不規則な食事でアイデアもまったく浮かばない!? クリエイターに大事な食事マネージメント

クリエイターの中には締切や仕事に熱がこもり後回しになったり、自炊が面倒など「規則正しい食生活」と縁遠い人も多いかもしれません。特に、有給などの「保険」がないフリーランスなどは、それで体調不良にでもなれば即、収入に悪影響を及ぼします。健康的とまでいかなくても「しっかり食べる」ことは自分のマネージメントといっても過言ではありません。今回は、クリエイターにとっても大事な食事について考えてみましょう。

 

日常的に不規則な食事を摂ると、どのような状態になるのか?

筆者はフリーランスのグラフィックデザイナー・ライターであり、食生活の不規則さは露骨なまでに自覚があります。つまりは、身をもって食事の大切さを痛感しており、不規則さと栄養不足がもたらすとどうなってしまうのか? 個人的な体験にはなりますが「悪例」として少しお話しします。

まず筆者は少食のため、基本的に1日1食。仕事の合間にナッツ類を摘むくらいで過ごしています。
この生活を続けるとどうなるかと言うと、「疲れが取れない」・「常に頭へモヤがかかったような状態」・「常なる脱力感」など明らかな体調変化に見舞われます。さらに、「攻撃的な意見が増える」・「落ち込みやすくなる」と言った精神面への影響も現れます。

上記のような状態が続くとさすがに仕事にも支障をきたすので、月に1回ほど「リセット期間」として3食自炊して、バランスよく栄養を摂ることを心がけています。
その結果はどうなるかと言えば、「寝起きがよくなる」・「頭が冴える」・「身体が軽くなる」などです。また、「他人に対して寛容になる」・「ポジティブな思考になる」など、精神面でもそれに呼応するかのような変化が起こります。

「食べないと身体や精神面に悪影響が出る」ことについては、「そんなのは当たり前!」と思われるでしょう。しかし、不健康な食生活が常態化している時は、意外と自分の不健康さに目が向かず、気づかないものなのです。

それと言うのも、健康的な食生活をしてはじめて「自分が不健康だった」ことがわかるので、自分のコンディションに対し客観的な判断がなければ、気づいたら身体を壊しているということもあり得ます。自分自身の状態をマネージメントすることは、食事以前の問題として必須と言えるでしょう。

 

食事は脳や身体にどのような影響を与えるのか?

この実体験を裏付けるような調査が大塚製薬より出ています。

この調査は朝食を対象にしたものですが、それによると、「食事(朝食)を食べる場合」と「食べない場合」では、後者は日中の体温が上がりにくくなり、疲れやすくなる、そして集中力も低くなったという結果が出ています。

さらに、この実験の特徴的な点として、実験では被験者を4つにわけ、「1.パン食」、「2.栄養調整食品」、「3.おにぎり」、「4.水のみ」を摂取するグループに分類して行われました。その中で「パン食」と「栄養調整食品」を摂ったグループは、おにぎりや水のみと比較して、明らかに集中力や作業量がアップしています。

このことから、食事の不規則さというものは、食べる/食べないといった面だけではなく、「何を食べるか」という観点も重要であると考えられます。

大塚製薬「糖質だけでは不十分!脳を活性化するバランス朝食」
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/balance/

 

脳が必要としている栄養素とは


また、厚生労働省の「Ⅴ運動の基礎科学」によれば、基礎代謝のうち、脳が占める割合は約2割となっており、いかに栄養を必要としているかわかります。さらにクリエイティブ現場は頭脳労働が主ですので、できるだけ脳の活動を活発にする栄養素を摂りたいところでもあります。

では、日々のパフォーマンス改善にあたり、どのような食事を摂ると良いのでしょうか。

まず脳の大部分は脂肪でできており、正しい機能を促すためには、食物から脂肪を摂取することが必要不可欠です。特に不飽和脂肪酸が含まれているナッツ類や大豆、サバやイワシなどが理想的です。
ちなみに、動物性油脂の含有量が多いマーガリンやショートニングなどは控えたほうがよいとされています。

脂質の他にも重要になってくるのが、タンパク質(アミノ酸)と炭水化物(ブドウ糖)です。タンパク質は植物性なら穀物や豆から、動物性なら小魚などが望ましいとされています。そして、炭水化物は玄米や全粒粉パン、イモや果物類から摂るのが理想です。その他にも、ビタミン類やミネラル、酵素なども併せて摂ることで脳の働きが活発になります。

よく「脳のエネルギーである糖質(=ブドウ糖)」が良いと言われますが、糖質だけでは必要な栄養素を補えないのです。バランスのよい栄養を心がけることで、より脳が働くようになるのです。

厚生労働省「Ⅴ運動の基礎科学」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-06.pdf

 

毎日しっかり栄養を摂るのが困難なら、逆に摂らない方法を


とはいえ、上記のような栄養を毎日しっかり摂取する場合、自炊を増やさなければならない上に料理のスキルも必要ですし、時間もかかります。そして、栄養バランスを考えた献立は栄養学的な知識もいりますので、会社員でもフリーランスでも難しい部分があります。

単純な補助的解決方法としては、「不足分を栄養補助食品などで補う」ことがありますが、それと並行して、逆に「よくないものを食べない」ことで脳機能の衰えを防ぐ手もあります。

例えば、近年よく話題になるトランス脂肪酸は、摂取しすぎると脳に影響を与え、記憶力を低下させることがわかっています。それに加えて、肉類でも脂肪分の多すぎるものより赤身肉、砂糖が大量に入った清涼飲料水や菓子などを控えるなど、脳の活動にマイナスになるものを消去法的に外し、能力の低下を防ぐことができます。これなら手間もなくいつでもできます。

また、これは逆説的な話ですが、時には「食べたいものを思い切り食べる」ことも重要です。
特に「美味しいもの」を食べると、脳のホルモン物質の分泌によって喜びや楽しみと言ったポジティブな「精神的栄養」も蓄えられます。また、美しい盛り付けなどの視覚的な刺激はクリエイティビティを高めてくれます。「栄養を摂らなければ」と気にしすぎれば、精神衛生上よくありません。冒頭でも説明したとおり「最近しっかりご飯を食べていないな」、「糖分を摂りすぎた」など、自分自身の状況を意識しつつ「プラスマイナス」の調整をすることが重要でしょう。

 

まとめ

今回は、クリエイターの「食事」について実体験も踏まえつつ解説してきました。「健康的な食事を」と聞くと、ついストイックな方向に深く考えがちですが、食事は本来「楽しい」ものであることが第一条件です。体調を客観的に判断しながら豊かな食生活を意識すれば、きっと仕事のパフォーマンスも向上していくことでしょう。

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