海外のクリエイティブ事情 ~イギリス・ゲイの祭典「プライド・ロンドン」

毎年6月最終週か7月初頭にイギリス・ロンドンで行われる「プライド・ロンドン」は、世界各地で開催されるレズビアンやゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的少数者〈LGBT〉たちが自らの性的指向とその文化を称えるパレード・イベントとしてはヨーロッパ最大規模と言われ、〈LGBT〉のみならず平等な精神を愛する多くの人々が参加する祭典です。今回は、そんな「プライド・ロンドン」における広告キャンペーンに焦点を当ててみましょう。
(画像:(C)Pride in London)

 

ロンドン市長や一般人も参加する「プライド・ロンドン」とは!?

テレビで活躍中のおネエキャラ系タレントが増えているものの、一般的に日本で〈LGBT〉やゲイ・カルチャーはまだまだマイナーという感が否めないのは事実。一方イギリスは、 2013年より同性結婚が法律的に認められ、性的少数者にも平等であろうとする国であり、芸能、アート、デザイン、ファッションの分野において才能ある多くの〈LGBT〉を輩出しています。

そんなイギリスでは、2013年から毎年「プライド・ロンドン」が 開催されています

今年は6月25日に、オックスフォード・ストリートで40,000人が参加したパレード、トラガルファー広場に設置されたメインステージでの音楽イベント、また〈LGBT〉のメッカと言えるソーホーでストリート・パーティーが行われました。ロンドン新市長カーンを筆頭に、イギリスの大ヒットコメディ番組「アブソリュートリー・ファビュラス」の主演女優ジェニファー・ソンダースとジョアナ・ラムリー、英国人歌手アリーシャ・ディクソンなど、著名人や一般人、観光客も参加したこの一大イベントにおける広告方法や集客術が、大きな話題となりました。

プライド・ロンドン1
(C)Pride in London

 

ハッシュタグやプロフィール写真を活用した参加型イベント

「プライド・ロンドン」では参加型イベント広告を用い、毎年のテーマとハッシュタグを有効活用しています
毎年テーマを決めそれにハッシュタグをつけて、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのSNSで拡散させることで、イベントの認知度に大きく貢献。

広告に関しては、デザイン性が高くキャッチーなポスターを地下鉄や街頭、ショッピングセンターなど一般人・観光客の目につくところに堂々と掲げ、「プライド・ロンドン」のイベントと連動して、アートエキシビションや、トーク、社交クラブなどが開催され、ゲイ文化とアートを融合した祭典にふさわしい露出度と盛り上がりを見せました。

また、このイベント期間に合わせてゲイの象徴であるレインボー柄を自主的にフェイスブックのプロフィール写真の背景にして、イベントをサポートする一般人が多く見られました。サポーターによるレインボー柄のプロフィール写真を見ることで、「プライド・ロンドン」の季節だと気づくSNS利用者も多く、その効果は絶大です!

プライド・ロンドン2
(C)Pride in London

 

「プライド・ロンドン」の過去3年間の広告キャンペーン

最後に、「プライド・ロンドン」の過去3年間の広告キャンペーンを各年のテーマとともにそれぞれ見てみましょう。

●2016年 #No Filter(フィルターのない)
「プライド・ロンドン」の主催者は、今年のテーマである#No Filterとは、自分らしくあること、真の自分として生きることへの呼びかけであり、イギリスはもちろん世界に届けたいメッセージだと語りました。

また、注目したいのは、プライド・ロンドンは広告スペースに対して支払いはせず、 パートナー会社の製作マネジメント協力はあるものの、全てのクリエイティブワークがボランティアによってなされていること。さらに英国主要銀行バークレー、ロンドン市、VISA、スターバックスなどの大手スポンサーが広告費を出すことで運営され、コミュニティ団体のコスト負担は一切ないそうです。

2016年プライド・ロンドン公式ガイド(ダウンロード可)
https://www.yumpu.com/en/document/view/55628985/pride-in-london-guide-2016

●2015年 #PrideHeroes(プライドのヒーローたち)
2015年のイベントに先駆けて2週間打ち出されたこの広告キャンペーンでは、〈LGBT〉たちの心のヒーローたちを一人一人撮影した連続ポスターがロンドンの地下鉄やバスに貼られ、通勤客や観光客に大きな印象を残すことに。

プライド・ロンドン3
(C)Pride in London

公式サイト2015年度のポスター
http://prideinlondon.org/campaigns/advertising

● 2014年 #FreedomTo(~への自由)
広告アワード「Stonewall Advert of the Year」」に輝いたこのキャンペーンでは、愛への自由、自分らしくいることへの自由、恐怖心を持たずに生きることへの自由、着たいものを着ることへの自由、(同性)結婚することへの自由、人権のためにキャンペーン活動することへの自由など、さまざまな自由に対する問題を提起。
キャメロン英国首相、俳優スティーブン・フライ、歌手ウィル・ヤング、人気司会者グレアム・ノートンなど英国の有名人のみならず、オーストラリア人歌手カイリー・ミノーグが参加、イベント中「プライド・ロンドン」関連のソーシャルメディアに64,000,000人がアクセスし、プライド・ロンドンの名を広く浸透させた広告キャンペーンとなりました。

公式サイト2014年度キャンペーン紹介ページ
http://prideinlondon.org/campaigns/freedomto
 

盛り上がりを醸成させ、希望を感じさせるレインボーカラー、また2016年のフラットデザインをメインとした統一感のあるクリエイティブは、性別・人種、国籍を超えて受け入れられています。
出典元:
http://prideinlondon.org
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-36628793
 

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