どこでも働けるフリーランスこそ日常的な「セキュリティ」意識で危険を回避!

最近ではカフェやファミレスでパソコンを開き、仕事をする方を多く見かけるようになりました。しかし、外での仕事におけるセキュリティは、今一度、考え直してみる必要があるかもしれません。近頃は働き方改革に伴い「テレワーク」を導入する企業も増加しつつあり、社外での仕事人口はこれからも多くなりそうです。今回はセキュリティについて考えてみたいと思います。

なぜ、今「セキュリティ」について考える必要があるのか?

筆者はフリーランスなのでコワーキングスペースやカフェ、ファミレスで仕事をすることも多くあります。ただし、その際にはなるべくパソコンの画面が他人から見えない席を選んだり、離席時には、必ず仕事に使用する一切の道具を持つように心がけています。

しかし、毎日のように繰り返していると、どうしても「このくらいなら、今なら大丈夫かな」と心が緩んでくるのも事実。「ちょっとトイレに行くだけだし」とか「コーヒーを買い足しに行くだけ」と、仕事道具をそのまま置きっぱなしにし、用事を済ませてしまう人も多いのではないでしょうか。

もちろん通常は、多くの場合で問題ありません。けれども、パソコンを開いたまま席を離れた時にたまたま前を横切った人がクライアント関係者だとしたら、最悪クレームも入ります。さらに、悪意のある第三者によって写真を撮られ「セキュリティ意識低すぎ」と言ったようなコメントとともに、SNSで拡散されてしまうことだってないとは限らないのです。

「そんなことあるわけないでしょ」「ちょっと神経質すぎでは?」と思われるかもしれませんが、上述の内容は残念ながら、実際に筆者周囲で起きた出来事です。このような事態は、日常のちょっとしたタイミングの悪さやズレによって、誰にでも起こり得る危険性をはらんでいます

ですから「自分だけは大丈夫!」ではなく、今一度、初心にかえってセキュリティについて考えることは、決して無駄な行為ではありません。では改めて、どのような点に注意すればよいのか考えてみましょう。

コワーキングスペースやカフェ・ファミレス・電車など「公共の場」

まずは誰もが、最も機会が多いと思われるコワーキングスペースやカフェ・ファミレス・電車などの「公共スペース」の注意事項について。

基本的なポイントとしては、やはり「パソコンなどの画面を他人から見えないようにすること」や、「離席時には必ず一度パソコンや資料を片付けてから動く」と言ったことが挙げられます。

やや面倒に思われるかもしれませんが、そのひと手間によって簡単に防げることにもなり、先々のより面倒なリスクを負わないに越したことはありません。これだけを必ず徹底するだけでも、かなりの情報漏えいを抑えることができるでしょう。

また、電話をかけたり話す際にも注意が必要です。なるべく人から離れた場所に移動し、できるだけ第三者に特定されるようなキーワードを避けましょう。その他にも、周囲に声が通らないよう心がけることが大切です。自分が思う以上に通話中の声がおおきかった、といった場合もありますので十分に注意しましょう。

パスワードの保存場所やフリーWi-fiへのリスク管理も

パソコン、その他諸々のパスワード設定や機密的な情報などの大事なものは、なるべくローカルにファイルを保存しないことも重要です。

最近はセキュリティが格段にアップしてきているので、クラウドへのデータ保存をしておくと、万が一の紛失時も安心です。その上で、さらにセキュリティを強化を望むなら、パソコンのログインにおける指紋認証などの生体認証や、HDDや SSDの情報を暗号化しておくといった手もあります。

そして、上述の基本的な注意点を踏まえた上で、コワーキングスペースやカフェ、ファミレスなどでの作業では「フリーWi-Fi」への警戒も強めておく必要があります。これは良く言われることですが、フリーWi-Fiは便利なものでありながら暗号化されていないものも多く、情報漏えいがとても心配です。
実は、誰でも使えるような監視ツールを使うだけでも、簡単に通信内容を知ることができてしまうのです。

例えば、URLが「https」ではなく、「http」で始まるワードプレスにログインすると、ID・パスワードが丸見えになってしまいます。最悪のケースでは、サイト自体が乗っ取られることも考えられるでしょう。ライターをされている人でワードプレスに直接入稿をしているような人は、必ず通信が暗号化されたWi-Fiを使用するようにしましょう。

このように考えると、通信が暗号化されていないフリーWi-Fiを使うのはオススメできません。できるだけ、モバイルWi-Fiルーターやテザリングを使う方がよいのは、言うまでもないでしょう。コストがかかりますが、リスクやその先のトラブルを考えれば安いものと言えます。

「オフ」の時も気を抜かず注意が必要!!

外で仕事をする際には、前項を参照していただくことで、かなりリスクを抑えることができます。しかし、セキュリティ意識は仕事の時だけではなく自分が「オフ」の時にも必要です。

例えば、筆者は頻繁に外食をしたり、バーでお酒を飲んだりしますが、その際に見かけるのが「仕事の話を周囲に聞こえるくらいの声でしている」人々です。
ついつい、気を抜きがちになるのは理解できますが、その話を聞いている第三者がSNSで拡散したり、言及している会社のカスタマーセンターに通報したりしてしまうなど、多大なリスクが考えられます。

さらについやりがちなことが、「SNSに仕事内容や愚痴を投稿」すること。
いくら匿名であろうが、特定されそうな固有名詞を避けていようが関係者が見れば、絶対に「うちのことだ」とわかってしまいます。もちろん、お酒が入っている時だけではなく、友人とお茶をしたりランチをしたりしているケースでも同様のことです。

昔から言われている通り、どこで誰が聞いているかわからず「壁に耳あり障子に目あり」と言い、秘密は漏れやすいものです。実生活でもネットの中でも、常に、この言葉を肝に銘じておくべきです。

まとめ

数年前に流行したノマドや最近増えているテレワークなど、現在の働き方は多様化しています。その多様化自体は歓迎すべきことですが、逆に「どこででも働ける」ようになったことで、今回紹介したようなセキュリティへのリスクは上昇しています

セキュリティをないがしろにし何か問題が起きれば、相手との信頼関係にヒビが入るのみならず、仕事の打ち切りや賠償など、重大な責任を背負わなければならなくなってしまうかもしれません。日々の仕事に余計なリスクを持ち込まないように、今改めて、自分の仕事や行動のセキュリティについて考えてみるべきではないでしょうか。

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