
Webディレクター・Webライターとして活動している筆者は、Webライターを生業にしていきたいという人や、稼げるWebライターになりたいのだけど、どうすればいいか、という相談をよく受けます。そこで今回は、Webディレクターの視点から、これからWebライターになろうと思っている人、もっと稼げるWebライターになりたい人のためのひとつの手段として、SNS活用術について紹介していきます。
目次
■SNSをセルフブランディングに使おう
筆者に「Webライターになりたい」と相談に来る人には、まず「SNSは何を使っていますか?もし利用したことがないなら、アカウントをとってください」と言っています。
SNSには、様々なものがありますが、最低限、筆者がWebライターとしてアカウントをもつ必要があると考えているのが、facebook、twitter、インスタグラムです。
ポイントは、「Webライターとして」という点です。
Webライターになりたい人や、すでにWebライターとして仕事をしている人の中にも、上記にあげた3つを個人の趣味として利用している人も多いでしょう。でも、それでは「Webライターとして活用できている」ということにはなりません。
WebライターとしてのSNS活用法のひとつが、セルフブランディングのツールとしての利用です。
ご存じの方も多いと思いますが、「ブランディング」とは、企業が売りたい商品に価値を生み出すため構築するイメージ戦略です。そして「セルフブランディング」とは、それを「個人が」自分を「商品」に見立て、価値を生み出すためのイメージを構築することです。
たとえば、「知的に見られたい」と思うなら、知的に見せるためには何をしたらいいのかを考え、見た目や言動を変えていくということ。何に興味を持ち、物事に対して、どういう視点を持っているかも重要です。
■セルフブランディングとSNS
Webライターとして、どういう立ち位置で仕事をしていきたいか、それを定めた上で、それをアピールできる場として、SNSの利用していきましょう。そして、そこに投稿するのは、セルフブランディングに合致するものに限定しましょう。
たとえば、人に与えたいイメージのひとつに「締め切りを必ず守るライター」を設定した場合、「今日も寝坊しちゃった」「インフルエンザにかかって療養中です」などという投稿は、セルフブランディングから乖離(かいり)していると言えます。
実際「SNSを活用してください」と言われると、とにかく何かを発信しなければSNSを活用していることにはならないと勘違いして、考えなしに日常をそのまま発信してしまう人も多いものです。
しかし、もしこれを「原稿を依頼する発注者が読んだらどう思うだろうか」ということは、常に考える必要があります。
「Webライター」がSNSを活用すべきもっとも大きな理由は、「発注の判断材料に使ってもらう」ためです。つまり「自分が(価値のある)Webライターである」ということの発信です。
Webライターを自称するにも関わらず、SNSをやっていないという人は、発注者側からすると「Webに興味がない」、「意欲がない」という認識をもちやすく、発注自体も躊躇するという実態があります。ですから、SNSのアカウントを持っている、利用しているということは最低条件になります。
ですが、その発信内容に、「共感」や「仕事を発注する上での安心」が欠けている場合は残念ながら、活用できていない、といえるでしょう。ここは十分に留意してほしいポイントです。
■SNSを情報収集に使おう
SNSはセルフブランディングだけでなく、「最新のトレンド」を知る最も有効なツールでもあります。
日々変化があるもの・・・例えば「政治や経済」、またはシーズンによって変化するような「ファッションやビューティ関連」などを活かすことも、常にユーザーのリアルに合致した記事を求められるWebライターとして必須のスキルです。
SNSで発信される情報には、信ぴょう性に欠けるものも少なくありません。当然、さらなる深堀りをして利用に値するかの判断も必要になります。その上で、自分の得意分野をWebライターとしての強みにしている人であればあるほど、その分野における最新の話題をいち早く知ることで、石玉混交の中から選り分けていくことができるはずです。
またSNSで広くシェアされたり、リツイートされているものが「何であるか」を知ることも、ユーザーへの訴求力の強い記事執筆に役立ちます。
Web記事には鮮度が重要です。常にフレッシュな内容で、かつ共感性の高い記事を執筆するWebライターさんは信頼されます。ぜひ「SNSを活用」して、さらなる活躍を目指してください。