
ライターの悩みと言えば『どうやって締め切りを管理するか』ということがひとつ挙げられると思います。リサーチや取材と構成練り、執筆にかける時間配分は? 締め切りを守るために覚えておきたいことは? 複数の仕事先からの依頼で締め切りが重なってしまったら? 2人の子どもを育てながら執筆活動をしている筆者が、滞りなく仕事を進めるコツをお伝えします。ママに限らずライターを始めたばかりの方にも参考になるはずです。
目次
■タスクごとに目標時間を設定する
筆者は現在、3つの媒体で継続的なお仕事をいただいている他、単発案件を月に数件受注している状況です。
記事の内容によりますが、リサーチから入稿まで、3,000字ほどの記事であれば5時間程度で完了するように心がけています。
内訳は、リサーチ・取材・構成練りに1~3時間、執筆に1~2時間、校正・入稿作業に30分~1時間を目安にしています。
慣れないうちは、時間配分が読めず、予定していたよりも時間がかかってしまう、ということもあるかもしれません。
しかし、ある程度自分の仕事のスタイルが見えてきたら、各作業にかける時間の目安がわかるようになるはずですし、どれくらいで仕上げるかという目標は持っていた方が効率よく進められます。
ライターという仕事のタスクは、「ここまでやれば終わり」というゴールが明確でないことが多いので、時間をかけようと思えばいくらでもかけられてしまうものです。「この時間内でこのレベルまで持っていく」という目標があれば、ダラダラと作業を続けてしまうのを防止できます。
校正にはオンラインの文章校正ツール(日本語校正サポート(http://www.kiji-check.com/)など)やWordの文章校正機能を使うことで、作業時間を短縮できます。自分で用意した素材を記事に使う方は、写真のサイズを一括変換できるサービス(Bulk Resize Photos(https://bulkresizephotos.com/)など)など、仕事の効率化に役立つサービスを見つけておくのもおすすめです。
■仕事量をセーブし、スケジュールを一元化する
わが家には7歳の長女と2歳の次女がいます。普段、長女は小学校、次女は保育園に通っていますが、子どもが突然熱を出し、仕事ができなくなることはよくあります。
また、チームで動いているわけではないので、仕事は基本的に自分1人で完結させる必要があります。
そのため、何らかのトラブルがあっても対応できるよう、常に予備日がある状態をキープするようにしています。
私がこなせる最大の仕事量を100%とすると、実際に受注している仕事の量は80%程度です。何事もなければ時間が余りますが、その時間は自分の勉強時間にあてたり、経費精算などの雑務対応をしたりしています。
原稿の締め切り日は、机の前に貼った月間カレンダーに書き込んでいます。「月末までに5本」という依頼の場合も、あらかじめいつ書くのかを決めて、自分で設定した締め切り日を記入しておきます。
納品が完了した案件には斜線を引き、いつでも自分の進行状況を把握できるようにしています。
また、休日に取材や記事執筆をする場合は、夫と共有しているGoogleカレンダー(https://calendar.google.com/calendar/)に予定を入れておきます。夫の出張や子どものイベントなど、家族の予定は全てこのカレンダーで共有しているので、それぞれの予定を見ながら、仕事のスケジュールや受注量を調整しています。
■仕事をお断りする勇気を持つ
特に単発でご依頼いただく案件の場合、複数の仕事の締め切りが重なってしまうことがあります。
仕事量が80%を超えてしまいそうなときは、案件のご相談をいただいた際に、締め切り日を後ろ倒しにできるかどうかを必ず確認しています。
実際は常に余裕を持ったスケジュールで動いているため、当初のご要望通りの締め切り日に間に合わせられることがほとんどです。それでもあらかじめ締め切り日を調整しておくのは、「何か1つでもトラブルが起きたら納品期日を守れない」という綱渡りの状態になるのを避けるためです。
自分がやりたいと思う仕事や、将来にとって重要だと感じる仕事の場合は、一時的に仕事量が80%を超えるのを承知でお受けすることもあります。でも、原則として締め切り日の調整がつかなければ、ご依頼はお断りしています。
一度断ると二度と仕事が来ないというリスクがあることは理解していますが、納期が守れず信頼を失うことに比べれば、最初からお断りする方が良いと考えています。
■締め切りに追われないために、「仕事の余白」を意識しよう!
筆者のスケジュール管理のポイントをまとめると、次のようになります。
・各タスクにかける目標の時間を決める
・作業効率が上がるツールやサービスを活用する
・仕事の受注量は実際に動ける量の8割までにとどめる
・仕事と家庭のスケジュールを一元化する
・場合によっては勇気を出して仕事をお断りする
実際には100%の仕事ができるのに、仕事の量を常に80%程度に抑えるのは、一見無駄が多いように見えるかもしれません。
けれど余白を多めに残しておくことで、思いがけないスケジュール変更にも慌てずに済みますし、新しくやりたいと思った仕事が出てきても、積極的に取り組むことができます。
人によって「やりやすいスケジュール管理の仕方」は様々あると思います。ネットで検索しても、たくさんの情報があると思います。その中で自分に合ったスケジュール管理術を見つけることは、フリーランスとして活動していく中でとても重要なことです。
筆者のスケジュール管理術が、少しでも皆さまの参考になれば幸いです。