実態調査

元デザイナーの私がクリエイターのアンケート調査をするワケ

クリエイターワークス研究所の調査内容

こんにちは。クリエイターワークス研究所(CWL)の宮本(まるこ)です。
今回は、私がなぜアンケート調査をしているのか?について、書かせていただきたいと思います。

まずは、私がどんなアンケート調査を行っているのかを、簡単にご説明します。
昨年末から2022年1月中旬にかけて実施したのが、私が初めて担当した『クリエイターの働き方実態調査』です。
この調査の目的は、
✔コロナ禍でクリエイターはリモートワークが普及しているのか?
✔普及しているクリエイターはリモートワークのメリット、デメリットをどう感じているのか?

などについて、計53項目の質問から調査報告させていただきました。

そして、第二弾となるのが、現在実施中の『クリエイターの仕事満足度調査』アンケート。
今回のテーマは、【クリエイターの仕事満足度】についてです。

以上からお分かりいただけるかと思いますが、私が行うアンケート調査は、クリエイターやクリエイティブに関連したテーマしか扱いません

なぜなら、『クリエイターみんながイキイキと働ける世界に』を目的(ミッション)とし、『「知らない」「見えない」クリエイターのリアルを伝え、クリエイティブ業界に前向きで新しい行動変容が起こす』ためのアンケート調査だからです。
▶参考記事:クリエイターワークス研究所とは?

前回のアンケート結果からさらに解像度を高めるために、アンケートを構築していきたい

ここから本題に入っていきます。

では、なぜ今回は【クリエイターの仕事満足度】というテーマにしたか?
理由は2つあります。

1つは、前回のアンケート調査の結果を踏まえてのことです。
実は、気になる回答がありました。それは以下の設問です。

(複数回答)
引用:《クリエイターの働き方実態調査⑤》クリエイターが思うリモートの課題とは?

この設問では、「オンとオフの切り替えがしにくくなった」と回答するクリエイターが多く、リモートワークが一般的となったクリエイターの就業時間・残業時間の実態はどうなのか?が気になりました。

さらに、今後の働き方についての回答も。

引用:《クリエイターの働き方実態調査⑧》【年代別比較】クリエイターのこれからの働き方。みんなどう考えている?

30代以降は「副業したい」が常にトップ。
一方で、どの年代においても「クリエイターではない道を検討」を選ぶ一定数のクリエイターもいることが分かりました。

その理由として、体力的な問題や年収ややりがいについて懸念を持っていることも確認ができました(下図参照 複数回答)。

引用:《クリエイターの働き方実態調査⑧》【年代別比較】クリエイターのこれからの働き方。みんなどう考えている?

以上の回答結果から、こんな仮説や疑問が浮かびました。

働き方改革やコロナ禍のリモートワーク導入が促進されてきていることから、

・リモートによりメリハリのある働き方がしにくくなった今、労働時間は増えた?

・残業時間は3年前に比べて減らせている?


・副業の興味関心が強いのならば、副業しているクリエイターも多い?

・みんなが考える「クリエイターのやりがい」とは?


現在活躍中のクリエイターにとって、現在の環境下での仕事満足度ややりがいはどのように考えているのだろうか?という興味も沸き起こりました。

これらを掘り下げていく内容のアンケート調査を実施することで、クリエイターの実態の解像度をより高めることができるのでは…と思っています。

以上が、今回のアンケートの1つ目の理由です。

クリエイターのみんなが聞きたいことを聞く
クリエイターワークス研究所(CWL)はそんな存在でいたい

もう一つの理由は、クリエイターの皆さんのリクエストにお応えするためです。

実は、前回の『クリエイターの働き方』実態調査アンケーで「ぜひ調査してほしい!というクリエイティブ関連のテーマがございましたら教えてください」とテーマを募集していました。
クリエイターの皆様からは、クリエイターの「残業時間」「年収」「副業」についてのリクエストが多く挙がったのです。
以下の図は、クリエイターの皆様からいただいたフリーコメントの回答をテキストマイニングで見える化したものです。

(フリーコメント回答 n=511)

みんなが知りたいことを、みんなの代わりにアンケート調査して、情報発信をする。
それをすることで、きっと多くの方の興味関心がカタチとなり、情報発信もさらに大きな意味あるものになると信じています。

元デザイナーだからこそ、発信したい強い想いがあります

ここまで、現在実施中のアンケート調査を行う理由について、お伝えしてきました。

そもそもなぜ私がアンケート調査を積極的に行っているのか?についてですが、私自身も20代の頃グラフィックデザイナーとして少数精鋭の制作会社2社で働いていた経験があるからです。
当時はまだ徹夜も当たり前なハードワークがあったこともあり、「他のクリエイターはどうなんだろうか…?」と気になったことがありました。
▶関連記事 はじめまして。まるこです。 -元デザイナーがマーケターになるまで-

今でこそ徹夜続きのようなハードなクリエイティブ環境は少なくなったとは思います。
しかし、コロナ禍による経済低迷やリモートワークなど、私がデザイナーをしていた頃よりもクリエイターを取り巻く環境は目まぐるしく変化がある中、
・自分以外のクリエイターはどのような働き方をしているのか?
・どんな考えを持っているのか?
興味を持つのは当然のこととだと思いますし、知る必要性もあると思います。

当時の自分のように不安を感じているクリエイターが1人でもいるならば、そこに介在価値はあるのではないか…と考えています。

また、コロナ禍でリモートワークが多くなり横のつながりが希薄になってしまったことから、SNSを始めたというクリエイターも少なくないと思います。
SNSでクリエイター一人一人の情報発信をチェックしたり、コミュニケーションを取るのもとても刺激を得られる良い方法ですね。
関連記事《クリエイターの働き方実態調査⑨》クリエイターに人気のSNSランキングTOP10!はこちら

ただ、SNSでは、クリエイティブ業界は「ブラック」と揶揄されることもあれば、一方で「キラキラ」と言われたり…、実態が不透明なのに様々な憶測や見解が飛び交っています。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、その状況も、私は変えたいと思っています。
アンケート調査をすることで一定の母集団を形成しリアルな傾向を掴み、根拠あるクリエイターの「今」の実態を情報発信していきたいと思っています。
だからこそ、1人でも多くの現役クリエイターの方にアンケート回答いただきたいと思っています。

ただ、残念ながらクリエイターワークス研究所(CWL)は私一人で運営しているので、経済産業省が行っているような大々的な実態調査はできないかもしれません。
▶参考資料 デザイン関係統計資料(経済産業省)

けれども、クリエイターワークス研究所(CWL)はまだ小さな規模だからこそ、もっと解像度の高いリアルなクリエイターの声も反映できると思っていますし、少数派の声もピックアップし問題提起していくことで「知らなかった」「見えなかった」課題を顕在化させていくこともできると思っています。

元デザイナーの実体験から、上記のような強い想いを胸に、アンケート調査に向き合っています。
始めたばかりでまだまだ試行錯誤の連続ではありますが、これからもクリエイティブ業界に前向きな行動変容を起こすきっかけ作りをしていきます。
1人でも多く応援してくださる方がいればすごく励みになりますし、心強いです。

計46問!ボリュームのある質問数で本気でクリエイターの実態を見える化します

以上が、私がアンケート調査にかける想いです。

今回の『クリエイターの仕事満足度調査』アンケートも46問とボリュームがありますが、クリエイターの実態の解像度を高めるためでもあります。

・対象:Web,UIUX,ゲーム,グラフィック,パッケージ,プロダクト,空間,動画などの様々なジャンルにおける現役クリエイター、現役マーケター
(※CWLでは、マーケターもクリエイターに含むと解釈しています)

・質門数:計46問
(回答によって増減が変化します。例えば『フリーランス』と回答した方と『会社員』と回答した方とは回答内容・数が異なります)

・質問内容:残業量、年収額、副業の有無、仕事のやりがいなど

・回答所要時間:およそ10~15分程度です
【回答締め切り:5月18日(水)】
※締め切りました※

※回答結果は6月よりクリエイターワークス研究所のサイトにて随時公開していきます!※
メルマガ登録いただくとタイムリーに調査結果をお届けできます)

すでにご回答してくださったクリエイターの皆さんからは、
「今までのキャリアを振り返る良い機会になりました!」
結果が楽しみです!」
という嬉しいお言葉もいくつかいただいております。

皆様のお一人お一人の声を、ぜひこの機会にお聞かせいただけると嬉しいです!
今後ともクリエイターワークス研究所(CWL)をどうぞよろしくお願いします。