
フリーランスのクリエイターとして活躍するために最も重要だと思うこと・・・それは「できる」「できない」を明確にしておくことです。これはスキル面でも然り、スケジュール面でも然り。
今回は筆者が当時1歳の子どもをどこにも預けずにフリーランスとして仕事をしていた頃の経験をお話させていただきます。フリーランスの方はもちろんですが、特にママさんクリエイターの皆さんに参考にしていただけると幸いです。
目次
■スキル面での「できる」「できない」は必ずクライアントに提示する
グラフィックやWebの仕事に限らず、プロの世界では一見似たような仕事内容でも用いる技術がまったく異なる場合があります。
例えば、筆者の仕事である「ホームページ作成」の場合、閲覧専用サイトであればHTMLとCSSの技術があれば構築できますが、ショッピングサイトとなるとPHPやその他プログラミングの知識が必要になります。
しかし企業側はその違いに気づいていないこともあり、そのため、お仕事の依頼が来た際に、よくよく話を聞いてみると自分のスキル外のことまで求められていた、という事態になることがあるのです。
そのようなことを避けるために、最初のヒアリング時に「不必要かな?」と思うことまで確認しておきましょう。
具体的には、例えば筆者のようなWebクリエイターであれば、閲覧専用サイトを希望してきたクライアントであっても、今後ショッピングサイトを作る予定はないか?と尋ねておきます。特に予定はないと言われた場合でも、万が一作成する場合にはこちら側では承っておりませんと一言伝えておくことが重要です。
■スキルの棚卸をしよう!
上記のようにクライアントに自分の「できる」「できない」を説明するためには、日ごろから自分のスキルを把握しておく必要があります。
HTMLを使える、PHPはできない・・・と具体的に言語を出していくだけでなく、ブログが書ける、facebook広告出稿ができる、写真が撮れる・・・など、一般ユーザーでも行えそうなことも一緒に棚卸していきます。
ブログって本人が書くものじゃないの?!という疑問が出てきそうですが、実はブログ代行をお願いしている起業女性はとても多いです。
具体的には、自分の言葉でなくてもいい記事(宣伝用の告知記事や、お客様からいただいた感想記事紹介など)はほとんど雛形が決まっているので、そうしたものを決められた時に(毎週水曜日など)納品するというものです。
(【フリーランス】いざ独立!Webクリエイターが仕事を獲得するために知っておきたいこと 記事内に起業女性についての記述があります。ぜひあわせてご覧ください!
https://www.web-creator.jp/career_lab/for_creator/detail/id=751)
私自身も、最初はブログを代わりに書くだけで仕事になるなんて!ととてもビックリしましたが、クライアントにとっては自分のブログが常に更新されている状態を保ちつつ、自分の時間を自分の仕事に最大限活かすことができるので、ブログ代行を希望される方は多いようです。
こんな些細なことなんて・・・と思わず、まずは現状を把握するためにできること・できないことをどんどん出していきましょう!
■作業可能時間・連絡手段を提示する
フリーランスになると自宅でいつでも作業ができる分、ついつい自分で決めた作業時間以外にも手をだしてしまうことがあります。
クライアントが自分と似たような境遇(主婦でフリーランス)の場合にはさほどトラブルにはなりませんが、そうでない場合(特に企業など)には自分が作業できる・連絡に対応できる時間帯を明確にしておくことが必要です。
具体的には
・稼働時間は月~金の9時~16時まで。これ以外の時間に来たメール等は翌日の稼働時間内に返信する
・土日祝・正月・お盆は休業。長期休暇の際には半月前にスケジュールを提示する
・子どもの急な発熱等でお休みする場合もある
・依頼案件は原則●営業日以内に作業完了する
・こちらのミスでの修正案件以外は緊急と連絡をもらっても上記稼働時間に対応する
など、自分が不利にならない内容を必ず提示してください。
簡単なメールの返信であっても決めた時間以外に返信してしまうと「この時間も対応できるのか」と思われてしまう場合があります。
子どもがいると、決めた時間に稼働できない場合もありますが、クライアントとやりとりをする場合は取り決めた時間帯・内容以外はなるべく避け、自分のライフスタイルを崩さないようにするのが長くフリーランスを続けるコツです。
またクライアントとの連絡手段を決めておくこともとても重要です。
電話・メール・メッセンジャー・LINEなどさまざまなツールがありますが、必ずやっておきたいことは「やりとりの内容を残すこと」です。
お互い人間なので自分の言ったことを忘れてしまう時もあると思います。仕方のないことですが、お仕事でやりとりをする場合には「言った」「言わない」で揉めることもあるかもしれません。
そんな時にやりとりをした内容が残っていればトラブルを回避することができます。
一番オススメはメールです。
メッセンジャーやLINE等はある一定の期間のやりとり以外は消えてしまう可能性があるため、こまめに履歴を取れる方以外はあまりオススメいたしません。電話は録音しない限り履歴が残りませんのでオススメできません。お子さんがいる場合には電話をもらった時にお子さんが泣いていて会話にならない場合もありますので選択しない方が良いと思います。
連絡手段やその重要性は、下記記事も参考にしてみてください。
【リモートワーカーで成功する人のコミュニケーション術】
第1回:電話とメール、チャットツールの使い分け
第2回:レスポンスでの注意点
第3回:メールでスムーズにコミュニケーションを図る方法
最終回:未払いや支払いが滞ったときの対応法とは
上記のようにスキル面、スケジュール面で「できる」「できない」を明確にすることで、ママさんクリエイターがフリーランスでいることのメリットをさらに高めることができます。ぜひ意識してみてくださいね!