ハロウィンが終わって11月に入ると、マンハッタンではクリスマスにかけてセールラッシュがはじまります。ニューヨーカーはお買い得品を求めてショッピングに大忙し。今回は、ニューヨーク・マンハッタンを歩いて目に留まったサンクスギビング~ブラックフライデーセール広告の一部とセール事情をご紹介します。
目次
■11月からはセールラッシュのアメリカ
ハロウィンが終わった11月。マンハッタンの街中は少しずつクリスマスムードが高まっていきます。それに合わせて、月末のセールラッシュのための告知も勢いをまします。
11月のアメリカといえば・・・・
『第4木曜日はサンクスギビング』
『第4金曜日はブラックフライデー』
『感謝最後の最初の月曜日はサイバーマンデー』
とさまざまなセールイベントで盛り上がります!
日本でも、ブラックフライデーは大手小売店やAmazonなどの影響で浸透しはじめていると思いますが、本場アメリカは街の中が一斉にセールをはじめ、ショッピングを楽しむ人で賑わい出します。
実はまだ日本ではあまり知られていませんが、セールの皮切りは11月11日のveterans day (退役軍人/復員軍人の日)から。もう年末までなんでもお得に買えると言ってもいいくらいです。
ひと昔前は、サンクスギビングもクリスマスもお休みのお店が多かったマンハッタン。
しかし、今は、オンラインで簡単に安く、色やサイズを選べてさらに送料無料でショッピングができる時代。実店舗は売上向上のためにサンクスギビングからお店を開け、顧客収集を狙うという風に変わってきました。
なので、どこのお店前でも、サンクスギビングやブラックフライデーの告知が大きく貼り出されています。
■とにかくわかりやすくシンプルに!が基本
すでにクリスマスムード漂う中、サンクスギビングやブラックフライデーの案内も、クリスマスを意識してか赤や白を使ったものが多い印象です。
もちろん、赤に白抜き(その逆も)は目立つという効果もあると思いますが、せっかくの美しいクリスマスの雰囲気を台無しにするような広告は、やはり興ざめです。クリスマス×サンクスギビング&ブラックフライデーセールで、消費者の購買意欲を駆り立てています。
しかし一歩外に出るとこのような配色の広告も。
いずれにしても、数字を目立たせ、文字は控えめに、とにかくシンプルに訴えているものが多数を占めていました。
■日本でもおなじみの店では?
「バナナリパブリック」のウィンドウ広告。とにかくシンプルでわかりやすいです。
マンハッタンの「ユニクロ」は大人気です。セールには多くの人が詰めかけていました。
ブラックフライデーに買うものとしては、高価な家電が多い傾向です。今年も、当日はテレビを抱えながら地下鉄に乗っている人を何人も見かけました。ただ、近年は家電はネットで買うのが主流になっているので、マンハッタンには家電店は数えるほどしかありません。
そのほか、洋服や靴、カバン、時計なども主流です。サンクスギビングが家族で過ごす日なので、家族連れで行きやすい上記のようなファミリーファッションブランド店は人が多く集まります。
■日本でいう初売りのようなブラックフライデー
アメリカにおけるブラックフライデーは、日本でいう初売りのようなもの、といえます。ブラックフライデーのブラックは「黒字」からきており、どんなお店でも黒字になるぐらいお客さんが来て潤う、という意味だそうです。
しかし感謝祭前から家族で集まり休暇を楽しむというケースも多く、休暇明けになる月曜日から、ブラックフライデーを満喫できなかった人のためのセールとして、オンライン上で楽しめる「サイバーマンデー」が徐々に浸透していったようです。
そのため、街頭ではサイバーマンデーに関する広告はほとんど見かけません。
以上、秋深まるマンハッタンからのお届けでした。
これから街は本格的なホリデーシーズン到来でますます賑やかに、きらびやかになります。その様子もいつかお伝えできればと思います。