【フリーランス×派遣という働き方】デザイナーの平均時給から考える、派遣で働くという可能性

ユウクリが運営するクリエイターワークス研究所の調査によると、コロナウイルスの影響でフリーランスクリエイターの約7割が業務減少を実感し、約3割が収入減の対策として「派遣就業」を検討しています。一方、クリエイターワークス研究所では、デザイナー・クリエイター職の派遣時給を各月、継続して調査をしています。そこで、気になる収入状況について、デザイナー職の派遣時給の推移という観点でまとめてみました。

クリエイターワークス研究所調査:コロナウイルスにおけるクリエイターアンケート

1年間のデザイナー職の時給推移

これは2019年度にユウクリが企業からご依頼を受けたクリエイティブ職全体の平均時給と、グラフィックデザイナー(GD)、Webデザイナー(WD)それぞれの時給を取りまとめたグラフです。

2019年4月のクリエイティブ職全体の平均時給は1,705円、11か月後の2020年3月には1736円と、1年間で平均時給が31円アップしている状況です。Webデザイナーやグラフィックデザイナーの時給も同様に上昇しています。また、Webデザイナーの時給は全体時給やグラフィックデザイナーと比較しても高時給を記録しています。

大枠で見てみると、グラフィックデザイナーは1700円~1700円後半、Webデザイナーは2000円前後といった金額観になります。グラフのなかで、1月~3月を「同一労働同一賃金準備期間」として色を変えてありますが、この時期に時給が上昇していることがわかります

4月から開始した同一労働同一賃金

2020年1月以降の時給上昇の背景として、2020年4月施行の「同一労働同一賃金」が考えられます。
同一労働同一賃金とは、正社員と非正規社員の不平等な待遇(福利厚生や賃金等)の解消を目的とした制度で、平たく言えば、同じ業務をしているのであれば、正社員も非正規社員も同じ給与にしましょうという制度です

これに伴い、厚生労働省からの指針などをベースに、各職業は職務別に地域に準ずる最低時給が設定されました。その準備期間として、多くの企業は2020年1月頃から同一労働同一賃金導入時の時給を導入するようになったため、時給が上昇したものと考えられます。

この点では、同一労働同一賃金はまだ始まって間もない制度ではありますが、上記のグラフに表示されている金額が、今後派遣クリエイターとして働く際の時給の目安と考えても良いでしょう。

今までは「職能(スキル感)」で設定されることが多かった時給が、「職務(業務内容)」という明確な基準が設けられたうえで決定しています。今後、時給を上げたいと感じたのであれば、求められる業務が分かりやすい点もメリットです。

なぜWebデザイナーの時給が高い?

上の図を見てみるとグラフィックデザイナーは1700円台、Webデザイナーは2000円台と金額に大きな開きが出ています。Webデザイナーの定義は各社で異なっており、「バナー制作などの画面デザインが出来ればOK!」といった求人から「HTMLやCSSの知識や実務」などコーディングスキルを求められるものもあります。

世の中の様々なもののオンライン化や、AIなどの次世代技術の実用化が進んでいる現状、Web・IT関連の業種は引き合いが特に強く、常に人材不足が嘆かれます。Web職種も同様で、Webデザイナーであればサイトデザインはもちろん、新技術のUIデザインなどでも募集がかかっています。Webだけで見ても、販促にWebが連動するのはごく当たり前になっていますし、自社のWebを常に最新に更新することも必要であり、“需要”が過多な状況が続いています

さらに、Web職種はフリーランスの割合が高く、正社員や派遣社員という形で企業に「常駐」するWebクリエイターが少ないといった要因もあります。デザインの細やかな相談やスピード感、他メンバーとの連携の観点から社内に「常駐(もしくは3日勤務のうち1日は常駐など)」してくれる派遣クリエイターのニーズは衰えません

「ニーズは高い、しかしクリエイターが少ない」という点からWebデザイナーの時給高騰が続いています。自身はWebスキルがほとんどないから応募できない、、、と早々に諦める必要はありません。前述したように、「画面デザインからでOK!」といったグラフィックデザイナーのスキルだけで就業できる求人も多くあります。
まずは求人を多く持つ派遣会社のキャリアカウンセラーに相談してみるのもおススメです。

コロナ禍での派遣時給はどうなる?

コロナウイルスの影響によって派遣求人の減少→派遣時給も減少しているのでは?とお考えの方もいるかと思いますが、ユウクリで調査した5月時点での平均派遣時給は1,826円という結果になっています。コロナウイルスが影響しだす2月は1,726円ですので、比較すると5月の時給は+100円です。

前述した通り、「同一労働同一賃金」によって派遣社員は職務ごとの最低時給が定められています。そのため、時期感などによって時給が左右されることが比較的少ないと考えられます

派遣で働くとどれぐらいの収入プラスになる?

ここで、フリーランスと派遣業務を平行して行った場合の収入について考えてみましょう。

例:グラフィックデザイナー/30歳/年収420万円

ここでは計算しやすいように、月35万円の収入があったとします。しかしコロナウイルスの影響で業務が7割減、月収は一時10万円まで減少してしまいました。そこで彼女は派遣就業を開始しました。

【勤務例】
勤務日数:週4日
勤務時間:8時間
時給:1,755円

上記で勤務を行うと、224,640円の収入を得ることが出来ます。フリーランスと派遣就業での収入を合計すると、

100,000円+224,640円=324,640円

となります。以前の収入には少々足りませんが、派遣就業が生計を立てる中で大きなプラスになることは間違いありません。また、フリーランスの場合は納品後の支払いが翌々月と、キャッシュフローの面で心配もありますが、派遣就業であれば翌月には必ず口座に現金が振り込まれるというのが、精神的にも安心できます。

交通費は派遣元企業によって様々ですが、例えば株式会社ユウクリの場合は時給とは別に交通費支給ですので、上記の月収に「交通費」がプラスとなります。このほか、週30時間以上の労働であれば「社会保険」に加入が可能となります。

ユウクリで派遣就業を行ったクリエイターのインタビューはこちら

まとめ

コロナ前からも、フリーランスと派遣就業を並行するフリーランスクリエイターは多く存在しました。よくあるパターンでは、フリーランスを始めたばかりで収入が安定しないため、派遣で一定金額を常に収入をキープするという方法です。また、大きなプロジェクトが終了し、スケジュールがすっぽりと空いてしまったため、1,2ヶ月単位で短期的に派遣で働くというケースもあります。

派遣就業は長期的に働く場合であっても、1ヶ月もしくは3ヶ月の契約を更新していくことが一般的です。正社員と違い、契約の切れ目があるために雇用が不安定になりがちですが、逆に言えばいつまで働くのかを明確にしやすい働き方です。また、「週3日や1日5時間就業」など、正社員では難しい働き方も可能なため、労働面においてはフリーランスのカバーとして活用しやすい働き方と言えます。

そのため、上述のような時給状況と実際に働ける時間の面から、派遣就業するのが良いのか、フリーランス業務を広げていくのか等判断していくのがよいのでしょう。

フリーランスのクリエイターアンケートでは、一時的な収入確保として約3割の方が派遣就業も検討していましたが、全体的には7割の方が今後もフリーランスとして活動していきたいと回答しています。今回は派遣をテーマに考察しましたが、ぜひ自身の状況・スタイルに合わせ最適な検討し、フリーランスクリエイターとして継続して活躍していけるよう、自身に合う働き方を探していきましょう。

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