言う現金の流れが分かりづらくなります。「給料日前だから安いランチで済ませる」的なことは仕事の支払いに通用しません。

○体調管理
日々の体調管理も充分気にしたいところです。なにしろ自分1人しかいないのです。会社では健康診断も手配してくれたでしょうが、もう自分で手配しないといけないのです。
身体的な問題だけでなくストレスも同様です。グチを聞いてくれる同僚はいません。逃げ道を作っておくのは大事なことです。
公共の検診などもこころ強い限りです。チェックしておきましょう。

○仕事場
多くのフリーランスの方が自宅=仕事場と思います。
さらには、現在は自宅・事務所の二択ではなく多くのスタイルがあります。ノマッドスタイル、マンスリーオフィス、バーチャルオフィスなど、あなたの仕事内容、生活スタイル、性格などから検討してみましょう。

 

用意するもの、手続きなど

では、ここで具体的に必要なものをご紹介します。
ただスペースに限りもあり、幸いこの種の内容はネット上で多く見られますので細かなところはそちらにお任せしましょう。

○名刺、封筒、レターヘッドなど
自分の顔となり1人歩きすることもあります。デザイン系の方はやはりこだわりを見せて欲しいですね。
時間切れになって間に合わせのデザインで済ませないように早めに着手したいものです。

○請求書、領収書、各種事務書類
今までは会社の消耗品でしかなかった各種書類も忘れずに用意しましょう。
せっかくなのでオリジナルデザインで作りたいところですが、既製品で間に合わせる場合も大きな文具店で多くの種類から自分に合ったものを選びましょう。毎月毎月目にすることになりますから。

○印鑑、スタンプ
住所、氏名、電話などのスタンプ、そして印鑑は用意した方が良いでしょう。
また、遊び心のあるデザインのスタンプなども職種によっては効果的に使えますね。

○事業用のメールアドレスを作成
事業用のメールアドレスは個人用とは分けた方が、受信もれ、誤発信なども防げスムーズだと思います。

○クレジットカード、ローン、年金、保健など
ネット上の独立関係のサイトにはこのあたりの情報も多くあります。
確かに個人事業主は金融機関の信用が低下するので、独立前に住宅や車などのローンを組んだ方が良いかもしれません。年金、保健に関しては退職時に会社で説明を受けられると思います。『フリーランス 手続き』で検索してみてください。

○ポートフォリオ
これからは常に営業マンでもあるのです。営業ツールとしてのポートフォリオは必要に迫られる前に作っておきましょう。

参照:優クリ-Lab for Creator【ポートフォリオの作り方 第5回】

 

弱い紐帯の強み=つなげておく人間関係

マーク・グラノヴェッター「弱い紐帯の強み」。
このややこしい名前をご存じない方でも、その主旨はみなさん理解していると思います。

それは「現代のような複雑なネットワーク内では、強い結びつきの人より、顔見知り程度の薄い関係の人の方が重要な情報(新鮮な考え)を与えてくれる」というもの。

インターネットが身近になった現代では実感があると思います。

フリーランスになるとより実感できるでしょう。どんな繋がりが幸運(仕事)を与えてくれるか分かりません。
ネット、会合、展示会、パーティ、様々な場面で人の繋がりを大事にしましょう。
筆者がフリーランスだった時にはSNSもあまり活用せずおまけに出不精でした。後にひょんなことから仕事に繋がりこの重要性に気付かされました。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/マーク・グラノヴェッター

 

弱い紐帯の強み=スタッフ、外注先、そして情報

受注のきっかけばかりではありません。仕事仲間や情報の繋がりも重要です。
ものすごいスピードでテクノロジーが進歩している今、速さと量により1人では伝わりづらい情報もあります。意識してアンテナを張ることは重要でしょう。

○大きい仕事はフリーランスには来ない?
起業せずに個人事業主として活動する場合、一般的によく言われるのが「大きな予算の仕事は来ない」と言うことです。
これは筆者の経験上でも感じました。

クライアント、代理店、大手プロダクション、これらの企業が仕事を発注する際は常に危機管理を考えます。発注先にトラブル(事故、病気など)が発生した場合にどのように回避できるのか。企業によっては、個人ではPO(発注書)の社内承認が取りづらいところもあるようです。

しかし、時代は変わってきてもいます。個人であっても、仲間とお互いのトラブルをフォローし合うことができます。友達に口約束で頼む程度ではなく、あらかじめ数人グループで補完ネットワークを構築して明文化するのが良いでしょう。
発注者側が納得、信頼してくれれば問題ないのです。

○派遣登録
この優クリLabでも取り合えげていましたが、派遣登録しておくことは収入の確保、ネットワーク作りなど多くのメリットが考えられます。筆者としてもお勧めします。

参照:優クリ-Lab for Creator【フリーランスのデザイナーに実はおすすめ!『派遣』という働き方】

 

少し長くなりましたが、フリーランスとはと言う観点からなるべく実感を与えられるように記述しました。大いに頭を悩ませて、そして強い意志で夢を叶えて欲しいと願っています。わずかでも成功の支えになれば嬉しい限りです。

次回は「起業の準備」についてです。

【連載1/3】 独立を考えたらチェックする7項目
【連載2/3】 フリーランスになるには
【連載3/3】 起業するには

 

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