海外のクリエイター事情~ニューヨークのクリエイターたちのインスピレーションの源とは?~

ニューヨークのクリエイターたちのインスピレーションの源とは?

「クリエイティブな街」と聞くと真っ先に「ニューヨーク」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
地下鉄の中でみるウィットに富んだデザインの広告や小さな脇道にひっそりとたたずむブラウンストーンの家の美しさ・・・そんなはっとする一瞬の何気ない日常の中にある美しさや熱気に満ちた人々のキャラクターが、気鋭のクリエイターを魅了する一番の理由なのかもしれません。
常にイノベーションを起こし、進化し続けるニューヨークのデザイナーたちは、どのようにインスピレーションを得ているのでしょうか?第一線で活躍するニューヨークのグラフィックデザイナーやアートディレクター、プロダクトデザイナーに聞いてみました!

 

ニューヨークのクリエイターがインスピレーションを得る「朝活」とは?

とある雨模様の金曜日の午前8時30分。
コーヒーを片手に向かった先はマンハッタンのリンカーンセンター近くの劇場。受付を済ませ中に入ると、すでに床が見えないほどのたくさんの人で会場が熱気に包まれています。

実はここは、「Creative Mornings(クリエイティブモーニングス)」とよばれるクリエイティブコミュニティのための月例の無料レクチャーシリーズ。
Tina Roth-Eisenberg氏が2008年にニューヨークのブルックリンで立ち上げたイベントで、毎月プロのクリエイターやデザイナー、イラストレーターなどを招きプレゼンテーションをしてもらうTEDのクリエイター朝活版です。

8時30分から9時までの30分はベーグルとコーヒーと共にネットワーキングタイム。そして9時から10時までがレクチャーというのが通常のスケジュールです。
参加者は20代から40代でやはりクリエイティブ業界にいるという共通のバックグラウンドがあることから、知らない人でも話しかけやすいフレンドリーな雰囲気。

「なんで今日はここに来てるの?」

同じテーブルの30代のアメリカ人とイギリス人の女の子たちに聞いてみると、笑って答えてくれました。

「いつもトピックが斬新よね。それに、仕事でも役立つおもしろい話が聞けるし、こんな風に金曜日の朝をスタートできるってなんか良くない?」

今回のテーマは「Reality」。
ドキュメンタリー映画監督のAngad Bhalla氏を迎え、ルイジアナ刑務所の独房で41年以上を過ごしたHerman Wallace氏の独房での生活を描いたドキュメンタリー映画とそこから派生したインタラクティブウェブサイト「The Deeper They Bury Me」を作るまでの過程のレクチャーでした。
映画はストーリーラインに基づき起承転結が必要なので、Wallace氏が提供してくれた素材のほんの一部しか使えない。どうやったら彼が経験したことをユーザーがリアルに体験できないかという想いを実現したのがこのサイト。
映画監督とデザイナーの仕事のやり方の違いや、リーチしたいユーザーグループのテクノロジー知識の温度差をどう埋めるかなど具体例を交えながら正直な想いを語っていた姿が印象的でした。

拍手の中プレゼンを終えて時計を見ると9時50分。足早に仕事場へ向かう参加者を見ながら、こんなに濃い朝を体験したのはいつぶりだろうとすがすがしい気持ちで会場を後にしました。

このシリーズはチケットがなかなかとれないことでも有名な人気イベント。
一週間前からチケットをウェブサイト上で予約できるのですが、通常発売開始一時間ほどで売り切れてしまうそう!この日も400名以上の参加者で大盛況でした。
ニューヨークのほか、全米の各都市、ヨーロッパ・アジアの140都市以上に拡大し続けるCreative Mornings。今後の日本上陸を期待しています!

Creative Mornings:https://creativemornings.com/

 

世界のデザイントレンドを満載!現地デザイナーおすすめのお役立ちサイト3選

なかなかインスピレーションが湧いてこない・・・クライアントが求める画期的な企画は何なのだろう?といつも頭を抱えているあなたに朗報!ニューヨーカーがよくチェックする選りすぐりのデザイン系サイト3つをご紹介します。

1.世界中の優れたウェブデザインやディベロッパーを表彰する「Awwwards」 http://www.awwwards.com/
世界各国から集まったデザインとエンジニアエキスパートが審査員となり、優れたウェブデザインやキャンペーン、代理店などを表彰するウェブサイト。受賞作品の評価ポイントが詳しく書かれているところや、デザインのみならず、最先端のテクノロジーを駆使したウェブサイトキャンペーンが見れるので戦略作りの参考にもなります。

2.アート・インテリアデザイン系のトレンドニュースなら「Design Milk」 http://design-milk.com/
Twitterのアート・デザインカテゴリーのフォローリストにも載るほどの人気オンラインマガジン。
テキストは控えめで写真が多く使われているため、英語が読めなくても眺めているだけでトレンドが早分かり。特にインテリアデザインや家具などの記事が豊富で、アメリカの人気DIYチャンネルHDTVのデザイナーや雑誌のエディターなんかもこのサイトをよくチェックしているそうです。

3.グラフィックデザイナーのための「Designspiration」 http://designspiration.net/
世界中から集めたデザインインスピレーションを共有するデザイン版ピンタレストサイト。
さまざまなデザインスタイルをカバーしているので、表現力の幅を広げたいときに役立ちます。色別でデザイン検索ができたり(5色まで同時選択可能)、自分のお気に入りをコラージュして保存できたりと便利な機能が満載です。

 

オフラインとオンラインを上手に使い分けユニークなアイデアやコミュニティを生み出していくニューヨークのクリエイターたち。日本でも大いに応用できそうです。
例えば、社内で周りのクリエイターを誘ってミニCreative Morningsを開催してみては?モチベーションも高まり、クリエイターの横のつながりも生まれること間違いなしです!

 

─────お気軽にお問合せください!─────

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