第2回【Webクリエイターインタビュー】なぜ派遣という働き方を選んだのか?

Webクリエイターの需要が高まる昨今、自分のライフワークバランスに合わせて、さまざまな働き方が選べるようになりました。この連載では、正規雇用、派遣社員、フリーランスと、それぞれの働きかたでWebクリエイターとして活躍する方々に、仕事をする上で実際に体感したメリット、デメリットを伺い、紹介していきます。

第2回はWebデザイナーの林山怜奈さん(43歳)。派遣社員として大手企業に勤務、数多くのWebデザインを手掛けています。

――学生時代からクリエイターを目指していらっしゃったんですか?

もともとは、編集者志望でした。大学卒業後に求人雑誌を作っている出版社に就職して、2年ほど求人広告の製作に携わりました。その間に出版全体を見ることができて、広告制作のデザインに魅力を感じ始めて…。それで、印刷系の、製版工程を持っている会社に転職したんです。そこではデザインからフィニッシュワークまでを担当させてもらいました。でも、基本は紙の仕事です。

――Webデザインの勉強はどのようにされたんですか?

独学です。
1996年か97年ごろ、ちょうど、個人のホームページをつくるのが流行りだした時代だったんですよね。まわりのデザイナーさんたちも、紙媒体とは違うWebでの表現を純粋に楽しんでいて。私も“HTMLくらい使えたらいいかな”という程度の気持ちで始めたのですが、ネット上で情報交換して試行錯誤しながら作成するのが楽しくて。それでスキルを上げていきました。

――お仕事としてWebデザインを手掛けるようになったのはいつからですか?

転職先の会社が関連会社と合併して、出版物のWebサイトなどを作成する部署に異動になったんです。そこでも、専門書が技術書を首っ引きで勉強しながら仕事をしていました。
Webは進化が著しくて、新しい工程がすぐに古くなる。私はコーディング担当していたので、更新しながら最適化していくという業務の繰り返し。残業は増える一方なのに、月のお給料は手取りで20万になるかどうかという状況で…。仕事量に見合わないなと感じてしまい、会社のリストラのタイミングで派遣社員になりました。

――正社員から派遣社員になって、生活は変わりましたか?

前職と同じく、自社サイトの運営だったので仕事内容は変わらないのですが、時間に対するコスト意識が強くなったと思います。具体的に言うと、“与えられた時間の中でできることを確実にやる”ということ。本当にWebデザインって、懲りだしたらきりがないんですよね。正社員のときには、もうちょっと、もうちょっと、とグズグズやっていたところがありました。
経験値で原価もわかっているので、派遣社員として勤めるようになって以降、このバジェッドでできることはやる、できないことはできない、と自分の中でジャッジができるようになりました。

――派遣社員になってから、上京されたのですか?

そうです。当時は、人材派遣会社に登録して、短期契約のWebディレクターの業務を受託している時期でした。私は30代後半に差し掛かっていましたが、だんだんと新規契約の仕事と仕事の間が空きだしていて…。関西特有なのかもしれませんが、Webディレクターの採用は20代後半の募集が多かったんです。ベンチャー系が多いこともあって、同年代の方のほうが、フレシキブルで一緒に仕事をしやすいと考えられていたのかもしれません。それで、限界を感じ、逆に東京の大企業なら自分の長い職歴が武器になるかもしれないと思って、上京してきました。

――実際、どうでしたか?

生まれて初めての上京で、土地勘もない、知り合いもいない中、本当に大丈夫なのかと緊張しました。でも、私が登録していた人材派遣会社だけかもしれないんですが、お給料が入ってくるのが2か月後だったんです。つまり、2か月間は無職だったとしても、それまでのお給料が入ってくる。その上、雇用保険法が改正になって、派遣社員でも失業保険が適用されるようになっていたので、万が一、2か月で決まらなくても、もう少し猶予は持てる、なんとかなる、と自分を鼓舞して(笑)。そうしたら、あっけないほどすんなりと最初の仕事をいただけて。

――どのようなお仕事だったんですか?

3か月契約の、自社キャンペーンサイト立ち上げのインハウスメンバーでした。大企業なので、社員の方々もキラキラしていて、一緒に働けるのが嬉しかったですね。自分も一流になった気分です。関西では地味でしたから(笑)。その部署で気に入ってもらえたこともあって、その仕事が終了したあとも、派遣会社を通して、別の部署のWebデザイン作成の仕事を推薦していただけました。そういった点も、大企業で派遣社員として働くメリットだと思います。

――ずっと派遣社員を続けていきたいと思いますか?

今、契約しているような、残業手当もボーナスも出る、派遣社員も雇えるくらいの大企業に就職できるなら正社員になりたいですが、そうでなければ派遣社員のままでいいです。
今の時給は1900円。通勤交通費込みですが、額面で400万円になり、妥当な額だと思っています。シェアハウスに住んでいますが、貯金もできるし、アートを見たり、銀座や西麻布でおいしいものを食べたり、プライベートも充実しています。それに、就業規則も厳しくなくて、フリーランスとして、知人から頼まれたホームページ制作なども受けられるんです。それもお小遣い稼ぎになる。
ひとりで家を買いたいと思ったり、お子さんがいたりする人だと派遣社員だけで生きていくのは厳しいかもしれませんが、私は自分の後始末ができるくらいに稼げればいいと思っているので。それに、Webクリエイターはある意味、“手に職”です。当然、常に勉強は必要ですが、健康である限り、食いっぱぐれることはないんじゃないかと思っています。

【プロフィール】
林山怜奈さん 43歳。
専門学校卒業後、関西の出版社に勤務。その後は派遣社員として働く。派遣社員として大手企業のWebデザインを手掛ける。

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