
読者の中には、人事異動や転職などで新しくWebディレクターとしての仕事を始めたばかり、という方もいるかと思います。日々締め切りを抱え、クライアントやユーザーからの意見に耳を傾け、スタッフを動かし……Webディレクターって何をする人?そもそもディレクターってなんだろう!?と思い悩む時期がくると思います。
そこで今回は、世の中で一般的に聞くようなディレクターの方がどういう仕事をやっているのか、Webディレクターとはどういう存在なのかを筆者の体験を通して紹介してみたいと思います。
目次
■Webディレクターの仕事とは?
一般的には、プロジェクトの管理、指揮を行い、Webサイトの方向性を決め正しいゴールへと導くのがWebディレクターです。
クライアントからの要望に対して、どういうサイトを作れば目的が達成されるのかを企画段階から考え、実現するためには何が必要なのかをまとめて指揮を取っていく必要があります。
主な仕事は、企画、スケジュール管理、制作に必要な人材の確保、コンテンツの品質確保、クライアントと現場スタッフとの橋渡しなどさまざま。
また、Webディレクターになる方は、元デザイナーだったり、Webマーケターだったりと、現場仕事を経験してからなるというケースもよく聞きます。
よって、上記の仕事以外にも、必要に応じて現場に出て一緒に作業をするディレクターは多いようです。
■Web以外のディレクターって何をしている?
・TVディレクター
TVという最大のマスメディアを通し、全国の視聴者に届ける事ができるTVディレクター。
どこの業界でもそうですがディレクターは指揮官なので、企画・製作から収録の終了まで、指揮を取る必要があります。当然、視聴率を取るという重大な責任もあり、常に視聴者が何を求めているかアンテナを張っている必要があります。
主な仕事は、現場の制作スタッフ達をまとめながら思い描く番組にするためにさまざまな指示をします。
さらには、収録中に演技指導もやるディレクターもいます。
他方、他のディレクターと違う点としては、番組制作ではプロデューサー職がしっかりと存在しているので、プロデューサー業務との切り分けがしっかりしている点でしょうか。
・アートディレクター
グラフィックデザインや広告物などの視覚的表現が必要とされる場で活躍しているアートディレクター。
主な仕事は、クリエイティブのクオリティ管理。
そのために現場のデザイナーへの指示を行い、自分でも作業に入るディレクターも多いです。また、クライアントとの調整や納期、コストの調整など、通常のディレクター業務を兼任するケースも多々あります。
また、規模間の大きいプロジェクトによっては、Webサイト制作においてもアートディレクターが立つケースがあります。
クライアントが求めているイメージをデザインでどのように表現するのかは、クリエイティブにおいて非常に重要なポイントであり、アートディレクターの力の見せ所になります。
■結局ほとんどの仕事をやっている気がするディレクターと言う職種
各ディレクターの仕事内容を見ると、実は似たような事をしていることがわかります。
Webディレクターって何をしたらいいか迷っている方は、その迷いこそ必要のないことだと思います。
Webディレクターは、現場とクライアントとの間を常に行ったり来たりしていてクライアントから新しい要望があれば正しい方向に導きながら進める必要があります。スケジュールに遅れがあり現場で人手が足りないならば、例えば一緒にコーディングをするなどの作業も必要です。
案件を順調に進めるためには、Webディレクターは場面に合わせて、なんでもやる必要があるというわけです。
私は、WebディレクターはWeb業界における「なんでも屋」であるべきだと思います。
何かに特化したスキルではなく、なんでも幅広くできる対応できるスキルが、Webディレクターにとって一番重要かもしれません。
ディレクターってなんだろう?案件がなかなか上手くいかず、そんな風に思い悩んでいる新米Webディレクターがいるなら、悩む前にできることに挑戦してみてください。
こうでなければ、というルールのないWebディレクターの世界。いろんな経験を通して、自分らしいWebディレクターの仕事のこなし方を早く見つけてくださいね。
筆者/Webライターぴえろ
webディレクター兼webライター。 フットサル、料理、お酒(特にワイン)が趣味。 イタリアンシェフ、バーテンダーの経験を経て、独学で勉強してきたweb業界に転職。現在webディレクターとして活動中。 その他、自身でwebディレクターの為のメディア「webディレクターTalk」を運営、webライターとしても配信中。
http://webdirector-talk.com